「ダメ元」で救われた話
クリスマス前、アルバイト先の社員割引を利用して初めてLululemonの商品を購入しました。買ったのはウェストバックとジョガーパンツ。
タイミングがよかったんです。気に入っていたウェストバックが壊れてしまったし、軽くて速乾性があり、耐久性もあるジョガーパンツをもう1枚欲しいと思っていたところでした。
でも正直Lululemonの商品って高い!?
私が買ったジョガーパンツは定価でなんと $139(日本円で約15,000円)。
別にLululemonファンでもない私には高すぎ。
しかしです。社員割引だと$80(約8,600円)。それでも高いけど、試しに噂のルルレモンがどんなものか買ってみるのもいいかと購入を決めました。
クリスマスだし、なんとなく気が大きくなっていたんでしょうね。
何も確認せずに注文した結果・・・
この社員割引販売は、現物が見られない注文票でのオーダー方式。
理想を言えば、Webサイトで商品のデザインを確認したり、店舗で試着してから注文するべきでした。
でも、私は年末でバタバタしていたし「ジョガーパンツなら大丈夫でしょ」と、何も確認せずにいつものサイズで注文してしまったんです。
そして2週間後、商品が届いて家で試着してみたら…失敗でした。
サイズが全然合わない!しかもデザインも微妙…
これには焦りました。社員割引で、支払いは会社経由。返品や交換は難しい、だろうと思いましたが、念のため担当者に聞いたところ、やっぱり返品も交換も不可!ということでした。だよね。
同僚の助けも空振り
翌日、同僚に事情を話すと、一人が「家に持ち帰って履いてみて、よかったら買うよ」と言ってくれました。しかし週明け、「やっぱり好みじゃなかった」と返されてしまい、当てが外れました。
他にも数人声をかけましたが、誰も関心を示しません。
安くなってると言っても決して安くはないですからね。
うーん、困った。
最終手段:マーケットプレイスに出品
仕方なく、Facebookのマーケットプレイスに出品してみました。この商品は店舗でもオンラインの公式サイトでも割引されていません。
ひょっとして新品なら$90(約9,600円)で売れるかも?と期待しました。
ですが3週間経っても反応がありません。
マーケットプレイス上のルルレモンを検索すると新品、Good conditionの商品が思った以上に多く、金額も安めに出品されています。
これでは私の購入価格でネットで安く買いたい人に売るのは難しそうです。
ダメ元で返品交渉してみた
もう「誰かにプレゼントで機会を見てあげるしかないかなぁ」と諦めかけていた頃、ふと「ダメ元で店舗に行ってみよう」と思いつきました。
用事で行ったモールのLululemon店舗でレジに並び、事情を説明すると…
「レシートと現品を持ってきていただければ、サイズ交換のみ可能です」とあっさり言われたのです。
え、本当に?
「店舗では受付てくれないよ!」と同僚から言われていたので信じられませんでした。大慌てで家に戻り、レシートと注文票、現物を持って再び店舗へ行きました。
そして再度レジに行くと別の店員さんで「交換はできません」と即答されました。
でもここで簡単に諦めるわけにはいきません!
「さっき別の店員さんが交換できると言ったので、取りに戻ってきたんです」と説明し、レシートを見せました。
その瞬間、店員さんがクスクスと笑い始めました。
「これ、レストランのレシートじゃないですか?」
え? 何かと思ったら、レシートに書かれている会社名を見て、彼らはレストランの名前だと勘違いしたのです。さらに通りかかった他の店員さんも加わって二人で笑っているのです。
よく見てください!
私は真剣な表情で注文票を見せ、丁寧に説明しました。
「これは会社の社員割引販売のルルレモンの注文票で、このレシートは社内で支払ったレシートです。」
「レシートと注文票には同じ会社名が記載あり、注文票には商品情報、割引価格、数量が正確に載っていますよね。」
「レシートは注文票通りの金額でレストランのものではありません。」
This is the order form for Lululemon purchased through the company's employee discount program, and this receipt is the one issued for payment made internally at the company.
The receipt and the order form both show the same company name, and the order form accurately lists the product information, discounted prices, and quantities, correct?"
The receipt reflects the exact amount on the order form and is not from a restaurant.
ここまで説明して二人の顔色がサッと変わりました。
これでようやく状況を理解してもらい、サイズ交換が認められたのです。
サイズ交換のみで色やデザインの変更は不可。そして身分証明書の提示と書類へのサインが必要でした。
私を笑ったことへの謝罪はもちろんなし。別にいいけど。
労力ゼロの一言が結果を変える
こうして無事に自分に合うサイズのジョガーパンツに交換でき、ジョガーパンツも支払った$80も無駄にせずに済みました。
この話を同僚にすると、みんな驚き、
「えっ、店舗で交換してくれたの?無理だって聞いたけど?」
と不思議がられました。
実は実際に店舗で交換を尋ねた人は同僚にはいなかったのです。
噂?過去の誰かの話?常識的推測?
多少恥ずかしさはあったものの私はダメ元で聞いてみただけです。
まわりの言葉に納得して諦めて店舗で聞かなかったら、お金も新品のパンツも無駄にして後味の悪いルルレモン初購入体験になるところでした。
ほぼ労力ゼロで聞いてみただけですが、結果は大違いです。
お金も心も救われました。
「ダメ元」、本当に侮れません。
※トップ画像はAI生成画像を利用しています