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楽しさを生み出すための工夫
昨日、今年度から採用となった東洋大学の対面授業がありました。
学生と面と向かって対面して、体育の実技をするのが久々なこともあり、少し緊張してしまいましたが、学生が皆楽しそうにバドミントンをしていた姿をみて安心していました。
今日はそんな、「楽しさ」を生み出すために授業で工夫していることの一部をご紹介します。
●カンペを使わない|即興で展開する
一番気をつけていることが、これかもしれません。
「台本を用意しないこと」で、リアルタイムでの即興の楽しさ・面白さを体感してもらうようにしています。
シラバスで授業1回1回の大枠は決めるのですが、その内容はかっちり決めないようにしています。
授業全体を通じて、どう歩んでいくかの指針は示すのですが、その歩み方や進め方は自由度を担保する。
その時、その場の空気感や時間の進み方、技能の習熟の仕方によって、その"歩み方"の提示方法や使う言葉もすべて変えたりします。
もちろん、一人ひとりのこれまでのスポーツ経験や運動経験が背景にありますので、その延長に授業での「動き」が表出しています。
動きの評価を行いつつ、全体の進行をみながら課題を出していく。
その時に、細かい指示はほとんど行わない場合が多いですね。
特に大事にしているのが、「自由度」や「余白」です。
教員側がすべて教えてしまうことで、その競技の魅力に辿り着けないのが一番もったいないと思っています。
あるいは、必要だからと素振りやフットワークのような"一人でできる"基礎練習を反復するようなことを強制してしまったりとかもですね。
せっかくそのスポーツ競技を楽しもうと思っているのに、その1番の魅力の「打ち合い」の競技性や「駆け引き」の魅力を取り上げるのはないようにしたいなと思っています。
教員側が、大枠の進む方向だけ決めて、その中で自由に進んでもらう。
学生側の、創意工夫や試行錯誤を取り上げない、「一歩引いた目線」を心がけたいと常々思っています。
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●技能レベルに合わせた課題を提示する
その即興的な授業展開では、具体的に「一人ひとりの技能レベルに合わせて課題を調節する」ことが求められます。
そのために、全体での課題提示を行いながらも、一歩進んでいる・そのスポーツの経験があるような学生には「アドバンス」的な課題を提示したり。
少し進捗が遅いような学生には、まずどうやったら基礎的な技能をみにつけられるのかの道筋を提示する(基本は反復した打ち合いです)。
技能は、基本的にこのような段階を経ることが提示されています。
粗協調→精協調→自動化(動きの統合)
<粗協調>
多くの回数を繰り返して、たまに「うまくいく」ことがある段階
<精協調>
意識をすれば、「うまくいく」ことが多くある段階
<自動化(動きの統合)>
意識をしなくても、高確率で「うまくいく」段階
本来はもっと細かいですが、技能習熟はこのような3分類の過程を経ます。
この段階を上がるために必要なのは、「反復」と「意識」です。
そのために、何をどう反復するのかの大枠の動きの指示と、「一つだけ」の意識するポイントを伝えます。
自動化より下の段階では、どうしても意識を自分がまだうまくできない部分へ向けるために、多くの種類の意識を向けることができません。
自分の動きに焦点を当てるのか、相手の動きに焦点を当てるのか、はたまたラケットのヘッドの位置か、自分の足のつき方か、体の正面をどこに向けるのか、など。
この「意識を向ける優先順位」を汲み取って、まず一つだけ意識することを提示して反復することで、少しずつ運動の自動化や統合がなされていきます。
運動指導者は、あれもこれもと言ってしまいがちですが、ポイントを絞って、簡潔に意識づけをすること。
そして、その反復による運動の習熟の歩みを見守りたいですね。
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●説明は少しだけ|身体を動かすことが最優先
先ほども少し記載しましたが、最後に、教員側の説明の割合を示します。
結論から言ってしまえば、口頭だけの説明は極力なくすこと。
そして、デモンストレーションを交えた、動きの解説やポイント提示を簡潔にして、あとは見守ること。
その後は、学生の動きをみつつ、端的な意識づけのアドバイスやポイントの教示をするように巡回。
このような時間配分をすることが多いですね。
なんと言っても、体育実技の授業ですので「学生が身体を動かすことが最優先」です。
身体を動かして感じること、技能の習熟を通じて体感すること、その"内観"をとても大切にしたいと思っています。
できなかったことが「できる」ようになること。
その「できる」をどう生み出すのかを"引き出す"こと。
これが、体育・スポーツでの指導者に必要な心持ちなのではないかと思っています。
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今日はここまで。
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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
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