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カナダに遊びに来た夫の体調に異変が!医療保険なし、どうなる?!前編
今年の夏は夫が観光ビザの最長期間の6か月でカナダに遊びに来ました。
私と子どもでカナダ暮らしを始めてから10年以上経ちますが、その間こんなに長期に夫と過ごすのは私も子どもも初めて。
長期海外単身赴任の夫が父親が遂に帰って来たって感じでしょうか?
久しぶりだね、こんなに長く一緒に暮らすの。
夫のカナダでの過ごし方
私と子どもはカナダで自分ペースの1週間のスケジュールがありますが、ビジターの夫は特に何もありません。
一体夫は何してカナダで毎日過ごすんだろう?
「カナダで何したい?」
と尋ねると
「カナダで釣りとテニスができたらいいねぇ」
と言うので、カナダに来て数日後に知合いのテニス好きを紹介したら、ラケットやシューズも張り切って購入し、週5日テニスに行くようになりました。
カナダの公共テニスコートは無料で特にテニスクラブに入っていなくても、知合いと約束したり、その場にいた人と適当にプレイするそうです。
カナダは気楽だな、と夫も感心。
そんなテニス三昧の合間に近所の海に行って、魚を釣ってきてくれたり、アサリを拾いに行ったり、カニ獲りに行ったり、料理までしてくれるので、非常にありがたい。
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持ち帰ってもいいサイズと個数の制限があります。
こんな調子で夫もカナダで忙しく過ごすようになってきました。
突然、世界が回りだす?!
そんなある日、テニスに行ったきりの夫が真っ暗な夜の9時半を過ぎても帰ってきせん。当然、テニスなんてできる時間じゃありませんよ。
夫の携帯電話はSimカードも購入していないので、wifi だより。
念のためスカイプで連絡していみると「テニス仲間の家にいる。もう帰る」とのことでした。
夫が帰宅してから
「お茶でもご馳走になってたの?」
と聞くと
「そうじゃなくて。テニスをやってる途中で急にめまいがして気持ち悪くなって尋常じゃなかったから、テニス仲間の一人が『うちに寄って休んでいったら?』って言ってくれたから、ちょっと休ませてもらってきた。」
「それで少しは良くなったの?
もしかしてそのテニス仲間って女の人だったりして?」
と冗談ぽく言うと
「少し落ち着いて助かった。女性。」
えっ、まじで?
ちょっと心がざわつきます。
「50代ぐらいのテニス仲間で、セシルって言うんだけど『夫がリタイヤしたドクターだから夫に診てもらったら』って言ってくれたらから、寄って来た。」
「えっ、それで診てもらったの?」
「横になって向きを変えたらり、普通に診察してもらった。
耳の中に何かの欠片が入ったからとかなんとか。
深刻な病気ではないらしい。ある姿勢をすると急激に起きる。
マッサージみたいなことをしてもらったら、少し楽になった。時間が経てば良くなるらしいけど、もし、3日経っても良くなっていかなかったら連絡して、って言われた。」
それってマジ診察じゃない!
「なにそれ?!無茶苦茶ラッキーだったねぇ。
救急病院に行ったところで2時間以上待たされてもおかしくないし。
旅行者がたとえ診てもらえたとしてもどれだけ請求されるか。
診察だけでも日本円で数万は掛かるよ、きっと。」
あらためてセシルのご主人に言われたことと症状を元に調べてみると良性発作性頭位めまい症(BPPV Benign Paroxysmal Positional Vertigo) のようです。
自宅に帰ってから、その症状改善のための体操をやってみたら、治ったと驚く夫に私も驚きました。
よかった、よかった。
それにしてもカナダでたまたま知合って、よくプレイをしてたテニス仲間の夫がリタイヤした医師だったとはラッキーな夫です。
突然、黒い点々や墨を流したものが見えてきた!?
テニスから返って来た夫が
「なんか空を見ると黒い点々や墨を流したようなものが見えてきた」
と言います。
今度は黒点?
「それって飛蚊症(floaters)じゃないの?
うちの姉も飛蚊症あるよ。視界に点々が飛んでるみたいに見えるって。結構見える人いるみたいよ。私はないけど。」
とするりと流していたら、翌日、さらに興奮気味に夫が
「なんか黒い点々が増えて大きくなった気がする」
と言います。
「えっつ・・・急に出て急激に増えたの?!
それ、ホント?!」
それはちょっと気になるので調べてみると
「急に黒い点が増える場合は網膜剥離 (retinal detachment) の恐れもあるので医師の診断・検査を受けた方がいい。」と書かれてあります。
何かと不調の多い日本の姉にもスカイプで話を聞いてみると
「そんな突然出て急に増えるんだったら、異常だからすぐにお医者さんに検査をして診てもらった方がいい。万が一、脳の血管の問題や隠れた何かの病気だったとか、例えば網膜剥離だったら、レーザーとか手術とかしなきゃいけなくなるよ。手遅れだと失明する。」
とかなり煽ります。
姉にそう言われるとこっちもちょっと焦ります。
調べれば調べるほど検査は早い方がいいし、検査の結果次第で手術などの処置もできるだけ早い方がいい、と出てきます。
町の眼科のクリニックを調べてみると、週末は休みでクリニックがオープンするのが、早くて3日先の月曜日。クリニックは開いていてもすぐに診てもらえないのがカナダ。アポイント制なのでアポイントがいつ取れるかもわかりません。
私の歯のクリーニングだって予約の電話をして予約できたのは2か月先。
クリニックのホームページから受診料を確認すると350カナダドル。
日本円で3.8万円弱。
さらに網膜剥離だ、手術だ、なんてことになったら、カナダの健康保険は目や歯はカバーしないので、カナダ人でも観光客でもプライベートな保険に入っていなければ、数十万の支払いになりそうです。
そして金額の問題もさることながら、一体いつなったら手術を受けれるの?問題もカナダにはあります。
私の周りには手術の予約を1年間待って痺れを切らして、日本に行って100%自己負担で手術入院して晴れやかにカナダに帰国した人や、手術が必要と診断されたらサッサと日本に帰国し、1か月でスッキリして帰ってきた人がいます。
カナダよりも日本の医療の方がスムーズで手厚いのは、在カナダの日本人なら誰もが実感するところです。
今回は眼科でしかもちゃんとした検査が必要なので、セシルのご主人に診てもらうことはできません。
クレジットカードに付帯していた海外旅行保険も3か月間までで丁度今週の日曜で切れるところ。
どうしよう?
あなたなら、こんなときどうする?
さて、結局、私達はどうしたか?
この続きは次回のNoteでお話しします。
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