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#384 配膳ロボットVSウェイター、勝つのはどっち?

皆さん、こんにちは。今日は最近、飲食業界で注目されている配膳ロボットについてのお話です。僕たちが普段から慣れ親しんでいる飲食店のウェイターやウェイトレスが、近い将来、ロボットに取って代わられるのではないかと心配する声も聞こえてきます。そこで今回は、配膳ロボットとウェイターの対決を描きながら、その利点と欠点を比べてみたいと思います。
#配膳ロボット

ロボットの強み


疲れ知らずの働き者

配膳ロボットの一番の強みは、そのタフさです。24時間365日、文句ひとつ言わずに働き続けることができます。疲れた顔も、ため息も、一切ありません。電池さえ切れなければ、休むことなくお皿を運び続けます。

正確無比な動き

ロボットの動きはプログラムされた通りに正確です。お皿を運ぶ際に手が震えたり、うっかり落としたりすることはありません。細心の注意を払って料理を届ける姿は、まるで職人技のようです。

大量の運搬能力

ロボットは一度に30kg~40kgの料理を運ぶことができます。これは、人が一度に運べる目安と言われている約4~6kgと比べると、圧倒的な差です。これにより、効率的に多くの料理を一度に配膳することが可能です。

非接触での配膳

コロナ感染対策として、非接触での配膳ニーズが高まりました。配膳ロボットはお客様と直接接触せずに料理を運ぶことができるため、衛生面でも大きなメリットがあります。

人件費削減

これは経営者にとって大きなメリットですね。ロボットは初期投資こそ高額ですが、長期的には人件費を大幅に削減できます。給与もボーナスも、ましてや有給休暇も必要ありません。

効率的な配膳

ロボットは事前にプログラムされたルートに従って効率的に動くため、厨房からテーブルまでの配膳時間を最短にすることができます。これにより、料理が温かいうちに提供され、お客様の満足度も向上します。

人手不足の解消

若年層の人口減少により、飲食業界では人手不足が深刻化しています。配膳ロボットの導入は、この問題を解消する一つの方法となります。特に忙しい時間帯や繁忙期には、ロボットが大きな助けとなるでしょう。

従業員の身体的負担の軽減

配膳ロボットが配膳を肩代わりすることで、従業員の身体的な負担を大幅に減らすことができます。重いトレイを持ち運ぶ作業は身体に大きな負担がかかりますが、ロボットがその作業を引き受けることで、スタッフはより軽い業務に集中できるようになります。

歩数の減少

前項にも関係しますが、配膳ロボットを導入した店舗のデータによると、従業員の歩数が42%減少したそうです。フロアスタッフは多い時には1日1万歩を歩くことがありますが、それがほぼ半減することで、かなりの負担軽減になります。これにより、スタッフは疲労を軽減し、サービスの質を保つことができます。
#導入メリットは多い

ロボットの課題


高額な初期投資

ロボットの導入には高額な初期投資が必要です。小規模なレストランや資金力の乏しい店舗には導入が難しいことがあります。

技術の限界

現在のところ、ロボットはプログラムされたタスク以外のことには対応できません。例えば、お客様からの突然のリクエストやトラブル対応は苦手です。また、機械なので故障することもあります。

人間味の欠如

いくら正確でも、ロボットには人間のような温かみや共感能力はありません。お客様とのコミュニケーションが必要な場面では、現在の技術ではどうしても限界があります。
#AIによってそれも変わっていく

ウェイターの強み


人間ならではの温かみ

ウェイターの最大の強みは、その人間らしさです。お客様との会話、ちょっとしたジョーク、料理のおすすめなど、人間ならではの温かいサービスはロボットにはできません。お客様との信頼関係を築くのもウェイターの得意技です。

臨機応変な対応力

レストランでは、予期せぬ出来事が頻繁に起こります。急なメニュー変更、アレルギー対応、混雑時の対応など、これらに臨機応変に対応できるのは人間の強みです。ロボットはプログラムされたタスク以外のことには対応できません。

魅力的な接客スキル

ウェイターの笑顔や丁寧な接客は、お客様の心を掴む大きな要素です。どんなに技術が進んでも、人の温かさやホスピタリティを感じられるサービスは、やはり人間ならではのものです。

サービスの質向上

ウェイターは経験を積むことでサービスの質を向上させることができます。料理の説明やお客様の好みを覚えることで、より個別対応が可能になります。
#人にしかできない仕事

ウェイターの課題


疲労とストレス

長時間労働や忙しい時間帯の対応は、ウェイターにとって大きな負担です。疲労が蓄積するとサービスの質が低下することがあります。

人件費

人間のウェイターを雇うには給与や福利厚生が必要です。特に優秀なウェイターを確保するためには、適切な報酬が求められます。

人手不足

若年層の人口減少により、飲食業界では人手不足が深刻化しています。この問題は、店舗運営において大きな課題となっており、人件費の高騰も避けられません。サービスの質やスピードの低下、スタッフの負担増、採用難による生産性の低下など、多くの問題が浮き彫りになっています。
#コストがますます高くなる

高級レストランの視点


高級レストランでは、メートル・ド・テル(給仕長)はシェフ(料理長)と同格と言われるほど大切な存在です。もちろん味も大事なのですが、顧客と接するフロアスタッフのサービス次第で、店の印象は左右されます。スマイル0円ではないけれど、ちょっとした心配りがあれば食事の時間は一層楽しくなるし、不満を感じさせてしまったらせっかくの料理も台無しです。

以前、僕はある有名な高級フレンチレストランで働いていました。その経験から、サービスの質がいかに大切かを痛感しました。例えば、メートル・ド・テルの完璧なタイミングでのサービスや、顧客の好みを覚えておいて特別な提案をする姿を見て、料理そのもの以上にサービスが顧客の満足度に大きく影響することを学びました。

そのため、いくら高性能で可愛くても、ロボットに臨機応変の接客は望めないだろう……と僕はそう考えていました。特に、高級レストランでは、顧客が求めるのは機械的なサービスではなく、心のこもったおもてなしです。

しかし、最近配膳ロボットの導入が進んでいる現場を見て、考えが少し変わりました。ロボットの導入は、うまくいけば業務改善とサービス向上の一石二鳥になります。実際、忙しい時間帯にはロボットが重いトレイを運んでくれることで、スタッフの負担が軽減され、その分お客様一人ひとりに対してより丁寧なサービスが提供できるようになることがわかりました。

コストが見合えばためらう理由はありません。お客様はさまざまで、コミュニケーションを期待する人も、非接触を望む人もいます。個別最適のおもてなしを実現するのは、やはり人間の経験と笑顔に違いありません。今後、ロボットはそれを支えてくれる重要な存在になるでしょう。配膳ロボットが当たり前になる日は近いかもしれません。
#優秀なバディ

勝つのはどっち?


結論として、どちらが勝つかは一概には言えません。それぞれに強みと弱みがあり、レストランのスタイルやお客様のニーズによって最適な選択肢は異なります。配膳ロボットが効率を追求する一方で、人間のウェイターが提供する温かみのあるサービスは依然として重要です。

未来のレストランでは、ロボットと人間が共存し、それぞれの強みを活かしたサービスが提供されるのではないでしょうか。例えば、忙しい時間帯や特定の作業にはロボットを使い、個別対応やコミュニケーションが必要な場面では人間のウェイターが活躍する、といったハイブリッドな形です。

特に人手不足や人件費の高騰が課題となる現在、配膳ロボットの導入は一つの解決策として注目されています。しかし、最終的には人間のウェイターと共存することで、最良のサービスを提供することができるのではないかと思います。

皆さんは、どちらのサービスを選びますか?ぜひ、コメントで教えてくださいね!
#飲食店の未来


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