アーチが潰れている場合のアドバイス
ウォーキング療法士はリハビリ専門職である作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が取得できる資格です。そのため、しっかりと医療的な側面から見たウォーキングをお伝えすることができます。
ウォーキング時に重要なのが足部の安定性です。その足部の安定性を改善するために自宅でできる方法をお伝えすることも重要なアドバイスになります。本日は扁平足に対して、どのようなアドバイスができるのか?について考えていきましょう。
足部に安定性に必要な2つの知識
足部の重要な機能として
①衝撃吸収
②安定性
があります。
①衝撃吸収に関しては『トラス機構』
②安定性に関して『ウィンドラス機構』
が重要です
【トラス機構】
足部が荷重を受けるとアーチ構造が潰れます。
トラス機構はその際に足底筋膜の弾性によって衝撃吸収を行う機構です。
【ウィンドラス機構】
足趾の伸展によって足底筋膜が引っ張られて
アーチが挙上し足部の安定性が高まる機構です。
つまり、両方ともしっかりとアーチが形成されていることが条件となります。
どこに注目するべきか?
注目するべきは立方骨です。
踵立方関節では立方骨の突起を運動軸とする回旋運動(回内/回外)が生じます。
立方骨が回内すると踵骨側の関節面と完全に噛み合うようになる。ここで立方骨の回内制限が生じる。さらにこの時、踵立方靭帯が伸張されることで、より強固な関節の安定化が生じます。
回外では、主要な(一次的)制限要素は踵立方靭帯であるため、この靭帯が伸張されることにより立方骨の回外は制限されます。しかし、回外位において踵立方関節は完全な締りの位置とはなっておらず、若干の関節の遊びが残っています。これにより弱化の可動性が生まれます。
つまり、立方骨が可動することで、アーチが安定性し足部の安定性と可動性が得られます。
実際にどうするか?
簡単な方法としてペットボトルのキャップを立方骨周囲で踏むことをおすすめします。
これにより立方骨の可動性を引き出すことができ、足部の安定性につながります。
まとめ
ウォーキング療法士として、簡単に自宅でできる方法をお伝えすることが重要です。
しっかりと根拠に基づいたご説明をし、その方々の安心をサポートしていきましょう。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。
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