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【賢く商売】美容業界にも前受金ビジネスを

いろんなビジネスモデルを考えていると楽しいですよね。
ビジネスモデルの枠組みで考える時や、掘り下げてその会社自体が独自で進化させたモデルを考えるのが楽しく感じます。

王道ですが、いつもしているのは
「ビジネスモデル→抽象化→置き換え→具体化」という思考の流れで考えています。


【結論から】

美容業界にも前受金ビジネスが定着するといいと思う。
特に商品を取り扱うECサイトとの親和性は非常に高いと感じる。

なぜならば
1、商品のリファラル(紹介)やサービス提供者のリファラルが起こる
2、退蔵益が生まれる
3、前受金を受けることで、サービス提供者の資金繰りがよくなる

【言葉の意味を共有】

知恵比べは好きではないのですが「言葉の意味」がわからないと内容が深まらないので伝えておきます。

「退蔵益」
退蔵益とは商品券などを手にしたお客様が、その権利を使わないことで生じる利益のことです。 商品券の一定期間を経過する、あるいは有効期限を迎えると、今後も使用されないと判断され、発行元企業の営業外収益に計上されます。

「前受金ビジネス」
前受金とは、商品を引き渡す前にその商品代金の一部または全額を受け取る「手付金」や「内金」などのことを言います。

今回はこれらの言葉をベースに進めていきます。

【身の回りにある前受金ビシネス】

前受金ビジネスといっても、どんなものがある??という人が多いと思います。ざっくりとあげてみます。
①商品券
②サブスクリプションサービス
(Netflix、Spotify、Amazonプライムなど、月額または年額料金を事前に払い、サービスを利用する形式)
③教育機関の学費
④航空券
(チケット購入の支払いを済ませ、後日サービス(フライト)を利用する)
⑤アプリ内課金(プリペイドカード)
スターバックスのアプリの入金もそれに該当します。

大事な視点は「先に支払い、後にサービスを受ける」ことです。
Suicaも前受金になりますね。

例:商品券は先に「券」を購入。その後にその価格に見合った価格の商品と交換(購入)する

また、前受金ビジネスの良いところは、、、
「事前に代金を受け取り、その後サービスを提供する」ことが良いと考えます。
なぜならば、、
サービスを提供する「前に資金が手に入り」「現金が多くなる」ことで、お店(事業者)の「経営が安定しやすい」からです。

会社の倒産は「資金(現金)がなくなる」ことですから、先に資金が入ることはファイナンスから見ると、良いことと考えられます。
また、先に資金が入るので「その後に来店するお客様へのサービスの準備」が整えられます。
このように考えると「前受金ビジネス」は事業者にとって、良いことが多くなります。

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