マインドフルネスとは自己受容である(半年続けてみた感想)
昨年末からマインドフルネスを継続的に行い、はや半年になる。昨年、心理学について興味を持ち、精神科医や心理士の本を読み漁っていたところ、そこに共通項として「マインドフルネス」があった。カバットジンが体系化したマインドフルネス瞑想は、いまやメンタルヘルスにおける最重要アイテムのひとつとなっているようだ。
そんなわけで、「みんなオススメしてるからやってみるぞ!」と始めたマインドフルネスも、序盤こそ小さなつまずきがあったが、最近では日常的な行為になりつつある。
ここではマインドフルネスの詳しいやり方や科学的に立証された効用、習慣化のコツなどについて解説はしないが、マインドフルネスの魅力が伝わればと思う。
マインドフルネスってガチで気持ちいいよ
マインドフルネスについて調べると、「1回20分」などと出てくるが、正直初めてマインドフルネスに取り組む人が20分集中するのは無理だと思う。私も最初は5分集中するのに精一杯だった。さっき考えてたことの続きを考えたいし、この後何をするかも考えたいし……という感じで全く「いま、ここ(Here & Now)」にいられなかった。
しかし、「みんなあれだけ絶賛してるし、科学的にも認められてるんだから!」という理由で根気強く継続し、調子が良ければ10分できる日もあるな。というレベルに達した頃、何かが降りてきた。
「身体の力が抜け、呼吸のみに意識が向かい、雑念が浮かんでこない」という状態になったのである。この状態はちょっとしたきっかけで途切れてしまうが、その瞬間の気持ちよさは実際に体験した人にしかわからないのではないか。近い概念としては、サウナにおける「とののう」であるが、正直こっちの方が気持ちいい。無料だし。
その気持ちよさに取り憑かれ、マインドフルネスを半年も継続することができた。
マインドフルネスとは自己受容である
マインドフルネスには「集中力の向上」や「ストレス軽減」などの効用があるとされ、実際に私もそれを実感している。自分の感覚に意識を集めることは、物事に取り組む際の集中の向け方にも応用が効くし、気持ちいいからストレス軽減にもなる。
ただ、あらゆる効用の中で私が一番恩恵を受けているのは「自己受容」の点である。
自己受容とは「ありのままの自分を受け入れること」であり、弱い自分を弱いまま受け入れるということでもある。よく「短所こそ長所」というが、自己受容においては、無理に肯定せず、短所を短所だと思う気持ちもそのまま受け入れる。
この感覚は人生の根底を成すといっても過言ではない。どんなに自分が無能であっても、それに対して落ち込んだり、自分や他人を責めたりするのではなく、その気持ちをただ受け入れることができるようになると、だいぶ生きやすくなる。
例えば、誰かに怒られた時、それがどんなに悲しくても、「でも私が悪いから……」「これも成長するきっかけ!」などと悲しみを抑え込んだり、はたまた「私は悪くない!ふざけんな!」と悲しみが怒りに変わったりと、その「悲しい」という気持ちにまっすぐ向き合える人は少ないのではないだろうか。
自己受容ができるということは、その悲しさを受け入れ、噛み締めることができるということである。それは簡単なことではなく、そこには涙もあるかもしれないし、誰かに弱みを打ち明けることだって必要になるかもしれない。それでも、その過程を経て、自己を受容することによって、自分を大切にすることができるようになり、それが生きやすさに繋がる。
マインドフルネスは自分の感覚に意識を向け、それを評価することなく、ただ観察する。そのプロセスが、自己受容への第一歩を手伝うのである。
まとめ
これが、私が半年間マインドフルネスを継続した感想である。現在の私は週5日程度、1回15〜20分の瞑想が基本で、毎日やるのが一番かもしれないが、それでも5分も集中できなかった初期と比較するとだいぶ時間も内容も成長していると思うので、皆さんも自分のペースでコツコツ継続してみてほしい。
初心者の方にはまずはアプリやYouTubeの瞑想ガイドを利用することをオススメしたい。
私はこのUpmindというアプリをよく利用していた。無料コンテンツ内に初心者向け講座があって、結構役立つと思う。
また、iPhoneを利用の方は、ヘルスケアアプリ内に「マインドフル時間」という項目があり、上記のUpmindを利用すると記録が残り、手動入力はもちろん、ショートカットを利用した記録方法などもネット上に転がっているので、振り返りに活用してみてほしい。
以上、マインドフルネスの布教でした!皆さんもぜひ‼️