沼田市も決してグイグイこない。(家族移住体験:群馬県沼田市#1)
「暮らす旅」と銘打って、滞在4カ所目としていた群馬県沼田市。
1月に滞在予定だった2か所目3か所目は、比較的多くの方とお会いする滞在プランだったこともありコロナを懸念して中止に。
そんなこともあって今回の沼田市滞在も少し諦めモードだったのだけど、まん延防止前の予約については許可頂けるとのことで、滞在できることに感謝して過ごしたい。
受け入れてくださった沼田市の皆さんにもご迷惑をかけないよう、直接お会いする予定だった方々とは極力オンラインミーティングに変更して、行動範囲が狭まる分、感染対策をしっかり行い家族で沼田市の暮らしを深く体験したいと思う。
もはや恒例の夫婦喧嘩をしながらいざ沼田市へ
冬の群馬県にドキドキしながらスタッドレスタイヤで向かう朝。
2月の群馬は特に降雪量が多いとのことで不安もあったけれど、道路に雪はほとんどない印象。
(でもやはり場所によってはあるから、スタッドレスタイヤは必須)
いつも通り、行きしなくだらない夫婦喧嘩を繰り広げ、現地にて沼田市役所観光交流課の職員さんと会う前までの間になんとか収拾させる。
(決められた時間内でケンカを始め収拾させることについてはそろそろプロの領域に入ってきたように思う。夫婦喧嘩の間、布施明の「君は薔薇より美しい」を熱唱する子どもたちも実に頼もしい。)
木の温かみが感じられる温泉付きトライアルハウス
沼田市役所職員さんとはトライアルハウスの鍵の受け渡しのため現地にて待ち合わせ。
通常は移住コンシェルジュの方が滞在プランの相談に乗ってくれるそうなのだけど、今は感染対策のため面談を控えているとのこと。
トライアルハウスに到着し、まず木の温かみのある内装に感動する。
最初こそ寒かったけれど、吹き抜けにもかかわらずストーブ1つで家全体があっという間にポカポカに。
ストーブの力を少しなめていたことを大いに反省する。
また、このトライアルハウスのお風呂はなんと「初穂の湯」というアルカリ性単純温泉・・・!
滞在中は仕事も育児も放棄して風呂場で生活するなんてことがないよう十分に気を付けたい。
沼田市役所の職員さんがこれまた素敵な人だった
掘りごたつのある部屋で沼田市役所観光交流課の職員さんに家の使い方や沼田市について教えていただく。
やはり、滞在する地域で誰に会ってどんな風にお話しさせてもらうかはその地の印象を左右するように思う。
私もこんな風に初めて会った人を安心させられるような人になりたい。
観光地以外にも地元のスーパーなど生活に役立つ情報を教えていただき、あらためてこの滞在期間が忙しくなる予感でワクワクする。
しかしながら、おすすめスポットを聞いていると他の市の話がどんどん出てくる。
沼田市に話を戻しても戻しても他の市の良いところがどんどん出てくるこの感じ・・・。
身に覚えがある・・・!
沼田市の職員さんも全くグイグイこない・・・!
今回は意を決して
「他の市の良いところも沢山ご紹介いただけるのは何故か」と問いかけてみた。
すると
「沼田市についてももちろん知ってほしいのだけれど、せっかく群馬に来たのだから他の市の良いところも知ってほしい」と返ってきた。
群馬に興味を持った方が知ったら嬉しいだろうなという情報については、
自分が知っている限りはどの市のことであってもお伝えしたいし
県全体で協力しあって群馬県が盛り上がっていけば嬉しいとのことだった。
沼田市を好きにならない理由はない。
(勝手に)沼田市はこんなとこ
ちなみに沼田市はこんなとこ(ざっくり)
沼田市の回し者ではない。
何なら宣伝は苦手な方なのだが、奥ゆかしい沼田市が宣伝しないなら私が・・・!とまたしても勝手に宣伝したくなるまちなのだ。
しかしながらこの辺で一呼吸置きたい。
地元のスーパーはお土産屋さんよりもその地域が分かる気がする
職員さんとお話しした後は、近所のスーパーへ。
滞在先において、地元のスーパーはとても楽しみなお出かけ先の一つだ。いや、むしろメインだ。
地元の人が使うスーパーには、お土産屋さんでは得られないその土地ならではのリアルな情報が詰まっているように感じる。
何店舗か見ると物価が分かったり、その地域ならではの食材、レシピがなんとなく分かるのだ。
早速スーパーにたくさん売っていた「すいとん粉」と地元野菜を購入する夫。
夜ごはんは沼田市の郷土料理の一つ「だんご汁」に挑戦するようだ。
私もいそいそとアルコール類を物色。
子どもたちもいそいそとうまい棒を物色。
お昼は家に帰り群馬名物の一つ、黒焼きそばを食し(見た目のわりにあっさり!)、
午後は仕事をしたり郷土料理をつくってみたり。
温泉に入って一日が終了!
午後は少しお仕事を。
Wi-Fi完備が本当に助かる。しかしここまで家の中が快適だと私は今回外に出るのだろうかと心配にもなる。
しかし仕事を始めたのもつかの間、素敵な空間に大の大人も惑わされたのか家族全員でいつの間にか喫茶店ごっこに発展していた。
子どもたちも本を読んだり景色を眺めたりおもちゃで遊んだり。
そのあとは初日の疲れを癒そうと早めのお風呂へ。
とろりとした温泉が気持ちよく、ついつい長湯に。
そして夜ごはんは夫特製のだんご汁。
体も心も温まったところで布団を敷き、寝る準備を。
子どもたちは鹿嶋での体験もあって手慣れてきた様子。
明日は私はミーティング続き。夫も確定申告など事務作業。早めに寝よう。
沼田市は、どんな滞在になるのだろう。
ゆっくりおだやかな沼田生活を楽しみたいと今は思うが、明日のことは分からない。
つづく