【『死』とは何か】"良い"人生とは?①
この企画では「『死』とは何か」という本の内容を要約しつつ、自分の経験や考えを書いていくというコーナーです(今回は本の内容のみについて書いていきます)。
今回から2回にわたって「価値のある人生とは?」というテーマで書いていきます。
はじめに
あなたにとって"良い人生"とはどんなものでしょうか?
"良い人生"は人それぞれですが、「こんな人生ならば"良い人生"だった」と言える共通点はあると思います。
人生について考える上で大切なものは以下の2つです。
人生の長さ
人生の質
「人生の質」と言ってもお金、健康、個人の幸せなど多くの基準があると思うので、今回は「質=個人の幸せ」と定義します。
※今回は人生の長さを横軸に、質を縦軸にとったグラフを元に考えていきます。
結論
筆者の結論としては
長さ→関係ない
質→人生の中でもピークの地点が高ければ良い
というものでした。
長さについて
上の2つの図を比べてみてください。
質が同じ100で寿命が100年か50年という選択肢が与えられたとき、あなたはどちらの人生を望みますか?
多くの人が100歳の方を選ぶと思います。
質が同じの場合、人生の長さが長いほど良い人生と言えるのではないでしょうか?(後に書きますが、これは間違っています)
質について
上の2つの図を比べてみてください。
寿命が同じ50年で質が100か130という選択肢が与えられたとき、あなたはどちらの人生を望みますか?
多くの人が130の方を選ぶと思います。
長さが同じの場合は質の高い方が良い人生と言えます。
「長さ×質」を見れば良いのか?
こう考えると、人生は
長いほど良い
質が高いほど良い
ということになります。
つまり「長さ×質」が高ければ良いということになります。
しかしそれは間違っています。
以下の図を比べてみてください。
寿命が3万年で質が1なのと寿命が150で質が100(どちらも異常w)なのではどちらが良いと感じますか?
単純に面積で比較するなら前者を選びます。しかし多くの人が選ぶのは後者だと思います。
質のピーク
この理由を筆者は質のピークの地点が低すぎるからだとしています。
上の図を見てください。
質の最低点が低かったとしても最高点が高い方が良いことは、直感的にも理解できると思います。
そもそも質が一定なことはありえない
先ほどまでは質が常に一定の状態を考えてきましたが、これは実際にはありえないことだと思います。
同じことを繰り返していると慣れで楽しさを感じにくくなってしまうからです。
例えば依存症の人は脳でドーパミンが放出されたとき、その次にはより多くのドーパミンが出ないと気が済まない状態になります。
これを図で表すと以下のような感じです。
最後に
今回、紹介させていただいた本がこちらです。
生きがいがなくて悩んでいる方、何かに没頭して考えたいという方はぜひ読んでみてください。