真夜中は魔物が棲んでいる
真夜中は魔物が棲んでいる、と思うことありませんか?
別に何かが見える、ってわけではありませんが、見えそうに思うと見える気もしてきますよね。私は真夜中には魔物が棲んでいると思ってます。
私が言う魔物がいると思うのは、真夜中の静けさにある妙な居心地の良さと制御不能な高揚感です。夜中に何かを始めると眠気を感じているし、体は寝ることを求めているのに、私は始めたことを止められなくなってしまいます。眠いし寝た方がいいのはわかっているのに、憑りつかれたように作業を続けて明け方まで起き続けてします。食欲も出てきて、本来寝ている時間なのに軽くつまんでしまいます。
真夜中の時間の経過は早く、ちょっとだけ起きてるつもりが眠れるタイミングを失ない、たとえ布団に入っても朝まで眠ることもできなくなります。とりあえず何か一つはできたりするので、「やっぱり夜は落ち着くし集中できていいなぁ」なんて思って、達成感もあったりするんですが。
でもそれからが地獄。
鏡を見ると目の下にくっきりできた落ち窪んだようなクマ、小じわが一気に増えてる。一夜にして老婆になっています。
夜更かしの当日、翌日や翌々日あたりまで、寝ても日中なんとなくだるくて、眠くて、だら~として効率どころの話どころではなくなります。意欲がなくなってしまい、スッキリしない日が続きます。
日中の家事や雑用も思うように進まず、イライラと倦怠感にはまってしまいまいます。たった一回の夜更かしの後遺症に苦しむことになります。
真夜中は集中できる、というのも本当でしょうか?本当に真夜中の作業は効率がいいのでしょうか?私はそう感じる自分にもちょっと疑問を感じます。少なくともその後の効率の悪い時間を考えたら、結局、効率がいいとは言えません。
こうった状況はあくまでも私個人の話ですが、似たような人も多と思います。
私を老いさせ、太らせ、醜くして、さらに日中の生気を抜く真夜中の夜更かし。自分ではわかっていてても止められない。だから「真夜中は魔物が棲んでいる」と私は自分に言い聞かせるのです。
「真夜中には魔物が棲んでいる。ダメダメ!魔物の甘い誘惑に乗っちゃダメ。後でひどい目にあう!絶対自分には逆らえないんだから」って。そう言って、夜更かししそうになる自分にブレーキをかけるのです。
もちろん、これは私にあった生活習慣を守るための方便のようなもの。人によって適したライフスタイルがあるので夜型がバッチリハマる人もいるでしょう。
私のように夜型になりがちなのを避けようとする人も夜型を謳歌できる人もいずれにしても真夜中って不思議な力があるってことは誰もがなんとなく感じることじゃないでしょうか。やっぱり真夜中には何かが棲んでいる?と思いませんか?