若葉ミドリ

書くことは好きです。

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最近の記事

二次創作ROM専の人に二次小説書いてほしいので話の作り方をまとめる【追記あり】

序 二次創作ROM専の人に二次創作小説を書いてほしい(ド我欲)ので、小説書くのに興味あるけどやり方がマジでわかんないぜ!って人の為に書き方をまとめる。 若葉ミドリです。 このnoteを読んでいる君は大抵若葉ミドリのTwitterもしくはpixiv云々からやってきていると思うのでわかっているとは思うに向けて自己紹介をする(当初フォロワー向けに書いたらめちゃくちゃ外部に拡散されてしまった……)が、若葉ミドリは二次創作小説を書いている。七年ぐらい。 七年もやってて、その中で自

    • 審神者をやめた話

      もう先月の話になる。私は審神者をやめた。 審神者と言っても現実の神職ではない。刀剣乱舞というブラウザゲームのプレイヤーを総称してこう呼ぶのだ。 私は刀剣乱舞というゲームのライトユーザーだった。気の向いたときにしかログインしないし、イベントも最後まで走らない。レベリング不足で六面のクリアができていなかったし……まあ、そんな感じである。 ただ自分の本丸には愛着があった。入手した刀剣たちはみんな「うちの」であったし、自分の本丸をモデルにして二次創作もやったりした。そして、Twit

      • 詩・散文5

        ながれでる 語彙は流れ出る。 私の頭の中を――あるいは脳の表面を、心というもののうちがわを――流れ、こうして指先からほとばしる。 前兆はない。前兆はない。それは本能の働きに近い。 私の欲望、あるいは衝動、わたしの心、体、魂、そのいずれかもしくはすべてが、私にことばを放たせる。 私は、――わたし、が含まれる人間という知性持つ生命は、ことばの波に飲まれて生きる。 生きているのか? 私はことばの奴隷である、わたしを表すものはことばである、私を証明するものはことば、それに他ならない

        • スタバの話

          人生初のスタバに来ている。 二十三年生きてきて初めてスターバックスというものに来てみた。 私にとってスタバというのは「なんかオシャレな人たちが薄っぺらいノートパソコンを窓際で広げながら馬鹿でかくてクリームの乗った何かを啜る場所」というイメージがある。だから私のようなノーメイク主義ザンバラ頭の万年Tシャツカーディガンデニム女の来る場所ではないと思っていた。なんたる偏見であろうか。別にクソダッセエ格好で来ても誰も気にしないだろうに。 今回私が来たのは某巨大駅前のスタバである。

        二次創作ROM専の人に二次小説書いてほしいので話の作り方をまとめる【追記あり】

          無職日記

          無職になった。ポメラを買った。 二つの事象の間に関係性はない。 私は無職になり、またポメラを買った。それだけである。 前から買いたかったのだ、これ。 さて、無職になったので私には今時間がある。 日がな一日文章を書き続けていても何ら支障はない。 今書いているこれは、日記のような、エッセイのような、そういうスタンスのものである。 気力が続く限り書いていこうと思う。 ところでこのポメラ、Pのキーが打ちにくいのだが。

          詩・散文4

          かんかく 指先で触れる、 割り開く、 開いた先へ指を差し込む。 心中には僅かな焦燥と、 身の裡を灼くような淡い劣情。 割り開いた先のその、 あたたかなそれにふれ、 感じ、 突き刺し、 壊してみる。 唇で触れ 舌で味わい 唐突に前歯の切先を立てて噛み砕き、 嚥下して喉へ、 喉から胸へ、 腹へは届かず全身へ。 心身に沁み入るそれに後頭部をかっと熱くして、 今度はその頭を、 自らの頭に指を差し入れ。 心の中身を言葉にするとはおよそこのようなことである。

          詩・散文3

          檸檬 「あなたはあまい」 と貴方は言うわ いいえ、あたしはすっぱい檸檬 「あなたは陽の色をしてる」 と貴方は言うわ いいえ、そんなに温(ぬく)くはないの 「あなたを通った陽の光、 きっとあなたに染み込んで、 あなたを芯まできいろく染める」 と貴方は最後にそう言うわ いいえ、芯まで一色(いっしき)しかない、 あたしはまったくつまらぬ女 それでも貴方はあたしを齧り、 その渋面を見せつけるのね。 あたしが酸いのに悪気はないの、 貴方が齧るのがいけないんじゃない。 タバコの合間

          詩・散文2

          鉄、もしくは高く鳴る槌の音 音が鳴る。 かあん、かあんと鳴っている、 これはなんだ? これはきっと、てつを打つ槌の音だ。 わたしの中にはたたらがある。 熱くてあかい鉄が流れる。 そうしてそれをひとすくいして、 したたかにうちつけてやるのだ。 音が鳴る。 「うるさい!やめろ!頭にひびく!   おかしくなってしまうじゃないか!」 わめくわたしの声がする。 わたしはわたしのくびを掴んで、 そのままぐいっとひきたおし、 うったばかりの刀をあてて、 そのしろいくびを、 横にひら

          詩・散文

          うそつき まったくおまえはうそつきだ、 その目も鼻も口元も、 はだの肌理さえうそつきだ。 おまえのからだをつくるもの、 全てがうそつきのまやかしだ。 おまえにほんとうがあるとすれば、 それはそのみにくい虚栄心だけだ。 みにくいからこそごてごてと 飾りたてたその外見(そとみ)だけが おまえのほんとうを示すものだ。 おまえのようなうそつきは、 それでもだれかを乞うだろう。 乞うて恋してその先に、 なんにもないと知るだろう。 おまえのようなうそつきに、 こたえてくれる相手など

          文劇3視聴感想詩

          くに 文学とは種子である 種子が芽吹くは魂である 魂が根付くはくにである くにの土壌はゆたかなる、なればそこには芽が芽吹く 芽吹かぬ土壌に価値などあるか、われらは必死に地へ根付く われらの土壌の価値を示せと必死でくにへとしがみつく そしてうもれたその場所は、けっきょく何も芽吹かない 種子が芽吹くは魂である ゆたかにすべきは魂だ かれたこころで文学の芽を芽吹かせるはずもない くには われわれのこころをゆたかにしてくれるだろうか……

          文劇3視聴感想詩