「私には関係ない」は当てにならない
ストレスとトラウマ、フラッシュバック、正直、違いがよくわかっていませんでした。そんな私が「今すぐできる心の守りかた フラッシュバック・ケア」を創りました。
私は小さい頃、よく親に怒られていて、その怒り方がとてもヒステリックだったせいか、声を荒げられる、強い口調で詰られる、何度言ったらわかるの的な嫌な顔をされる・・・などの場面に遭遇すると(自分に対してではなくても)、心がブルッと震え出すというか、胃がキュッと痛くなる感覚がずっとあ理ました。で、しばらくすると、胃痛が収まるというのを繰り返してきたんですね。
中学生の頃に一度、あまりに胃が痛くて内科にかかったら、受験前だったこともあり、「神経性胃炎ですね」と診断されたのを今でもよく覚えています。それ以来、ずっと付き合ってきた病気なのですが、ストレスが原因とも言われたので、それこそ「ずっとストレスがかかると胃が痛くなる」という自分内の方程式となって、完全に定着、、、それから疑うこともなく、胃が痛くなると「あぁ、ストレスフルだったからなぁ」と冷静に対処するようになっていました。
ところが、です。Amazon内をネットサーフィンしていたら、気になる本がありまして、それが服部信子さんの『今すぐ使える 誰でもつかえる フラッシュバック対処と予防: アメリカ発 トラウマのプロが教えるフラッシュバックのすべて』というKindle本でした。こちらのKindle本が精神医学ジャンルでランキングがずっと1位だったんです。フラッシュバックというと、震災だったり事故だったり、肉親の死だったり、性被害だったりといった大きなトラウマが要因となると、その時は思っていたので、こんなに多くの方が困っていらっしゃるのかと心が痛くなりました。とても大きな問題なのだなと、、、
そして、内容がとても気になり、Kindle本を読み始めました。すると、ですね。他人事では全然なかったんです。正直、驚きました。フラッシュバックを起こすトラウマには大小や内容は関係なく、当人がどれだけ魂を揺さぶられたか、自分ではどうしようもないことだったか、で決まるのだそうです。
私には先述したような大きなトラウマはありません。至って普通に生活し、何事もなく育ちました。けれど、私がストレス由来だと思い込んでいた胃痛は、フラッシュバックの症状の1つで、フラッシュバックを起こしていたのだと気づくことができたのでした。
トラウマは大小や内容の違いはあれど、皆無という方は珍しいのではないかと思います。もちろん、フラッシュバックを起こさないトラウマというのも存在するそうです。その見極め方の1つとして、私がいちばん分かりやすいなと思ったのは、「その出来事に終わりがあったかどうか」という基準でした。私が怒られて育ったのも終わりがなかったなぁと。なんなら「今でも怒られるかもしれない」とビクビクしている自分がいるなというのも、新たな発見となりました。親は死ぬまで親で、その上下関係というか、関係性は変わらないですからね。
そう認識できたら、対処法が変わってくるというか、単に胃薬を飲むだけでなく、できることがあると思うと、なんだかホッとしたような、「仕方がない」で終わらなくていい、具体的な対処法をやってみようという気持ちになりました。また、服部さんは予防もできるようになるとおっしゃいます。
私のように、知らずしてフラッシュバックを発症している方も少なくないのではと思います。今回、Kindle本としてすでにある書籍ではありますが、もっと多くの方に、そして書店にも置いていただきたい!という想いから、内容を再構築&加筆していただき、一般実用書として発売させていただくこととなりました。
もしかしたら私もそうかも?と思われた方はもちろん、周囲でサポートしている方、心理関係のお仕事に携われている方など、必要としている方に、どうか届きますように・・・少しでも心穏やかに、安心して過ごせる毎日でありますように。
※現在、予約受付中です。8/21の発売まで少々お待ちください。
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