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一流ホテルでの仰天オーダー【毎週ショートショートnote】
noteには「ショートショート」という短めの小説を書くというものがあるというのを教えていただき、マガジンにもご招待いただいたので、今週から毎週書いてみたいと思います。
フィクションなのかノンフィクションのなのかは・・・
ご自身のご想像にお任せします笑
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フリーター人生を送っていたのだが、ある日突然一流ホテルのレストランのウェイターになった、お客様からの通称ナベちゃん。
初めての飲食業、教わった鉄の掟は
「NOと言ってはいけない」
「お客様を働かせてはいけない」
どんな無理難題も断ってはいけない。
お客様に呼ばれる前にこちらから働きかけること。
相手のお客様は世間一般にとても当てはまらない、セレブたち。
普通の飲食店では起きない出来事が、今日も勃発する。
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一流ホテルでの仰天オーダー
「N様が来られました」
ウェイトレスが私を呼びに来る。
N様は年齢はおそらく40代の女性。
パラリンピックの事務局長というお偉いさん。
ウェイターウェイトレスを好き嫌いが激しく言動も厳しいが、なぜか気に入られている私は、来店されるとお呼びがかかる。
ようはみんな怒られるからサービスしたくないが、ナベちゃんはなぜか怒られたことがない。
ホテルマンの主な仕事は
「お客様と喋ること」
ふと先日のテレビ番組の話になった。
ナベちゃん「あの芸能人が納豆と焼きそばUFOを混ぜて食べたら、新しい味で美味しいって言ってましたよ」
N様「それ今食べてみようよ」
ナベちゃん「今ですか?」
ホテルマンはNOと言ってはいけない。
上司の許可を取り、サンクスへ納豆とUFOを買いに行くことに。
待たせてはいけない。
ダッシュで帰還。
さすがに一流ホテルのレストラン。
UFOのままお出しはできない。
レストランの小皿に納豆が混ざったUFOを入れて、提供した。
ナベちゃん「どうですか?」
N様「う〜ん・・・」
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「納豆とUFOだね」
「あと全部食べていいよ」
「え?」
閉店後冷めた納豆入りUFOを食べた、謎の一日。
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