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認知症と歩行の関係

「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者と言えます。
それに対してウォーキング療法士の認定セミナーでもお伝えしている中之条研究。5000人を20年間経過観察した貴重なデータです。
この中で、5000歩以上そのうち早歩きを7.5分以上歩いていた人は認知症になりにくいというデータがあります。
では、どの様な機序で認知症になりにくくなるのでしょうか?
本日はウォーキングと認知症について整理していきましょう。

認知症で知っておきたい脳科学

健忘症の一因として、脳内の伝達物質である「アセチルコリン」が低下すると言われています。「アセチルコリン」は認知機能、記憶や睡眠サイクルなどに関連する重要な神経伝達物質です。アルツハイマー型認知症では脳内のアセチルコリンが減少することが知られており、認知症の進行を遅らせる治療薬は、脳内のアセチルコリン濃度を上昇させるものが主流となっています。
つまり、アセチルコリンの分泌量低下がアルツハイマー型認知症の脳内の特徴の一つと言えます。

アセチルコリをどう増やすか?

今回紹介する
歩行は、なぜ認知症予防につながるのか?
では

「普通」の速さで歩いた時に海馬のアセチルコリン量を調べると、増えることがわかりました。つまり、血圧があまり上がらない程度の無理のない歩行を行うと、海馬のアセチルコリンが増え、海馬の血流が良くなるのです。

と報告されており、無理のない範囲でしっかりとあることが重要であることが理解できます。
つまり、普段からウォーキングの習慣をつけることで認知症予防が可能であると考えられます。

まとめ

ウォーキング療法士は様々な悩みを持った方々に対応します。
その時に根拠に沿った説明ができることで、その方々の安心感は段違いです。しっかりと根拠に基づいたご説明をし、その方々の安心をサポートしていきましょう。

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