若杉栞南(ワカスギカンナ) 2024年10月1日 19:43 暑さも、緊張も、声援も、疲労も、何も感じない数分間。そういう時間を生きたことがある。ただ息をしていた訳ではなく、確かに生きていた。それはまるで「凪」。凪の世界で覚えているのはこの脚が刻む音だけ。あの数分間で刻まれた音は今も体の奥で響いている。青を待ち侘びている。 #小説 #物語 #短編集 #若杉栞南 #一日一鼓 #1001 #2度目の10月 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート