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マラソンを習慣にしている人は、がんにかかっているのと同じくらい免疫力が低下している

高い教育を受けているほどアルツハイマー病にはなりにくい

情報分析官

ジョブズが日本のソニーを訪問し、初期のウォークマンを持ち帰ってきたときのことを思い出す。「スティーブは興味をかき立てられていた。最初にやったのは、分解して部品をひとつ残らずバラバラにすることだった」どう収まり、どう仕上げられているか。どうやって組み立てたのか───(中略)ジョブズは、こうワイアード誌に語った。「創造とはものごとをつなぎ合わせることだけ。何かを成し遂げた創造的な人に、どうやったのかを尋ねると、彼らは少し後ろめたさを感じる。なぜなら、実際何かをしたわけではなく、何かを見ただけだからだ。しばらくすると、彼らにはそれが当然に思えてくる。それは彼らが自分の経験をつなぎ合わせ、新しいものへと合成する能力を持っているからだ。そして、それができる理由は、彼らが人よりも多くの経験をしているか、自分たちの経験について人よりも多く考えているからだ。残念ながら、誰もが持てる才能ではない。われわれの業界にいる者の多くが、あまり幅広い経験をしていない。だから彼らは、つなぎ合わせるべき『点』を十分に持っていないために、答えがきわめて直線的になり、問題を大局的な視点で見ることができない」

情報分析官

走りすぎると忘れっぽくなる

起こるはずがないと思いたい災難の多くは、起こりえないのではなく、起こるまでに時間がかかるだけのことである。

もし仕事上なら、収入が必要なこともあるし、不快な上司が親戚のこともあり、もう少し貯蓄が増えるまではやめられないかもしれない。このような事情はもう何度も聞いたことがあり、よくわかる。状況に現実的に向き合って、対処できるようにする。率直に言って、状況が複雑であればあるほど、より多くの助けがいる。また抜け出すには時間がかかる。 だが激しさが増してくるなら、特に驚異のレベルと暴力が激しくなるなら、選択の余地はない。空軍パイロットは誰でも自分の飛行機を救いたいと思っているが、ある時点でほかの手立てがなくなって、緊急脱出装置のボタンを押す。同じことが私たちの暮らしで起こり得る。

ミクログリアという分化した免疫細胞(中略)ミクログリアは脳の免疫応答と炎症反応をコントロールし、また、アポトーシスに似たプロセスで機能不全のニューロン(神経細胞)を全滅させる役割を果たす。ミクログリアは絶えず脳を監視し、脅威を感じると、病原体を攻撃・除去するために炎症性サイトカインの放出を促す。それにより炎症を起こし、炎症が慢性化すればニューロンを死滅させ、記憶喪失などの認知的問題を引き起こす

長生きしても記憶が残らなければ意味がない(中略)頭の中の脳から心臓や肺、腸につながる神経繊維が1本なのに対して、心臓や肺、腸から脳につながる神経繊維は9本ある。つまり腸から脳への通信量は、逆方向の通信量の9倍にもなる(中略)簡単に言うと、腸内微生物が重大な決断を下している(中略)彼ら(※ミクログリア)が、(腸壁の境界警備隊から送られてくる炎症性サイトカインの情報を使って)外壁や血液脳関門を突破してきた侵入者を見つけると、グリア細胞(※ミクログリアを指していると思われる)は侵入者から身を守るために、神経細胞の樹状突起を切り離してしまう。このようなことが何度も繰り返されると、残るのは細胞本体だけで、他の神経細胞と情報を伝え合う手段がなくなってしまう。神経細胞同士の情報伝達ができなくなると、もちろん記憶や認知の問題が出て苦しむことになる(中略)グリア細胞(※ミクログリアを指していると思われる)はその神経細胞の細胞体をしっかりと保護しているため、わずかな栄養さえも入り込むことができず、その神経細胞は最終的に死んでしまう(中略)マラソンを習慣にしている人は、がんにかかっているのと同じくらい免疫力が低下している(中略)マラソンをすると免疫力が低下する(中略)長距離走が心筋の繊維化、つまり心筋の瘢痕形成を悪化させる(中略)とくに右心室の心臓細胞を死滅させることで、心臓にダメージを与える(中略)長距離を走るほど瘢痕化が進み、最終的には不整脈やうっ血性心不全の原因となる(中略)長距離走は心臓への負担が大きすぎる(中略)さらに思わぬデメリットもある。長距離走のような持久運動は、腸の透過性を高める(中略)腸の透過性が高まり、レクチンやLPS(※細菌の断片・内毒素)、細菌などが体内に侵入する。持久走の後、2週間ほど免疫系が低下するのはこのためだ(中略)悪玉の細菌が体内に入ったレクチンと結びつき、LPSと一緒に腸壁から漏出すると、腸壁が破壊され、全身性の炎症を引き起こす免疫反応が起こる(中略)極度のストレスを受けると、悪玉菌が増え、リーキーガットが生じる(中略)レクチンやLPSが腸管バリアを通過すると、血流だけでなく、迷走神経を通って腸から脳へと到達する。それらは中脳の黒質(運動の際に重要な役割を果たす)に蓄積される。黒質の神経細胞はドーパミンを産生する(中略)レクチンは、関節の表面にあるシアル酸と呼ばれる糖分子と結合して、鋭いトゲのように振る舞い、関節炎(および加齢に伴うその他の問題)の原因となる免疫攻撃と炎症を引き起こす(中略)体を動かせなくなったり、痛みを感じたりするのは、関節炎だけが原因ではない。慢性的な炎症がつづくと、骨の状態も悪くなる(中略)アミロイドが腸から出てこない限り、血液脳関門を通過することはない(中略)アミロイドは脳からではなく、腸から発生している(中略)それが脳に達すると、脳を刺激してより多くのアミロイドを産生させ、やがて新たな刺激がなくても産生させつづけるようになるアミロイドβタンパク質は、細胞の正常な機能を阻害するだけでなく、細胞間の情報伝達にも支障をきたす(中略)グリンパティック系が脳を効率よく洗浄できなければ、脳内にアミロイドやレクチン、LPSなどの毒素が蓄積される ※引用者加筆.

自律神経系がダメージを受けると、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、膀胱機能障害、勃起障害、起立性低血圧(立ち上がったときに急に血圧が下がること)などの症状が現れる

膜バリアーは、化学薬品アルコール、抗生物質などによって、また精神的ストレスによって簡単に破れてしまう(中略)絨毛に存在する膜はある一定以上の食物分子は通さないようにできていますが、これが破れると大きな分子まで通してしまうのです。この膜バリアーは、化学薬品アルコール、抗生物質などによって、また精神的ストレスによって簡単に破れてしまう(中略)腸から食物分子や腸内細菌が漏れて体内に侵入する「リーキーガット症候群」(腸管壁侵漏症候群)(中略)ストレスにより副腎が弱ると、DHEAを分泌できなくなります(中略)DHEAは副腎や性腺から血中に分泌され、動脈硬化や糖尿病、ガン、アルツハイマー型認知症など、生活習慣病を幅広く抑える───藤田紘一郎教授(著書名失念)

老化は低亜鉛値と関連するが、アルツハイマー病では、亜鉛値がさらに低くなる(中略)アルツハイマー病の最も重要な原因のひとつは炎症であり、リーキーガットは全身性の炎症を起こす、最も一般的な理由(中略)リーキーガットと炎症は、屋根に空いた修復すべき36個の穴の2個であり、またシナプスの保存と破壊のバランスが、破綻のほうへ傾く2つの要因(中略)認知機能低下の始まりは、大きなストレスがかかった時期と重なることが多い(中略)少なくともこの2つの穴は、日本におけるアルツハイマー病治療の盲点になっている

脳震盪を起こしていても、それらしき症状があらわれないことがある(中略)ところがfMRIで脳画像を撮影したところ、外傷を負っているのは明白だった。ワーキングメモリも大きなダメージを受けていた(中略)研究によれば、何度か脳震盪を経験すると、前頭前皮質でタウタンパク質〔細胞の骨格を形成するのに不可欠のタンパク質〕が異常なかたちになり、神経原繊維濃縮体が形成される。──神経細胞のなかにもつれた繊維のかたまりが生じるのだ(中略)前頭側頭型認知症は、神経原繊維濃縮体の形成と関係があり、判断力や抑制の欠如を引き起こす(中略)抑制の喪失などの症状があらわれ、理性的な思考もできなくなる(中略)ワーキングメモリを最高の状態で維持したいのなら、コンタクトスポーツは避けるべきだ。とはいえ、それを言い訳にカウチポテト族になってはならない(中略)脳震盪は、いわば脳をミキサーにかけるようなものだ。なにもかもがごちゃまぜになる。神経伝達物質が脳神経からこぼれだし、同時に電荷を帯びた大量のカリウムイオンが脳細胞の外に放出される。この細胞外の過剰になったカリウムが脳細胞の極性に変化を起こし、脳機能に影響を及ぼす。このバランスを取り戻そうと、脳細胞はとくべつにデザインされた細胞膜のポンプで必死になってカリウムを吸い込もうとするが、この作業にはブドウ糖のエネルギーが必要となる。ところが、脳が調達可能なブドウ糖の量では、必要なエネルギーが足りなくなる。その結果、脳はブドウ糖不足の状態におちいる。脳がしっかりと回復する前に、二度目の脳震盪が起ころうものなら、そのダメージはいっそう大きくなりかねない。脳には化学的バランスを取り戻すためのエネルギーが足りないからだ。脳がミキサーにかけられたような状態になったら、すぐにそれとわかるはずだと、読者のみなさんはお考えになるかもしれない。だが当の本人は、脳が損傷を受けていることさえ気づかない場合が多いことが、研究によりあきらかになっている。医師や内科医のチームでさえ、患者が脳震盪を起こしていることはわからないかもしれない。

頭部損傷のあとにミクログリアが慢性的に活性化して破壊的に振る舞う(中略)頭部の損傷はミクログリアの働きを脳の保護と修復から炎症性物質分泌へと切り替えてしまう。そして炎症性の物質はミクログリアによる炎症の暴走を加速

アルツハイマー病だけが一般的によくみられる認知症というわけではない。もう一種類のよくみられる認知症は、前頭側頭型認知症である。これは、プラハ大学の精神医学教授アーノルド・ピックによって、アルツハイマー病の一〇年前に発見された。かつてはまれだと考えられていたが、現在では、六四歳以上の認知症の大部分がアルツハイマー病とこの疾患だということがわかっている。

アルツハイマー病と自閉症は前例がないほど急増している。これらの病気の共通点は何か? 炎症

頭部に繰り返し打撃を与えると、永続的な脳の損傷が生じる(中略)タウタンパク質は、慢性外傷性脳症(CTE)とも関連している。CTEは、繰り返し頭部外傷を起こした人に見られる変性脳疾患で、行動障害、うつ病、記憶喪失、認知症などの症状が現れる。CTEは特に、ボクシング、レスリング、サッカー、アメリカンフットボールなど、接触の多いスポーツをするプロスポーツ選手に多く見られる(中略)アルツハイマー病で見られる異常タンパク(アミロイドβやタウ)(中略)民族植物学者のポール・アラン・コック博士(中略)コック博士は他の科学者たちと同様、アミロイドやタウの蓄積はアルツハイマー病の原因ではなく、結果であると考えている(中略)これらのタンパク質の構成要素の1つをL-セリンというアミノ酸に置き換えることで、アミロイドやタウのミスフォールドが起こらなくなり、アルツハイマー病の抑制に効果(中略)L-セリンはサプリメント(通常はカプセル)として広く販売されており、副作用もほとんどなく、価格的にも高額ではない

情報分析官

ニューロンが存在するのは灰白質(※grey matterには、「頭脳・知力」の意味もある)(中略)脳の発達や修復の際に動き回って、組織を改変したりニューロンの成長を刺激したりする物質を分泌するグリアの能力(中略)白質の神経束には、神経細胞はひとつも存在せず、樹状突起もシナプスもない───軸索の間にグリアだけが埋もれている(中略)ミクログリアの数を増やすと、脳から有害なβ-アミロイドを排出する働きが大きく改善 ※引用者加筆.

腸にあいた穴をふさぐことが先決───藤田紘一郎教授(著書名失念)

もともと小腸と大腸の間には、バルブのようなものがあって、大腸の菌たちが小腸に入ってこないようになっているのですが、あまりの増殖で抑えが効かず、小腸に菌が入り込んで、菌だらけになってしまうのが、SIBO(中略)リーキー・ガットとともに、SIBOは副腎の天敵的な症状であり、実際に副腎疲労を患っている患者さんの大部分が、リーキー・ガットかSIBO、もしくはその両方(中略)心の問題ではなく、副腎が疲れているせいで、不幸な日々を過ごしている人が少なくない

私自身はLINEを使ったことも、使おうと思ったこともないのですが、グループLINEというものがあると聞きます。私のおすすめは、そのグループLINEに友だちを集めて、私のnoteを読んでもらい、その都度治病の課題をチェックしてもらうことで、治療法の抜け、漏れの確認ができると思います(医師か歯科医師免許もしくは論文博士などを持つ専業主婦の奥様に善意でパートで働いてもらい、治病の舵取りを任せるのも良いと思います。グリコカリックスが残っていればパッパッと終わると思う)。例えば、抗がん剤治療中に走りすぎていないか、亜鉛を摂りすぎていないかLINEグループでチェックしてもらうなど。ミクログリア(常在性免疫細胞)は、サイトカインストームのように暴れまわることがある。一方、上述の脳の(睡眠中に老廃物流し出すため縮む)グリア細胞は起源がまったく異なり、実際には神経系の一部。私自身、個別にお返事する時間がないのですが、「マインドウィスパリング スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。


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