深夜特急4 シルクロード編 沢木耕太郎

沢木耕太郎さんの著書
深夜特急4 シルクロード編
を読みました。

主人公沢木さんのエッセイです。

インドからイギリスまで
深夜の特急バス・電車で向かう旅も
今回4冊目になりました。

一巻目が中国
二巻目がインドネシア
三巻目がインド

そして四巻目の今回の本、シルクロード編は、
パキスタン・イラン・イラクが
オモな内容でした。

今回、僕がもっとも心を揺さぶられたのは、
118ページのところでした。

乗合バスは、給油で止まりました。

その休憩中に、
旅先で聞いていた
噂の旅人に遭遇します。

その旅人とは、
オランダ出身の旅人です。

お金がなさすぎて
他の旅人や現地の人が残した食べ物
地面に誰かが落としたものを
食べたりしていました。

お金がなくてもさすがに
ここまではしません。
全くお金を使わずに生活をして
見窄らしいことをしたくない作者は
内心すごく引いていたそうです。

その旅人と給油所で遭遇したそうです。

しかし、よく観察をしているとその旅人は
現地の子どもにお金をせがまれていました。

そこでそのオランダの旅人は、
笑顔でポケットから6リアル
つまり、30円を出しました。
それは、彼にとって全財産だったそうです。

興味深くみていると、

それを三等分にして、
彼らに、二つ
残り一つを自分に
笑顔で分けたそうです。

それをみて、作者は
彼らにお金を渡しても、
世界の貧困の問題は治らないと
頑なに拒んできた今までの
自分の考えをあらためたそうです。

お金がもし自分に持っていなくても、
彼らにお金を渡したかったら、
渡せばいい。

それで渡すお金がなくなったら、
今度は、自分がお金をせがめばいいんだと、
心の中で決めたそうです。

この切り替え、
考えの柔軟さは
僕も見習いたいです。

恵みたくなったら人に恵めばいい。
なくなければ媚びれべばいい。

もしそれでもダメなら
くたばればいい。
自分自身、倒れればいいと。

これこそ
本能のままに生きる、
自由気ままという
意味なのだなと思いました。

紅茶に関しても、
国によって、飲み方が違うのは
面白かったです。

ごうにはいれば
ごうに従えとは、
まさにこのことだと
思いました。

赤ちゃんだって、
生まれた時は、
喋らない。

じーっと
人を観察をします。

だから、いきなり
自己流じゃなくて、
最適解を最初から見た方が
良いし、現地の人に
なった気がして、
モノマネをしているみたいで
楽しそうです。

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