鯉のぼりに籠められた想い #121 登竜門
現代では、様々な場面でメンタルあるいはマインドという言葉が使われています。
これほどまでに注目されているのは、成長するためであったり、目的や目標を達成する上で欠かせないものだからです。
例えば、目標を達成するためには、経験に裏付けられた知識や技術などが必要ですが、最終的には、メンタル、そして、そこから確立された強いマインドが欠かせません。
メンタルとは、その時々の心理状態や調子です。
対して、マインドはメンタルが起因して確立される信念や価値観であると捉えて良いかと思います。
メンタルには、その時々で、好不調があって当たり前です。
失敗ばかりを繰り返すことで自暴自棄になってしまうと、メンタルがマイナスな状態に陥ります。
メンタルがこのような状態が続くと、ネガティブマインドとなり、何をしても良い結果が得られなくなります。
対して、成功が続いていることで、何をやっても上手く行くようなメンタルがプラスな状態の時もあります。
この状態であれば、ポジティブマインドとなり、何をしても良い結果が得られる可能性も高まります。
まず、如何にして、メンタルをプラスの状態に保てるかが重要となります。
そして、そこから、如何にしてポジティブマインドを確立して行くかが成長のために大切になってきます。
5月5日のこどもの日は、古来、端午の節句といって男の子の成長や立身出世を願ってのお祝いの日です。
その象徴的な習わしの一つが、誰でも知っている鯉のぼりを揚げることです。
果てしなく大きな青空を自由に泳いでいる鯉のぼりたち・・・
では、この鯉のぼりに籠められた先人たちの願いは何かです。
それは、中国の「春に大河である黄河の流れの急な三門狭(滝)を挫折することなく登り切った鯉だけが竜になる」と言われる登竜門と言う伝説を表現したものなのです。
ここから登竜門と言えば、人が成長する過程における関門を表するようになりました。
何事も、最初は初めての経験です。
初めてなのですから、絶対に成功する根拠も保証もありません。
この状態で、1度や2度の失敗程度で諦めてしまったら、成功できることまで、できなくなってしまいます。
大切なのは、成功することを前提(あたりまえ)にチャレンジすることです。
その結果、仮に失敗しても、反省して改善することは大切ですが、決して成功することを諦めてはなりません。
成功する秘訣は、成功するまで諦めない。
登竜門を登り切るまで、決して諦めないことに尽きます。
それでも、決して人間は強いものではありません。
失敗が続けば、メンタルもマイナス方向に傾きます。
また、心無い周囲には、追い打ちをかけるような言葉を掛ける人もいるかもしれません。
「思うは招く」という言葉があります。
まずは、自分自身を信じて、成功に向けて取り組むことが大切であるという教えです。
ネガティブマインドでは、何も得るものはありません。
いつか絶対に成功するという信念や価値観を持って、諦めずに続けることが大切です。
ある日、あたなは上手くなる
より早く
より強く
より多くのことを知り
より多くを達成する
自然と解決してしまう
続けてどんどんできていく
あなたはずっと上手くなる
これは、メンタルタフネスの一説です。
諦めずに、行動と改善を繰り返すことで、人はを葛藤という登竜門を登り切ることが出来るのだと思います。
登竜門を登り切ることで人間は成長できるのだと思います。
諦めたら、そこで終わりです。
諦めずに、創意工夫をして試行錯誤を繰り返す。
誰でもない、自分自身が道を拓かなかればなりません。
これこそが、唯一の成長の極意です。
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