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コーヒーの"真ん中に味がある"がわかった話

「今の日本は、自分の舌を信じてコーヒーを買わないといけない時代なんだよ」

長野県松本市にある独立系書店 栞日さんで開催されるコーヒークラスに参加することができました。そこで焙煎家・オオヤミノルさんが冒頭におっしゃっていたのが先のセリフでした。

コーヒークラスの正式名称は "ooyacoffee class"。

今年の5月から開催されたクラスで、全5回のうち4回目の開催に飛び入り参加させていただきました。

松本の栞日 一階で開催

全員が揃うまでの間、「何か質問ある?」と気さくに話し始めたオオヤさんに、「スペシャリティコーヒーやブレンドコーヒーなどあるけど美味しいって何を指してますか?」と質問させてもらいました。今のわたしは自分の舌を信じられない状態です。

お話を伺うと、第1回から第3回までの間に既に話されていたようで、通ってる方には復習、わたしのように初参加の人たちにとっては基礎知識として知っておくと理解が深まるといったボーナスタイムのような時間を過ごしました。

下手くそ代表でコーヒーを淹れてみた

全員が揃い、ドリップコーヒーについてお話が始まった時、教える前に誰かにやって見てもらおうという話になりました。

「最初うまくできないほうが、教えた時のおいしさが際立つから、下手くそそうな人がいいな(笑)」とのことだったので、自信を持って立候補。みごとに大役を仰せつかりました。

いつもみたいな感じで淹れてみた

さっそく、いつものように淹れてみます。初めてのネルドリップ。

すると、コーヒーの落ちるスピードが、普段使ってるペーパーフィルターに比べてゆっくりなんだなぁという印象でした。

体感、入れたお湯がもう落ちきってるはずなのに、まだフィルターの上に残ってる感じがしました。ペーパーフィルターだと円錐で頂点に向かってお湯が落ちてくけど、ネルドリップだと底に丸みがあるのと生地が厚いからかなーなんてぼんやり感じていました。

いい香りがして、なんだかおいしそう。豆が良ければ何やっても美味しく淹れられちゃうんじゃ...?と心配になりました。(笑)

”ぬけた味”ってこれかー!

そのコーヒーをオオヤさんに試飲していただき、一言。

「真ん中の味が抜けてるね」

えぇぇぇー!はじめてきいたー!なにそれー!!!!

コーヒー好きで、ほぼ毎日飲んでますが『美味しいってなんだろう?』といつも感じていました。『この美味しいってなんだ?』と思う時の味は「真ん中の味が抜けてる」っていうのかー!!!!!という発見がありました。

コーヒーにまつわる文章を読む時や聞いた時に「ぬけた味」「ぼんやりした味」という表現を見たことがありました。

その文字列は、この淹れ方で、この味のことを言ってるのかー!と体験と味覚がぴしゃーん!と衝撃が走りました。

”おいしい”ってこれかー!

その後、座学でプロジェクターに資料を投影しながら、「ドリップってなにをしてるの?」「酸っぱい、苦いってどういうこと?」などのお話を伺い、理屈を頭に入れ、ドリップ方法も動画で見せていただきました。

そして再チャレンジ、どきどきの試飲…!

おぉぉぉ〜〜〜〜!!!真ん中に味がある!!!!!
これがわたしの感じる”おいしい”かもしれない!!!

他参加者の方からお写真いただきました

冒頭の「自分の舌を信じる」ための「自分のおいしい」って何か、を体感できて、とっても嬉しく、参加してよかったです。この感覚はずっと覚えていたい。そしてめちゃくちゃコーヒーをふるまいたい!

人にお出しするとき自信がなく、ちょっと怖さもあったけど、”おいしい”の片鱗を手に入れたらどんどん試してみたい気持ちの方が大きくなりました。

残りのクラスはあと1回

栞日で開催されるクラスはあと1回。次の内容は、3時間コーヒーを淹れまくる実践を行うそうです。鬼のオオヤ(本人談)が気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。

お申し込みは栞日のInstagramかお店のスタッフに聞いてみるとよいそうです。

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