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ぼくが電動車いすで歩かなければならない予定が入ると、太陽が顔を見せた日はあまり記憶にな…
福知山の自宅から、金閣寺の近くにある施設へもどる道すがらだった。 おやじが運転をして、…
誰とも話したくありませんでした 誰とも眼をあわせたくありませんでした だらしなくよじれた…
裏庭の山茶花は、雪の重みで傾いていた。 祖母が白いビニール紐で塀に結わいつけて、よう…
あの日、ぼくは養護学校の教室で、M先生に給食を介助してもらっていました。 野菜スープだ…
ほぼ毎日、つづけていたnoteへの投稿が一日あいてしまった。 文章の長短にはかかわりな…
ふたりとも、ずいぶん酔っぱらっていた。 住宅街のこじんまりとした焼肉屋で、好物の塩タンやハラミをたらふくいただいた帰り道だった。 なんとなく人の気配が薄らいだので、ぼくはふり返った。 そこには、等間隔の街灯に照らされた道が伸びているだけだった。 車いすからベッドまで抱きかかえたり、パジャマに着替えさせたり、シビンを受けたりしてくれるはずの彼の姿はどこにもなかった。 ぼく自身、酔っぱらっていたから、一瞬アッケにとられたあとは動揺するどころか、じんわりと笑いがこみ上げてき