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入院中にあって便利だと感じたもの
先日、通院先の病院が変わる話を書いていたら、入院中のことを思い出した。少しそれに関する話を書いてみたい。
入院というのは、人生で何度も経験することではないと思う。
私もそうだったが、基本的には初めての経験で、ドキドキしながら病棟へ向かうことになると思う。
なお、2回目の入院となると、1回目の経験が活きてくる。そこで私の少ない入院経験からも、便利だと感じたものをまとめておきたい。
一般的に必需品と呼ばれるものは、入院前の説明などでも指示を受けたりする。ここではそれ以外に、個人的に便利だと感じたものを挙げていく。
参考にしてもらえるものがあると、幸いである。
なお、病気によってベッドから動けなかったりと、個人差は大きいと思う。私の場合、耳鼻科の難聴。点滴投薬と高気圧酸素療法と呼ばれる治療がメインだった。
身体の方は、投薬による倦怠感や不眠など、健康的な日常とは違ったものの、幸いにも動かすことは出来た。それを踏まえた上で読んでいただけると、嬉しい。
タブレット(暇をつぶせるもの)
入院中は、とにかく暇だった。
日頃の生活が多忙すぎるという説も、ないことにはないが、とにかく暇だった。
もちろん病気や入院内容にもよるのかもしれないが、私はひたすら暇だった。
そこで、時間をつぶせるものは、いくらあっても良い。
そこでタブレット。
いつも使っているiPad miniを、持って行った。ベッドサイドで使うのにはちょうど良いサイズである。
スタンドがあると、さらに便利だ。
本を読んだり、サブスクで映画を見たり、ネットや調べ物も、スマホで見るより楽である。
Apple Pencilで、ジャーナリングをして、気持ちを整えるのにも役立った。
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その頃は、まだこのnoteを始めていなかった。もし始めていれば、考える時間は山のようにあったので、記事をたくさん書けていたかもしれないと思っている。
テレビがあるじゃないかと思われるかもしれないが、テレビはいつでも見られるとなると、意外と見ないものである。
とにかく、暇であった。
ホワイトボード
そして、暇であれば、病棟内を歩いてみたりする。無駄に売店にも行ったりする。
そこで、その際に、ちょっと書き置きしておくものがあると便利だった。
今、どこに行っているか、何分頃に戻る予定か、など。
私はホワイトボードを使った。ベッド脇のテーブルなどに置ける、A5サイズくらいのこぶりなものが良い。百均などで売っている。
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そうすれば、もしも離席中に看護師さんが病室を訪れた際に、あの人どこに行ったのだろうと思われずに済む。
やや自意識過剰かもしれないが、ただでさえ、マイクロ秒ほどの刻みで、走り回っているお仕事だと思う。
伝えたいことなど用事があれば、いつ頃来れば良いかも伝わるので、わかりやすいと思うし、早く帰らないとと気が急かないのも良かった。
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延長コード、タップ
病室の構造は、非常に特殊である。コンセントは枕側、ベッドボードのある側の壁にしかない。
そして、入院中といえども、デジタル化の進んだこの現代生活において、100Vの電源は必須であり、そしてライフラインである。
しかも、何口も必要。そして壁から引っ張るには、長さが絶妙に足りない。
そこで私は、壁から延長コードをひっぱり、ベッドサイドの手すりに絡めて這わせて、テーブルまで持ってきていた。絡めるのは、ケーブル自体の重みで、充電しているものが落ちないようにするため。
ベッドにいながら、手元のテーブル上で抜き差しが出来る。
大変便利だった。
ハンガー
入院生活をしていれば洗濯物はたまっていく。コインランドリーがあったり、面会で引き取ってもらうこともした。
今は、レンタルシステムが整備されてきた。パジャマやタオルは貸し出されて、汚れ物は回収してくれたりする。
当初は私も、このシステムを利用していた。だが、この貸し出されるパジャマがどうにも肌に合わず、タオルも紙のように薄かった。
もちろん有料なので2、3日で解約して、普段使っているものに切り替えた。
そして、タオルやちょっとした汚れ物は、手洗いで十分なところもある。体は動かせたので、タスクとして良い暇つぶしにもなった。
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そのために洗って干すのに、ハンガーがあるととても便利だった。
それ以外にも着替えがしわにならないように干して置いたり、治療のために専用の衣服を貸与されたので、それをかけておいたりと活用した。
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小さい扇風機
特に4人部屋などであれば、病室内の空調はあまり自由がきかない。
特に、夏場の入院においては、手元で涼がとれて調整が出来る扇風機は、必須だった。
消灯後は、空調が切られることもあった。暑がりな私にとっては、換気はされているものの窓は閉め切られサウナのようで、1度目の入院ではとても寝苦しかった。
この経験があったので、2回目の入院では、扇風機を用意した。
いわゆる、充電式のハンディタイプの扇風機。手持ち式もあるが、テーブルやベッドサイドに置いて使えるタイプが、便利だった。
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なお、動作音がするので、同室の方に迷惑をかける心配はある。
なので初日に、看護師さんへ動作音の確認を済ませてから、使うようにした。なお使用は問題ないとの快諾を受けた。
想定外の用途としては、先の、手洗いして洗濯物を干した時に、部屋干しのにおいがしないように、空気を循環させるのにも役立った。
S字フック
病室には、とにかく引っかけるところがない。そして、引っかけたいものは、逆にたくさんある。
ゴミ箱が遠いので、寝たまま捨てられるように、手元にゴミ袋。先の、洗濯物のハンガー。明日の着替えをハンガーに出しておいたり。充電ケーブルの端っこが落ちないように引っかけたり。
なので、フックは何個あっても良い。ベッドサイドの手すりにかけられるように、少し大きめの方が使いやすいと思う。
ビニール袋
何個あっても良いものが、もうひとつ。レジ袋。
汚れた着替えを入れたり、ゴミを入れたり、面会の家族に持って帰ってもらうものをまとめたりと、用途はいくらでもある。
マイバッグでも良いが、小さくて汚れたら捨てられる、手提げ付きのビニールも便利だった。
私は、売店で買い物したときの袋も取っておいて、ストックして使っていた。
小さな置き時計
病室に意外と無いものが、時計である。
掛け時計ぐらいあっても良いのではと、ずっと不思議なのだが、なぜかない。ホテルにないのと、同じ理由だろうか。
もちろん、スマホで時間はわかる。ただ、視線を送るだけでパッと確認できる置き時計があると便利だった。
病人は暇だと先に書いたが、それでもやっぱり、意外と忙しい一面もある。
午前中には検査があったり、治療も時間が決まっていたり。シャワーやお風呂を予約したりする。
その時間を忘れないためにも便利だった。
治療などで別室に移動するときは、看護師さんが時間前に迎えに来たりする。時間に合わせて、前もって準備しておくとスムーズだった。
何より、病室で過ごしていると、1日の時間の流れがわかりにくい。時間感覚の醸成にも、とても役立つ。
夜中に目が覚めて、時間を確認するためにスマホの明るい画面を見て、覚醒してしまうのも防げる。
目覚まし時計であれば、オフにするのはお忘れなく。
紙と筆記用具
病室にいると書くものがない。そして、書き物は結構ある。
同意書だったり、これ書いてください、と、ちょっとした書類を看護師さんや医療事務の方が持ってきたりする。
なので、筆記用具は必須。
弘法筆を選ばず、売店で売ってはいる。でも、普段使い慣れたものの方が、断然書きやすい。
それ以外にも、ちょっとしたメモを取ったりと、あると便利だった。
退院時にお礼のお手紙を書いて渡したのだが、それを書くときにも役立った。
タンブラー
病室はとにかく乾燥している。空調が効いていてカラッカラ。
おまけに私の場合は、治療で利尿剤を服用していたので、水分はどんどん抜けていった。
病棟内に給水器が設置してあるところもあるが、私の病院にはなかった。
そこで、2Lのお茶を面会の際にまとめて買ってきてもらいストックしておき、タンブラーに移して飲んでいた。
500mlのペットボトルなんて、半日も持たない。一瞬でなくなってしまう。
入院中まで、SDGsを意識する必要はないのだが、どんどん消費するのは少々気が引けるし、何よりも、ゴミがたまる。
タンブラーであれば、手が滑って、キャップをベッドの下に落としてしまうこともない。紙コップみたいに、こぼすこともない。
さらにタンブラーだと、毎朝洗ったりできる。
先に書いたとおり、とにかく暇なので、体が動くなら日々のタスクは出来るだけ多い方が良い。
ただひとつ、金属製なので落としてしまい、すごい音を病室に響かせたことはあった。コースターや、ゴム足のようなものをつけておくと、良いとは思う。
可愛いもの、推しているもの
病室は、とても無機質な空間である。少なくとも、楽しく生活するようには出来ていない。
もちろん入院は闘病のために行うもの。気持ちは、どうしても落ち込みがちになる。
そういうときに、ちょっと目に入る場所に、可愛いものがあると癒やされる。
なんでもいい。推しているキャラクターでも良いし、アイドルでも良いし、花でも、写真でも、好きなものならなんでも良い。
私は、好きなキャラクターの「ヨッシースタンプ」のマスコットを、ひとつだけ持って行った。
ぬいぐるみでも良いと思うが、あまりズラズラとならべるのも、社会通念上どうだろうと思うので、その辺は常識の範囲内で。
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朝起きたときに話しかけたり、夜中眠れないときに遊んでみたり、そういうちょっとしたことで、気持ちが軽くなったりする。
意外と侮れないと思った。看護師さんも、可愛いですねなどと話しかけてくれたりする。
先に書いた、筆記用具やタンブラーを、お気に入りのもので揃えるのも手である。
以上、私の少ない入院経験から、便利だと感じたものを書いてきた。また、追って気づくことがあったら追記していきたいと思う。