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欠けた月 夜更け【一夜】 痛む手

「ああ!もう!!」

冬子(とうこ)は力の限り、壮太の尻を叩き続けた。壮太のまだ小さく柔らかな尻は、彼女のひらいた手におさまってしまうくらいだった。
バシーン!バシーン!バシーン!

「ふぎゃああああああああああ!!」

「うるさい!!」

力いっぱい叩くあまり、冬子自身の手が痺れてくる。

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1,462字
最終的に13の物語を予定しています。 欠けた月の登場人物たちのその後は、 欠けた月 夜明けの版で13の物語それぞれ対になった物語発売予定です。

なぜこんなことになってしまうのか? どうしてこんなことになってしまうのか? 答えのないなか、月が欠けていくように人生の欠けに傷つきつづけて…

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