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読んでみました中国本(更新終了)

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※当マガジンは2017年12月末をもって更新を終了致しました。2018年1月からは「月刊『読んでみました中国本』」(http://bit.ly/2zZjM55 200円/月)をご…
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#中国人

【読んでみました中国本】「対岸の火事」と思う人こそ読むべきお話:温又柔「真ん中の子どもたち」

今年の芥川賞候補作となった作品ですね。以前も書いた通り、わたしはおとなになってから小説をほとんど読まなくなってしまったので、この本の存在に気づくのも遅かった。気づいたのは、何を隠そう、芥川賞が決定して日頃中国に関わる知り合いたちがフェイスブック上で残念がっていた時だった。

…遅すぎやろ。はい。

でも、その時初めて「温又柔」という作者の名前を見て、「ペンネーム? にしてはこれまた…」と印象に残っ

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【読んでみました中国本】真面目な新聞記者による真面目な中国観察記:工藤哲「中国人の本音:日本をこう見ている」

昨年から今年にかけて、中国に支局を持つ日本の新聞社・通信社の記者の帰任が続いている。日本の記者の入れ替えは中国の大きなイベントを見据えてスケジュール化される。中国に慣れた記者がイベントの意味を報道するのが理想だから、イベントが終わると同時に交代するのが一つ。もう一つはイベントの1年ほど前に交代する方法。ときにイベントを挟んで新旧特派員が一時的に二人体制でスタンバイすることもある。

わたしが体験し

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【読んでみました中国本】「目からウロコ」の日本人と中国人の関係 :陳舜臣「日本人と中国人」(祥伝社)

◎陳舜臣「日本人と中国人」(祥伝社)

初版は1971年で、1978年と1984年には別の形式で再度出版され、2005年に再び新装版として出版された。わたしが手にしたこの新書バージョンは、オリジナルを出版した祥伝社から昨年12月に、新たに天児慧・早稲田大学教授のあとがきをつけて復刊されたものである。

日中国交回復が1972年だから息の長い本だ。著者もあとがきで、国交回復への気運が高まる中で執筆し

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【読んでみました中国本】川崎有三「東南アジアの中国人社会」

「東南アジアの中国人社会」川崎有三(山川出版社)

「海と陸のシルクロード」構想によって、西へ西へと歩を進める中国。昔から良くも悪くも付き合いの続く東南アジアでは、我々の目にはよく映らない動きをしているようだ。折しも南シナ海裁定では、それをきっかけに「法の支配」をASEANで主張する日本に対して、裁定当事国のフィリピンの協力を取り付けたという話も聞かない。独特の協調策を模索する東南アジア諸国と中国

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【読んでみました中国本】塙昭彦「中国人のやる気はこうして引き出せ」(ダイヤモンド社)

【読んでみました中国本】塙昭彦「中国人のやる気はこうして引き出せ」(ダイヤモンド社)

最近、中国で実際にビジネスを展開している人たちから、既存メディアが流す中国情報に対して「何か違う」という声をよく聞くようになった。実際に現場関係者からのメディア設立を持ちかけられたことすらある。「偏った情報が堂々と流れているのを見るのは我慢できない。日本にいる家族ですら誤解している」というのだ。

それは単純に一般にいわれる「メディア不信」とも違う。現地で暮らしたり働いたり、あるいは現地との間を行

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