脇知弘:演劇のチケットが高い理由 ~夏フェスができるまで~
こんにちは脇知弘です。役者をやっています。
2月2日より、任侠超大作「CONNECT~覇者への道」が配信・DVDセル・レンタル開始されています。ぜひご覧ください!
わき「あ~」
やべ「どうしましたわきさん」
わき「今月も赤字だわ~」
やべ「まあ、わきさんもお子さんお二人いて教育費だけでも大変でしょうから、もっともっと役者としてがんばって、がっぽり稼げるようになりましょうよ」
わき「生々しいこと言わないでよ、今のはのび太ママのセリフだよ」
やべ「なんでそんなこと言うんですか」
わき「いや夏フェスを作って盛り上がろうって話だけどさ」
わき「こういうのって、お金かかるんだよね…」
やべ「まあ、大劇場だからホールのレンタル代だけでも相当でしょうね」
わき「うん。料金は劇場のホームページに明示されてるんだけどさ」
わき「これを1週間、毎日本番をやると…えーと…500…?」
やべ「う~ん」
わき「う~ん」
やべ「これは照明や音響の機材や舞台美術費ははいってないですからね。あと高いのは人件費ですから。音響さん照明さん、それらをまとめる舞台監督さん、もろもろのスタッフを1週間拘束すると…まあ、劇場費の2倍は見といたほうがいいかもしれないですね」
わき「500万の2倍……502?」
やべ(やばい、もうショートしかけている)
やべ「人件費と言えば制作まわりは社員たちでやるとしても、それだけだと間に合わないからそっちにもスタッフ入れないといけないし…」
わき「これ、全国から出演者が集まってくるわけだよね」
やべ「それですよ。演出や振付のかたはもちろん報酬をお支払いして飛行機や新幹線・ホテルをご用意するとはいえ…」
わき「出演者たちは…」
やべ「8月なんて一番ホテルが高い時期ですからね。たとえば札幌から来る出演者たちは…新千歳⇔羽田往復6万、宿泊費いれて75000円、それが20人として(もっと多いかもしれないけど)…」
わき「(電卓たたいて)札幌だけで150…」
やべ「う~ん」
わき「う~ん」
やべ「仕方ない、サイアク地続きの仙台から岡山は徒歩でいいか。海を渡る札幌と福岡は段ボールに入ってもらって宅配便で…」
(※上記の発言は削除お願いします)
やべ「でも、各エリアから選ばれたセイエイたちに来るんだから」
わき「うん、全額は無理だけどなるべく補助は出さないとですね」
わき「大丈夫だよ、今は出ていくお金だけを考えてるからアレだけど、当然入ってくるお金もあるわけだから」
やべ「…大丈夫そうですかね」
わき「そうだよ、フェスTシャツとかいわゆる物販をやればいいし、何よりみんなで質の良いもの作って、チケット代払って観に行きたくなるようなもの作ればいいんだよ!」
やべ「そっか、そうですよね…!」
わき「それでもダメなら、オレが何とかするよ!」
やべ「…」
わき「…って言う人がいればいいけど」
やべ「…」
わき「でも演劇ってチケット代高いと思ってたけど、そうなっちゃう理由がちょっとわかったね」
やべ「コロナ以降、ますます高騰している感じしますもんね」
わき「高いチケット代をいただくんだから、俺たちもそれに応える芝居を作んなきゃいけないってことだよね」
やべ「制作さんも大変なかやりくりしてるんですもんね」
わき「うん、これからの自分も、夏のフェスも、がんばるよ!」