わかおの日記30
今日でこの日記をはじめて30日になる。思い付きで始めた日記が30日も続くのは、結構すごいことではないだろうか。ぼくはとにかく継続することが得意だ。野球に情熱を傾けていた高校生の頃は毎日柔軟体操を行い、股関節と肩関節をガバガバにしていたし、受験生になってからは毎日欠かさず英単語帳と古文単語帳の暗記を行い、受験が終わるまでにざっと100周以上はしたと思う。「継続は力なり」とはよく言うが、ぼくは継続が徐々に力になっていく過程を見るのが好きなのだ。継続ウォッチャーである。
そういえば、高校2年になって彼女ができたとき、ぼくがいつ彼女に見放されるかを予想するダービーを友人たちがしていたのを思い出した。みんな1週間単位での予想をしていた。残念ながらぼくは継続の鬼である。紆余曲折ありながらも、彼女との付き合いは今年の5月で2年を数えるようになった。
しかしながら2年などという歳月は、20年も連れ添っているわが両親からしたら、ほんの瞬きの間だろう。そんな両親が現在喧嘩をしている。傍から見たら非常にくだらない理由のもめごとであるが、夫婦喧嘩というのは、積み重なったものの崩壊であるので、そのことだけが原因ではないのだろう。その結果ぼくは父と母の間で板挟みとなり、いつもは優しい母も機嫌が悪いので、おうちの居心地が悪いのである。やれやれ。
だいたい20年も連れ添っておいて、ぼくを挟まなければ意見の交換もできないのがおかしな話ではあるが、夫婦というのはいろいろ複雑な事情があるのだろう。まだお尻のブルーなぼくには知る由もないことである。
そういえばバイトがあった。どうして私立文系の大学生、しかも文学部という数学嫌いの人間がひしめく魔窟に進学したぼくが、進学校の優秀な高校生に、逆像法などという理解が試される単元を指導しなければならないのだろうか。はなはだ不満ではあるが、なんとかやりきった。危なかった。
一日中じめじめしていたが、家庭内の空気もじめじめしていた。
追伸 「ここはちゃんと押えてかないと、東大に落ちるよ」という脅し文句が、実経験を伴っているため非常に説得力のあるものになっている。