見出し画像

✈︎ 秋の雑詠五句(走り蕎麦、雁、水の秋、冬隣、照紅葉)


定年や妻と尋ぬる走り蕎麦

走り蕎麦:晩秋/生活

落日や雁の一条ひむがしへ

雁:晩秋/動物

振付けの指先の先水の秋

水の秋:三秋/地理

金継ぎの鉢へクッキー冬隣

冬隣:晩秋/時候

照紅葉小箱のケーキ揺れぬやう

照紅葉:晩秋/植物

◆◆◆

一句目
姉の旦那さんがリタイヤして、早速夫婦で車の旅に行ってきたと聞きました。お蕎麦がとても美味しかったそうです。

二句目
トップの写真の光景そのままです。写真の右手が西、左手が東。落日した直後の空を、さーっとカナダ雁が飛んで行きました。

三句目
つい最近、とある踊り(笑)を友人に教わり始めました。オリジナルの振り付けをテラスで見せてくれて、指先の動きの美しさに惹きつけられました。
テラスのすぐ横に湖がある家は、こちらでもあまり見たことがありませんが、いろいろなダンスの練習、日本でも結構外でやっているのも見かけるからよいかな?と、内外問題が気になりつつ、実景を詠みました。

四句目
こちらで日本のイベントがあり、金継ぎのワークショップが結構人気だったそうです。金継ぎは私は全く知らず、当地に来てから存在を初めて知りました。アメリカ(海外?)で流行っているのかも。
60ドルのワークショップに参加したアメリカ人が、「こんな素敵にできたの!」と、それはそれは嬉しそうに大事そうに、完成品を見せてくれました。

五句目
つい最近、表面がぴかぴかに輝いているチーズケーキをいただいて、とても嬉しかったことから。

◆◆◆

十月も残り少なくなってきたことに、愕然としています。時の流れの速さに、一年中驚いています。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。アドバイスやご感想などいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします!