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事前の準備について。

一週間前に実家で採った梅を使って今さら梅酒を漬けた。冷蔵庫にいれていたけど、半分くらいは捨てなきゃいけない感じになっていて、その分レモンでかさ増ししたおかげで、梅酒なのか疑わしいものが出来上がった。最近の私は冷蔵庫と生活ペースの足並みが揃わない。もらったカリフラワーを腐らせてしまったことに罪悪感。

何事にも「旬」ってあるなあと思う。タイミング、と言うには少し違うのかな、どうだろう。

毎日をバタバタしていると、いろんな感情を日常へ置いてけぼりにしてしまう。時には地面をだんだん踏みつけて、深夜に叫びだしたくなる衝動に駆られるけど、大抵のことは流してしまえるくらいに大きくなった。ふと振り返った時に、そういう気持ちを大事にしておけばよかったなとかちょっとだけ後悔してしまう。

でも時々、不思議な時間と出会うことがある。「1日の終わりにおしゃべりしたいのは君だ」なんていうのは憧れのセリフ。そんな映画を思い出すように、ある女性と1日の終わりを深夜の駐車場で何時間もかけて過ごした。

なんでも彼女の周りにはいつも困っている人が集まってくるらしい。彼女は「今のあなたは困っているから私と出会った。」と私に向かって話す。別に困ってないよ、と戸惑ったけど、彼女からのアドバイスにドキっとして、話しているうちに素直に従ってみようかなって気分になった。

なんとも言えないふわっとした時間だったけど、よく考えてみたら、私の周りにはいつも必要な人が必要な時に漂ってくれている。だから彼女との出会いも、とても自然なことだったのかも。

そんな始まりの一週間は悲しいこと、嬉しいこと、どっちもあって。というか悲しいことが多くて、だけど、それを打ち消す「偶然」が嬉しいことになったって感じだった。

通りすがりの人に手伝ってもらって心の整理ができたり、ため息ついてポストを開けると友人から手紙が届いていたり。なんかそういう偶然に私はいつも支えられているなと思った。偶然は偶然を起こす準備が必要だと私なりに考えていて、なんかそういう隙間の出来事に、ふいに救われたりする。良い日常の過ごし方ができていたのかなと自分を少し認めてみようか、なんて思う。

それにしても、私は旬の話を始めたはずだったのに、よくわからないことになってしまった。そしていつも写真を撮り忘れて、日常のよくわからない写真になってしまうこの感じから脱却したい。偶然もいいけど、もう少し計画的に行動できる大人になりたい。

2016年06月20日


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きり
「サウダーヂな夜」という変わったカフェバーで創刊された「週刊私自身」がいつの間にか私の代名詞。岡山でひっそりといつも自分のことばかり書いてます。