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われわれがものごとを見る見方は、われわれの知識や信念に左右される
ビタミンCなどの抗酸化サプリメントは、ミトコンドリア傷害の原因となる酸化ストレスをブロックするには有効だが、皮肉なことにミトコンドリアの再生を妨害する可能性もある
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ほうれん草に含まれるフィトケミカルは、単純糖質や脂質を食べたいという欲求を劇的に抑える
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誰かがレッテルを逆に貼っていたというわけだ。正しい解釈は、論文とは正反対だった(中略)従来の見方は、実はまったく逆だったのだ。
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私の崇敬する恩師エルヴィン・セムラッドは、教科書は疑ってかかるようにと学生に教えた。本物の教科書は一冊しかない、それは患者だという
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「われわれがものごとを見る見方は、われわれの知識や信念に左右される」
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意識がはたらき始めるのは、私たち自身の何かがうまくはたらかなくなったときであることが多い(中略)ちゃんとはたらく考えが見つかるまでいろいろな面から案を考え、ものごとを見通せるように、自分の考えを心の中に張り巡らす(中略)賢い科学者たちは、一度にたくさんのことを研究しすぎないようにする。そのかわりに、状況の特定の側面を選び、注意深く観察し、記録をとる(中略)仮説を立て、考え抜いた実験によってその仮説をテストし、考えを整理し、再び仮説を立てるという方法による研究だけが、残された道である。
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がんの中で、相対的に生存率が低いのは、図で見られるとおり、男女とも肝臓がんと肺がんです(中略)肺と肝臓のがんは生活習慣でリスクを減らす
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酸性体質は、がんの発生とも大きく関係しています。1931年にはドイツの生理学者・Warburg博士が、がんが無酸素や酸性条件下で発症あるいは増殖することを発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞(中略)筆者は色が変化する水素発生ボールを湯船に沈ませ、薄暗い中で水素バスに浸かっています。
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今の心理学者の多くは、世間一般の風潮とは逆に、不快な心理状態は成長にとって不可欠なばかりか、成功するためのツールだと考えている。
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私は今でも、ある職業で成功するために知っておくべき極意みたいなものは、必ず教科書以外にあると思っている。それも中心からなるべく離れたところに
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記事の理解度を決める最大の要因は、そのスポーツに関する予備知識であることが明らかになっている。理由は簡単で、そのスポーツのことをよく理解していないと、記事の細々とした描写はまとまりのない事実の寄せ集めにすぎず、それを記憶するのはでたらめに並べられた言葉を覚えるのと同じくらい難しいからだ。だがすでにそのスポーツに通じている人には、記事を理解し、情報を整理し、関連性のある既存の知識と関連づけるための心的構造がすでに存在している。新たな情報は連続性のあるストーリーの一部となり、迅速かつ容易に長期記憶に入っていくので、そのスポーツの内容をまったく知らないで記事を読むのと比べてはるかに多くの情報を覚えられるのだ。あるテーマについて知れば知るほど心的イメージは詳しくなり、新たな情報を吸収するのも容易になる(中略)心的イメージによって、チェスマスターは初心者とは違って「森」を見ることができると同時に、必要に応じて個別の「木」に照準を合わせることもできる
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実際には落とし穴であるという真実を見抜ける人たちは、パターン認識の能力に秀でている
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みずから理解を深めたことほど他人に教えるのはむずかしくなる。そう語るのは、心理学者で教育者でもあるハーバード大学のエリック・メイザー教授だ(中略)成功するためには早い時期に「全体像をつかむ」方法を学ばなければならない
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体がエネルギーを燃やすとき、いくらか毒性の代謝物(反応の結果生じる分解産物)がミトコンドリア内で作られる。これらは活性酸素と呼ばれ、いわば体にとってオキシドール〔殺菌消毒液〕の役目をする。体の部位によっては、活性酸素はよい目的に利用される。たとえば、白血球〔生体防御に関わる免疫担当細胞〕のなかでは、感染症にかからないようにするために外部からの異物や侵入を防ぐ防御防衛システムの一部として働く。だが活性酸素は正常なエネルギー代謝の副産物でもあり、肝臓や膵臓といったほかのタイプの細胞のなかで作られたときには、細胞のDNAやタンパク質や細胞膜などを傷つける可能性がある。ダメージをくらう前に活性酸素の力を消すには、抗酸化剤の助けが必要だ。その役目を果たすのが、ペルオキシソームと呼ばれる、細胞のもう1つの部位だ。ペルオキシソームには抗酸化剤がいっぱい詰まっているが、その大部分は、微量栄養素の形で口から取り込む食べ物からもたらされる。ペルオキシソームはミトコンドリアのすぐ隣で暮らしていて、「掃討作戦隊員」として余分な活性酸素を退治する。ペルオキシソームが細胞内で生成される活性酸素の速度に追いついているときは、あなたもあなたの細胞も健康なまま留まることができるが、追いつけなくなると、細胞は傷ついたり死んだりしてしまう(中略)薬を飲めばいいのかって? 一言で言えば、答えはノーだ。このプロセスを止める薬は存在しない(中略)あなたのミトコンドリアは依然不調のままだ、そして脂質生成と活性酸素による損傷は弱まることなく続き、あなたの細胞も、あなたも死んでしまう。だが、あなたもダイアナも、まだ運が尽きたわけではない。そうしたプロセスを大幅に遅らせることは可能だ。活性酸素の生成と毒性を弱める最も簡単で合理的なアプローチは予防だ。
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抗酸化とは、細胞のDNAを傷つけるとされる活性酸素(フリーラジカル)の発生を抑える効果をいいますが、実は活性酸素こそががん細胞などの発生を防ぎ、かつ撃退する唯一の免疫力なのです。残念ながら、この世は重い病人を食いものにする悪意に満ちており、大きなお金の力によって歪められています。テレビや新聞、雑誌、インターネットなど、ほとんどのメディアをスポンサーという形で自在に操り、「抗酸化神話」という嘘に洗脳させることで、がんをはじめとした病気は増加の一途をたどっています。また彼らに不都合な情報となる学術論文や研究者の存在は、簡単に葬り去られてしまいます(中略)真実はまったく逆であり、人間の細胞のがん化を抑えてくれる最強かつ最良の免疫力こそが活性酸素(中略)断言します。抗酸化でがんが治るということは、絶対にありません。むしろ酸素を豊富にとり入れて、活性酸素を十分に発生させることでこそ、がん細胞を消すことができるのです。このことは、すでにドイツのある学者(※オットー・ワールブルク博士)によって証明され、ノーベル賞を受賞しているのですから間違いありません。酸素不足を解消すれば、回復スピードは上がる ※引用者加筆.
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抗酸化サプリメントをたくさん摂りすぎると必要な活性酸素も消去してしまう(中略)がんから身体を護る活性酸素もなくしてしまうので、かえってがんを発生させる(中略)生体内には活性酸素を無毒化する酵素が数多く備わっていると書いたが、このような酵素は活性酸素を掃除するという意味で「スカベンジャー」とも呼ばれている。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)やカタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、シトクロムc過酸化酵素などがその代表例だ。SODには三種類あって、そのひとつであるマンガン依存性SOD(Mn - SOD)はミトコンドリアに存在する。このMn - SODは活性酸素の出現状況を把握し、活性酸素が増えるとそれに対して自分の量を増やすこともできる(中略)悪玉ヒドロキシルラジカルだけを除去できるのは、水素水だけ(中略)放射線の副作用を軽減する抗酸化アミフォスチンがアメリカではクスリとして承認されています(中略)この放射線の副作用を軽減するアミフォスチンと水素の効果を比較した論文が発表されました。水素がアミフォスチンと遜色ない効果を示すことが証明された(中略)東京電力も除染をしているゼネコンも私の申し出を受け入れませんでした。水素水を受け入れるということは、いまある放射能の危険を認めることになってしまう、ということでした(中略)活性酸素のことがよくわかってくると、ヒドロキシルラジカルとペルオキシナイトライトだけを選択的に消去する抗酸化物質が必要であることがわかってきた(中略)缶やパウチのまま、湯煎で80度くらいに暖めるなら水素はほとんど抜けません
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悪玉中の悪玉はヒドロキシラジカルです。この活性酸素は心身にかかる過度のストレスによって発生し、細胞の遺伝子を傷つけてがんを誘発したりします。その酸化力はスーパーオキシドの100倍にも上る(中略)ヒドロキシラジカルは、抗がん剤投与でも多く発生し、副作用の大本に(中略)シスプラチンという抗がん剤は、腎臓細胞のミトコンドリアを攻撃
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従来のビタミンCやポリフェノールも活性水素を出して、活性酸素を除去します
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活性酸素を消すサプリメントがありますが、じつはこのサプリメントの愛用者ほど病気になりやすく短命(中略)私は自分の不老長寿のために、酸素ボンベによる酸素吸入を実践しています。同時に水素水を飲むことで、万一、酸素の摂りすぎがあっても活性酸素の毒を消せるようにしています(中略)活性酸素を除去するサプリメントの愛用者がかえって健康を害する、という前述の話にもあらためて触れておきましょう。サプリメントはたしかに活性酸素を除去するのですが、猛毒の「第三の活性酸素」ヒドロキシルラジカルを狙い撃ちすることはできず、善玉の前二者(※スーパーオキシドラジカル、過酸化水素)も含めて一網打尽にしています。その点が問題(中略)ヒドロキシルラジカルに関しては、体内に水素以外の中和剤がないのです。毒を消すには、体内の水素か体外から中和剤を取り入れるしかありません。つまり食べ物から得るのです。それは果物や野菜から得られるポリフェノールやビタミン(中略)われわれが食物を食べる目的は、とどのつまり最終産物としての水素を得るため(中略)過酸化水素は、体のなかを駆けめぐりカビやバイ菌に対する消毒剤として機能(中略)オキシドールと呼ばれるものがありますが、それは過酸化水素を薄めた水溶液のこと(中略)よって広い意味では、活性酸素も免疫力の一端を担っている(中略)男性にとっては性行為時の勃起にも、この活性酸素が必要(中略)二つの活性酸素についてまとめると、次のようなことになります。少しならむしろ善玉として働く。量が多くなれば毒となる。けれども、その毒に対しては、人間のなかに中和剤も存在します。スーパーオキシドに対しては。肝臓で作られるSOD(スーパーオキシド・ジスムターゼ)という解毒酵素があるのです。過酸化水素に対する体内の中和剤は、グルタチオンやカタラーゼです。※引用者加筆.
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有酸素運動をすると、活性酸素を無害化する「スーパー・オキシド・ディスムターゼ(SOD)」という物質が活発に働きます。
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ミネラルの一部は、有害な活性酸素を無力化する抗酸化酵素の原料となります。抗酸化酵素のトップ3であるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルキオキシターゼにはいずれもミネラルが不可欠なのです。SODでは亜鉛とマンガン、グルタチオンペルキオキシターゼではセレンなどが、それぞれ保因子として地道に働いています。
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細胞内における活性酸素の主要な発生源はミトコンドリアなのですが、ミトコンドリアから発生した活性酸素は、ビタミンEやビタミンCなどの抗酸化物質、およびスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)やカタラーゼといった抗酸化酵素によって消去されます(中略)ところが、がん細胞ではこれらの抗酸化力(抗酸化物質や抗酸化酵素の量)が低下(中略)がん細胞は、できるだけ酸素を使わないほうが寿命を延ばせる(中略)がん細胞はアクセルとブレーキが壊れて暴走してる車のようなもの
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従来のビタミンCやポリフェノールも活性水素を出して、活性酸素を除去しますが、相手を還元した後、自身が不安定な酸化剤に変わってしまうという諸刃の剣的性質(中略)(ビタミンC、ポリフェノール、カテキン)の抗酸化物質は、活性水素を放出したあと、自らが酸化剤として機能するという意外な落とし穴がある(中略)ビタミンCは別名、アスコルビン酸と呼ばれています。アスコルビン酸が活性酸素を消す働きがあることはよく知られています。体内で吸収され、一生懸命活性酸素を取り除いてくれます。ところが、活性酸素もしたたかです。アスコルビン酸に消されながらも、反撃に転じて、逆にアスコルビン酸を酸化させてしまうのです。そのとき発生するのが、デヒドロアスコルビン酸(中略)つまり、酸化反応と還元反応が同時に起こるのです。実はデヒドロアスコルビン酸が酸化・分解してできる物質が、遺伝子を傷つけて突然変異を起こす(中略)食べ物のなかにも抗酸化作用を持つものはいろいろある。しかし、抗酸化作用を期待するためには、酵素の力を借りなければならない(中略)【抗酸化酵素・物質】体内でつくられ、活性酸素を消去する酵素・物質。スーパーオキサイド・ディスムターゼ(SOD) グルタチオン ペルオキシダーゼ カタラーゼ(中略)SODはカタラーゼやペルオキシダーゼとセットで働いてこそ意味がある
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SODのほかに、人間がもっている活性酸素除去物質には、「尿酸」と「グルタチオン」(中略)グルタチオンは、分子の小さいタンパク質といってよいものですが、これも血中や臓器にあって、活性酸素に出会えばこれを除去してくれます。
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ラルフ・ウォルドー・エマーソンは書きました。「人は葛藤するために作られたのであって、休むために作られたのではない。人の力は行動にある。ゴールではなく過度期にいる人が偉大なのだ」(中略)ほぼすべての哲学の流派において、プライドは人を徹底的に腐敗させる凶悪な罪とされています。仏教では、プライドを意味する言葉として、慢という言葉が使われます。これは、自分を高く見て他者を軽視することで結局己を苦しめることになる「慢心」を意味するサンスクリット語に由来(中略)プライドはこっそりと、良いものの中に忍び込んでいます(中略)プライドは善行にさえも潜み、善行を台無しにしようとする(中略)ライナス・ポーリングを見てみましょう。ポーリングは、史上で唯一、まったく異なる分野で2つのノーベル賞を獲得(中略)貪欲だったポーリングは、その後、擬似科学的な概念を広め、一時的に流行させました。たとえば「鎌状赤血球症などの特定の遺伝子疾患を持つ人は、結婚相手になるかもしれない人たちにそのことを警告するために、目立つ刺青を入れるべきだ」という信念のもと、優生学を推進しました。また、それ以上に有名な話として、「ビタミンを摂取すれば、がんをはじめとする多くの病気は治り、寿命も大幅に延びる」という自説に大変なこだわりを見せ、「分子矯正精神医学」と銘打って、精神疾患に対するビタミン大量療法を推進(中略)ビタミンCを大量に摂取すれば風邪を予防できるという話を聞いたことがある人もいるでしょう。この説は、ポーリングが1970年に発表(中略)チェコの修道士グレゴール・メンデル(修道名)がダーウィンの研究活動の継続に必要なものを発見しました。それが「遺伝の法則」です。あいにく、メンデルの研究結果はドイツの無名の学術誌で発表されたため、ダーウィンがそれを見にすることはありませんでした───仮に目にしても、ダーウィンの数学力や言語力では、内容を理解できたはずもありません
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量子力学者のヴォルフガング・パウリはかつて、ある学生の論文を読んでこう言ったとされる。「あまりにひどすぎて、まちがってすらいない」。ポーリングもよく科学会議で、大胆かつ型破りな説をこともなげに打ち出し、それに触発された科学者たちが活発な議論を交わした。彼の提唱する仮説やモデルはときにあまり甚だしくまちがっていたために、もはやひどいものですらなかった。ポーリングの同僚たちは、彼が突拍子もない説を提唱しても、驚かなくなった。ポーリングのモデルに含まれる矛盾を分析することによって、要するに、彼の説の何がまちがっているのか、なぜそれが正しくないのかを検証することによって、彼らはいつのまにか、真のメカニズム、真実を解明していたのだ。
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方角がわかれば、特徴のある地形が意味を持ってくる。そうしてようやく、自然の中を歩き回れるようになる。似たことがストレス対策にも言える。「うまくいかない」という不快を抱えているのに、その不快がやって来る方角を知るためのコンパスがなければ、方向の見えないそのストレスはより深刻なものになる。この状況がひどくなると、20代あるいは40代前後で人生に迷う危機に見舞われることもある
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たとえば軟骨成分が入っているというサプリがありますが、軟骨は、そう簡単に再生しません。サプリで食品としてとっても、再生することはありません
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テロメアは私たちの細胞の中のカナリア(中略)がん細胞は、テロメアが長ければ次々と分裂増殖を繰り返し、がん性腫瘍になりやすい。テロメアを長くするというサプリメントなどの製品が広く出回り、売買されていることが心配(中略)実験からは、マルチビタミンがテロメアの短縮に関連するという報告が上がっている。さらに、ラボでのヒトの細胞の培養実験についていえば、抗酸化レベルがあまりに高くなると、ある種のがん性の特質が出現することも確認
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がん治療に抗酸化剤のサプリメントは逆効果(中略)抗酸化剤をサプリメントで補って抗酸化力を高めるのは、効果が無いというよりも、有害(中略)がん細胞ではミトコンドリアでの酸素消費を増やせば、活性酸素の産生が増えて、酸化ストレスによって(※がん)細胞が死滅する(中略)ミトコンドリアでの活性酸素の産生が高まると、細胞内の抗酸化力が高まるので、ストレスに対する抵抗力が高まって寿命が延びる(中略)特徴を利用すれば、正常細胞にはダメージを与えずにがん細胞だけに酸化ストレスを高めてがん細胞を死滅させることができる(中略)がん細胞の核の存在下でもミトコンドリア機能が正常であれば腫瘍性が消失するということは、細胞核の遺伝子異常(体細胞突然変異)よりもミトコンドリアの機能異常の方が重要かもしれないという可能性を示唆(中略)つまり、ミトコンドリアでの酸化的リン酸化が阻害されると、細胞はがん化する(中略)ミトコンドリアを正常化させると、がん細胞の悪性形質を低下できる(中略)ミトコンドリアでの酸化的代謝ががん細胞の増殖と転移を抑制する(中略)ミトコンドリアでの酸素呼吸を亢進するとがん細胞の悪性形質(増殖や転移や浸潤能)を抑制できる(中略)ミトコンドリアでの酸化的リン酸化が亢進すると活性酸素の産生量が増え、酸化障害によるダメージで増殖抑制や細胞死を起こすことになります。がん細胞内では活性酸素の産生量が増えており、抗酸化システムを活性化して酸化傷害を防いでいます。抗酸化システムというのは、細胞内で抗酸化酵素(スーパーオキシド・ディスムターゼ、カタラーゼなど)や抗酸化物質(グルタチオンやチオレドキシンなど)によって活性酸素を消去して、酸化傷害によるダメージを軽減しようとする防御機構です。がん細胞はこの抗酸化システムを利用して、放射線や抗がん剤による細胞死に抵抗しています(中略)がん細胞は酸化ストレスを軽減するために余分のエネルギーを使うことになるので、酸化ストレスは増殖や転移を抑制する方向で作用しています。酸化ストレスというのは、活性酸素によるダメージによって細胞が負担(ストレス)を受けている状態です。酸化ストレスはがん細胞が増殖・転移していく上で邪魔な存在であり、がん細胞は酸化ストレスを高めないように代謝が変更されています(中略)したがって、抗酸化剤をサプリメントとして摂取すると、がん細胞の酸化ストレスを軽減して助けることになるのです。逆に、がん細胞のミトコンドリアでの酸化的代謝を亢進すると、増殖や転移を抑制できる(中略)がん細胞のミトコンドリアを活性化して、活性酸素の産生量を増やすと増殖や転移を阻止できる(中略)活性酸素の発生量が増えるとがん細胞は死滅する ※引用者加筆.
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アメリカの化学者ライナス・ポーリング(中略)ポーリングは、ビタミンCの大量投与が風邪やインフルエンザ、ある種のがんにまで効果があると信じていた(中略)ポーリングのせいで、今でも多くの人がビタミンCをたくさんとれば風邪が治ると信じているが、そんなことはない
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ビタミンCには無機質をキレート化合物として体外に排出する傾向もある。こういう特徴は鉛中毒の治療法や、環境中の鉛分に対する解毒剤として非常に有用である。しかしビタミンCを大量に投与すると、鉛以外の無機質もキレート化合によって血中からは排出される。
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ライナス・ポーリングは、2度のノーベル賞受賞者という自分の地位を利用し、先頭に立ってビタミン大量摂取を勧めるメガビタミン療法を全米に広める活動に乗り出した(中略)(※ポーリング研究所の副所長ロビンソンによる実験)結果は驚くべきものだった。ビタミンCを大量に与えられたマウスでは、がんのリスクが高まることがわかった(中略)ポーリング夫妻が大量のビタミンCを服用していることを知っていたロビンソンは、心配になってポーリングに実験の結果を告げた(※ポーリングの妻、アバ・ポーリングはのちに胃がんに)(中略)ポーリングはこの結果を信じようとせず、マウスの殺処分と、ロビンソンの辞職を迫った(中略)アーサー・ロビンソンが発見した事実は、マウスに限ったことではなかった。まもなく、ビタミンCを大量に摂取すると、人間でもがんのリスクが高まることが他の研究者たちにより示された(中略)メガビタミン療法は肺がんの発生率を大幅に高めるだけでなく(ビタミンを投与されていないグループと比較して28パーセントの上昇)、心臓病の発生率も高くなる(17パーセントの上昇)ことが判明(中略)肺がんの場合と同様に、ビタミンを大量に投与された被験者は余分なビタミンを投与されなかった被験者に比べて腸がんにかかる割合が高かった(中略)ビタミンEを大量に摂取していた9000人以上を対象とした研究の結果(がんと心臓病にかかる割合が高い結果に(中略)ビタミンEを大量に摂取したグループでは、前立腺がんのリスクが17パーセント高まった(中略)酸化は新しいがん細胞を殺し、血管の詰まりを解消するためにも必要(中略)ポーリングは酸化と抗酸化のバランスを大きく抗酸化に傾けることになり、がんや心臓病のリスクを高める結果を招いてしまった(中略)フィトケミカルがビタミンの効果を高める(※フィトケミカルとビタミンの相乗効果で約250倍の抗酸化作用も。ビタミンをサプリとして抽出した場合相乗効果で毒性強まることも)※引用者加筆.
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海藻類やキノコ類もフィトケミカルを多く含んでいます───藤田紘一郎教授
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ポーリングは優秀な化学者だったが、彼が提唱したビタミンC摂取法はインチキ療法だった(中略)さらに追い打ちをかけるように、その後の研究で、抗酸化剤と運動を組み合わせると、かえって害になる場合があるという結果が報告された。この衝撃的な結論は、二〇〇九年にマイケル・リストーが行った画期的な実験について導かれたものである(中略)抗酸化剤を投与された人は体内で生成される抗酸化剤の量が少なかったため、より多くの酸化ダメージを受けていたのだった(中略)体の健康を維持する抗酸化防御機構を作動させるには、運動による酸化的損傷そのものが必要
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ビタミンCやビタミンEは「抗酸化ビタミン(中略)ビタミンEはとくに抗酸化作用が強(中略)ビタミンEのサプリメントをたくさん摂る、具体的には1日400IU以上摂ると死亡率を高める(中略)論文の著者らは「高容量ビタミンEの補充は死亡率を高めるため、避けるべきである」と強い語気で結んでいます(中略)サプリで摂っても危険でないだろうという安心感があったのですが、むしろ死亡率を高める結果になってしまった。ビタミンEは脂溶性といって水に溶けない性質のため、生体内で蓄積しやすいことは指摘されていましたが、そこまで悪さはしないだろうと考えられていたにも関わらずです。βカロテンも、ビタミンEも少なくともサプリメントで摂るのはやめておいたほうが良さそうです。
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ビタミンC点滴の場合、点滴が酸化していないかどうかを調べたり、クリニックを選んだりするのに時間を費やす必要がある。
関連リンク↓
https://note.com/wandering_1234/n/n15b60fc8bc94