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身体の左右差について考える

人の姿勢や動きを見る上で左右差を見るという視点は誰しもが持つ部分ではないでしょうか。

左右差があればできる限り修正したいと考えることも多いと思いますが、その点についても考察していきたいと思います。


胸郭の構造上の左右差

私たちの体にはそもそも構造上左右差があることを考慮しなければなりません。

まず内臓に左右差があるということについて見ていきます。

心臓は中心からやや左側へ位置し、それにより肺は左の方が右よりやや小さくなります。

また、肝臓も右側でそれにより横隔膜の高さも左右差が出てきます。

この胸郭に関わる組織の左右差も影響し、胸郭を構成する肋骨については若干の左右差を誰もが持っているとされています。

胸郭はそもそも左右へシフトしやすい状態であり、特に身体を丸めて過ごしてしまっているとシフトが強くなる傾向があります。


頭位の左右差

写真を撮られる時などに頭が傾いていると修正された経験がある方は多いのではないでしょうか。

私たちの頭の位置、言い換えれば首の傾きは左右差として現れやすい代表的な部位になります。

そもそも、頭の形に左右差を作ってしまっていることもあり、それにより頭の質量の左右差によって首の傾きを作るケースは多くあります。

また、噛み合わせも頭位の左右差に影響してきます。
基本的には噛み癖のある側に頭は倒しやすく、それにより重心の偏移も起きてくることが知られています。


四肢の骨格の左右差

私たちの手足の骨格についても左右差を作っていることが多くあります。

その原因として、成長期の生活歴の影響があります。

代表的な部分として、

・大腿骨の形状の左右差
・脚の長さの左右差
・肘の形の左右差
・足のアーチ(土踏まず)左右差

上記の左右差の影響で、パフォーマンスとして実際の歩き方に左右に崩れを認めてしまっていたり、それによって各関節にストレスをかけてくる場合があります。


左右差は修正すべきかどうか

最後に、これらの左右差は修正すべきかについて考えてみます。

結論としては、評価をした上で修正した方がパフォーマンスや症状に良い影響があれば修正して良いと考えています。

ただ、そもそも構造的には左右差があることを前提として捉え、その上で実際の動きについては極力左右差が小さい方が重要であるのではないでしょうか。

特に歩いているときなどに左右への身体のブレが生じてしまうと、それによって推進力も低下し、各関節にストレスがかかってしまうことも多いです。

動きの中で左右差ができるだけ無いように、特に移動する場面においてはしっかりと推進力を作れているかという視点で評価を続けていくことが肝心と考えています。


動きの左右差の修正にオススメのエクササイズ

身体の正中化能力を高め、左右差を軽減させるエクササイズを紹介します!

ポイント
左右のバランスを意識して、自分の身体の中心を意識しながら行いましょう!
・あごは引かずに頭頂をしっかりと伸ばすように意識します
・手は遠くにしっかりと伸ばして脇の下の筋肉を意識します

しっかりとこのエクササイズを行うことで、体幹を安定させながら左右の手足をバランスよく操作できるようになり、あらゆるパフォーマンスの基礎を作ることができます。

ぜひチャレンジしてみて下さい!


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