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高齢者の移動範囲の重要性

高齢者人口の拡大に伴い、高齢者の引き込もりが社会問題になっています。内閣府の「高齢者の生活実態に関する調査」の報告では、60歳以上の高齢者の会話の頻度(電話やEメールを含む)をみると、全体では「毎日会話をしている」者が9割を超えるものの、一人暮らし世帯については「2~3日に1回」以下の者も多く、男性の単身世帯で28.8%、女性の単身世帯では22.0%を占めています。
では、高齢者が行動範囲が狭小化すると、どのような影響があるのでしょうか?


普段の移動範囲を広げる必要性

今回紹介する
高齢者の認知機能と運動機能と生活空間の狭小化の関連性に関する前向き研究
では

全体的に、認知能力と運動機能の両方が高いことは、広い生活空間から狭い生活空間への移行のオッズが低いことと関連していた。生活空間は移動性の尺度として考えられていたため、生活空間の狭小化と認知能力よりも運動機能の関係が強かった

と報告されています。
つまり、移動範囲が広いほど、認知機能と運動機能の維持はされやすい傾向にあると考えられます。
では、すでに移動範囲が狭い人が広くするとどうなるでしょうか?

移動範囲の回復

同じ研究では

生活空間の回復も考慮しましたが、回復の観察数は少なく、オッズ比は安定していない可能性があります。

と報告されています。
つまり移動範囲が狭くなる前に予防することが重要と考えられます。

ウォーキングでできること

ウォーキングは運動機能と認知機能の維持をしつつ、移動範囲を広げることが可能です。
つまり、高齢者の引きこもりを予防し、認知機能、運動機能の低下まで予防することが可能と考えられます。

まとめ

ウォーキングは誰でも取り組める運動です。
現在介護予防は社会的な急務であり、ウォーキング療法士としても取り組むべき課題です。
高齢者でも簡単に実践できるウォーキング方法もお伝えしています。
ウォーキング療法士として、しっかりと根拠を持ち、さらにその方にあった歩き方、歩く目安をお伝えしていきましょう。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/


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