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【パーマのうんちく③】屁理屈を覚えよう

美容技術の中でも極めて属人的な技術、パーマ。
パーマ苦手が美容師に多いのも属人的な感覚に
依るものが強いから。感覚的ではなくもっと
教育で今以上に共有できる部分を増やすことが
パーマ苦手の美容師を減らすことにつながる
と思います。

今回もパーマの屁理屈を覚えよう。第3段!

さっそくいってみましょう。






【とにかく回転数】

常に言い続けていますが回転数の理解が
無いとパーマは強くなりません。
1.5〜2.5回転さえつかめれば、スタイルブックや
画像からロッドサイズなどはすぐにわかります。
ワンカールボブやウェービーなデザインでは
感覚ではなく回転数理解で巻きます。
ワンカールボブに2回転巻いたら毛先がはねるし
ウェービーなデザインで2.5回転ではウェーブの数が
足りません。
その回転数を巻いた髪の毛にどのパーマ液を
使うかが大事です。

【カルテ記入(入力)】

とにかく次につながる積み上げを
しない人は成長しません。
選定したロッドサイズとパーマ液の組み合わせが
お客さまの髪質ではどのような仕上がりか…。
それを記入しておくことですね。
過去の事実=情報とすると、次の施術では
その情報(事実)を活かすことができます。
間違っても「記憶」という全く信用の無いものに
頼らないでください。

【1液塗布と2液塗布】

テンションなくワインディング終えたところで
プロセッシングソリューションw
1液塗布ですね。(※テンションなくは第①②を確認してください。)
塗布する順番は従来通り
健康的な襟足→ミドル→トップ→バング
などかかりにくいところからの理解。
(※こういう教育で共有されていることがパーマに関しては
極めて少ない。という主張を繰り返している。)

ここでは大事な2点気をつけます。
①ロッドの両面
②どのくらい塗布しているかの把握

☆ロッド両面
縦巻きなど特にですが、ある程度サイズが太く
なったら両面塗布します。
概念は『ロッド表面側と裏面側で浸透ムラや、
浸透スピードの差を出さないため』
なぜならロッドが太いと裏面に届きにくい。
縦巻きだと上から下にパーマ液が流れるので、
平巻と違いベース側(地肌)には浸透しにくいから。


ロッド表面にくる髪の毛はカールや
ウエーブの始まり。すなわちデザインの表面。
そこが先に反応して、裏側の反応が遅いと、
表面はどんどん痛みます。ただでさえ負担のリスクが
高い場所なだけにデリケートに薬剤処理を
したいですよね。見た目パサつきにも関わります。

両面塗布することで浸透、反応の差を防ぎ
安定したパーマの提供に繋がります。


【1液<2液の理解】

☆どのくらい塗布しているかの把握

ここを全く気にしていない美容師が多い。
単純に酸化させるのにはアルカリの量を越えなければ
完全に近いかたちで、もとに戻せません。

1液<2液の前提とすると
1液をどこまで塗布したかを把握しておくことが
大事になります。
アプリケーターで何度も塗布する人を散見しますが
「量の把握」がなされているならいいですけど、
それを把握してないならアルカリ残って
バサバサ仕上がりになります。それは薬剤選定が
パーマの失敗ではなく、薬剤操作で痛めて
しまっています。

ロッドのゴムかけ以内に1往復。
ボクはこれだけです。必ずかかります。
痛みにくいです。大事なのはどのくらい
1液をかけたか、2液の再結合を確実にする
ために把握が必要です。

1液=1往復<2液=2往復

など把握する。
ネープがかかりにくいから塗布量増やしたい!
増やして2液をさらに増やせばいいわけです。

【パーマチェックは見るではなく嗅ぐ】

パーマのチェックはシリーズ①②で
求めるカールは巻いたロッドサイズの2.5倍。
ここは理解いただいたと思います。

今回はあわせて大事な
『臭い』です。
その名もメルカプタン臭。

口臭もこれ(笑)

硫黄系のくせぇーやつです。

ロッド外してチェックするよりも
まずは臭いチェック。
1液の反応が行われているか、すぐにわかります。

臭いが強くなければ反応してない。
恐怖の2液を1液と間違えて…なんてのも。
あってはならないですが…。

サロンワークに当てはめると
パーマキャップをしている。
ラップをかぶせている。
など密閉させているときは、
『パーマキャップを後ろで1度臭いを出す』

これとても大事。
お客さまにイヤな思いをさせないで済みます。
あのニオイ嫌がる人多いです。
お顔まわりからキャップやラップを
はずす方がいますが、なかに充満した臭いが
一気にお客さまのお顔まわりに漂ってしまいます…。

お客さまの後ろで1度ガス抜きしてから
キャップ、ラップ外します。


【タオルブロット】

パーマはやたらと何度も液体を髪の毛に塗布します。
1液、酸リンス、2液、中間水洗…

こんなに髪の毛は水分を蓄えられません。

ここで大事なのが
「タオルブロット」

単純にタオルで染みとる

です。1液と2液はしっかり反応させたいので
タオルブロットはしませんが、中間水洗、酸リンスの
後はポタポタ垂れているようなら
タオルを押しあてて水分を染みとります。

吸い取るではなく、染みとる。
対した差ではないですが髪の中にあるものは
残して、余分な水分をとるイメージです。

飽和水分量で2液を塗布しても
髪の中には入りきらず再結合が思うように
いかなくなります。

タオルブロットは次の薬液を
浸透しやすくするためのコツですね。



【2液】

オキシダイゼーション

懐かしい響きですね。国家試験レベルですが…。
過酸化水素水と臭素酸ナトリウム

一般的には過水が柔らかい
臭素酸ナトリウムが固く仕上がる
といわれていますが、ちょっと違和感。

過水はほぼ仕上がりの時点で酸化してくれます。
臭素酸ナトリウムは空気酸化をしながら元に戻す。

これらから考えられるのは
仕上げの時点では
過水のほうが固く(酸化してるから)仕上がり
臭素酸ナトリウムのほうが酸化しきっていない
ので柔らかいのでは…と思っています。
そのへん詳しい方教えて下さい。

臭素酸ナトリウムの硬さは
空気酸化するとナトリウム(塩)が髪に
残るので硬くなります。
NaBr=塩

臭素酸ナトリウムのアプリケーターに
白い粉のようなものがつきます。
↑あれですね。

この塩が髪の中に残るので硬さが出ます。

ただ、施術中または、直後から出るものではない
ので、やはり仕上がり時で臭素酸のほうが
硬く仕上がる。は、ちょっと疑問が…。


【お流し、その他】

ロッドアウト後のお流しはのばして流さない。
当たり前ですが酸化も徐々にしていくので
デリケートの状態。持ちを良くするためにも
指を通してストレートな感じよりも
握ったりしながら流してください。

ドライヤー前のコーミングも
デザインやお客さまによりますが
強いチカラを加えてほしくないですね。
まだまだ酸化しきっていないですからね。



【まとめ】

セルフカット動画やホームカラーなど
選択できる今なので、圧倒的にサロンでしか
できないこと。「パーマ」ですね。
しかしながらパーマは属人的な技術として
ナレッジの共有がなされてこなかったと
感じます。昔はパーマ屋と言われるほど
パーマだったはずです。今に伝わるノウハウは
具体的に感じません。
人に依存しない部分をもっと明確にしても
いいのでは…。と感じています。




みんなの日常のヒントになれば。



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