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胸椎を柔らかく動かす重要性
首や腰の不調などといった、いわゆる背骨に関わる問題で苦労している方は多いのではないでしょうか。
実はこの問題の多くに関わってくる部位が胸椎になります。
今回はこの胸椎についてフォーカスを当てていきます。
胸椎の構造
胸椎は脊柱の中で、肋骨と関節を作っている部分です。
そのため左右肋骨の数と同じく12個の椎体で構成されています。
形態としては、後方に伸びる棘突起が頸椎や腰椎と比べると下方向に向かって伸びています。
そのため、脊柱の生理的弯曲の中での後弯を作っている部位になります。ピラティスではCカーブという言葉で呼ばれることも多いです。
ちなみに、脊柱の進化の過程の中では、動物が陸に上がったときに重力に逆らって体幹を地面から離すために、最初にこの胸椎の後弯が起きたと言われています。
これがヒトの発達にも残っていまして、赤ちゃんの頃は胸椎の後弯しか無いのが、首が座る頃には頸椎の前弯、立ち上がって歩く頃には腰椎の前弯が発達してきます。
(犬塚則久:脊柱と椎骨の形態学より)
なお、この胸椎の形態については遺伝的な要素の影響も受けると言われています。
この胸後弯が生まれつき少ない方(フラットバック)もいらっしゃるので、特に胸椎の屈曲方向の動きやCカーブを強化するエクササイズを無理に行うと身体を痛めることになるため注意が必要です。
胸椎の機能
胸椎の動きは椎間関節という左右後面に対になっている関節の構造によって滑り合うような形の関節運動で生じます。
胸椎の椎間関節は前額面と平行、すなわち背中の面と平行になっています。
(犬塚則久:脊柱と椎骨の形態学より)
この形だと、側屈や回旋は起こしやすいのですが、屈曲や伸展は苦手な動きになります。
このとき、胸椎はもともと後弯を持っているため、基本的にはそこからの伸展というのは起こしにくいということになります。
胸を開く動きが苦手であったり、猫背の姿勢で固まりやすいのはこのためです。
また、胸椎は構造上肋骨と関節を作っており安定しています。
そのため頸椎や腰椎と比べても自由に動くことが難しいため、普段から意識して動かすようにしておかないと、どんどん動きが制限されていきます。
その結果、腰や首に負担をかけてしまう結果にもなってしまうといったことが起きてくるのです。
胸椎を動かすためには ーオススメエクササイズの紹介ー
そんな動きにくい胸椎を動かすためのコツとしては以下の点があります。
・肩甲骨とセットで動かす
・まずは回旋や側屈方向の動きから高める
・胸式呼吸も使い、肋骨と合わせて動かす
オススメエクササイズも紹介します!
ぜひ積極的に胸椎を動かして、首や肩、腰の不調とおさらばしましょう!