この街の向こうのその向こう【9の話】行き詰まりのなかで
あたしは
傷だらけだった。心も身体も。
中学3年になる頃、初めて売りをした。
それは別にどうということもなく私は相変わらず何も感じなかった。
むしろ、丁寧にあたしの身体を扱って、その後にお金をくれるおじさんたち…おじさんと呼んでいいいのか迷うくらい若い男もたまにいたけど、は私を傷つけようとしているわけではなかったので、かえって息抜きな時間だった。
一回で5万くれる人もいて、割のいいバイトだと思えば何てことなかった。売りで稼いだお金は貯めていた。一日も早く家を出られる