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【実食レポ】 「鶴屋吉信」(京都市上京区) 福ハ内・京観世・柚餅
見るからに福がありそうな、ふくふくしたお豆型のお菓子を手土産に購入したついでに、気になっていたお菓子をちょい買いした記録です。
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「京観世」292円
「柚餅」540円
「福ハ内」(木箱入り8個)2376円
(2024年12月)
鶴屋吉信さんは、JR京都伊勢丹はもちろん、関西の主要百貨店に出店されているので、比較的購入しやすいお店です。
享和3年(1803)創業の老舗ですが、昔からある商品を大切にしながら、キャラクターとのコラボなどわりと新しい挑戦をされている印象があります。
もちろん「菓匠会」や「京名物協会」、「百味會」のメンバーの老舗です。
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今回は、冬にだけ販売される「福ハ内」の購入がメインです。
これまで箱や木箱入りしかありませんでしたが、2024年冬に個包装が発売されたので、自宅用にそちらも購入してみました。
「鶴屋吉信四代目当主稲田隺堂(かくどう)が商家の娘さんが節分の豆まきをしているほほえましい光景を目にとめお菓子に表現できないものか・・・と創案したのがはじまり」という発売から120周年を迎えるお菓子です。
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豆まきで福を呼び込むおめでたいお菓子です
当初は節分の時期のみの発売だったそうですが、現在は12月から節分当日まで販売されています。
卵がたっぷり使われているため黄色がとても綺麗。
ほろほろとくずれて、餡はなめらかです。
かがやく黄金色は、ふんだんに使われた玉子の黄身の色から。 しっとり柔らかな「桃山生地」に、備中白小豆と手亡豆をほどよく炊き上げたなめらかでやさしい甘さの白あんをつつんで、口当たりよく仕上げました。
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大正9年(西暦1920年)創案の「京観世」は、鶴屋吉信さんの代表銘菓のひとつ。
菓子の断面は渦巻く水の文様。
鶴屋吉信本店からほど近いところに、
能楽の家元・観世家の鎮守である観世稲荷が祀られています。
その神社の井戸「観世井」にはこんな言い伝えが。
「天から龍が舞い降りて以来、井戸の水が常に揺れ動いて美しい波紋を描くようになった」。
菓子の意匠は、その優美な伝説を今に伝えています。
一本でも販売されていますが、こちらも個包装が用意されていて時代に合わせている感がありますね。
個包装もしっとり感がキープされています。
あんがこし餡じゃないところが、おもしろいです。
わりとしっかり甘めなので、濃いめのお茶に合わせていただきたいお菓子でした。
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柚餅も、代表銘菓のひとつです。
なんだか懐かしい味だったので、過去にいただいたことがありそう。
お餅はわりとしっかりしていて、和三盆もたっぷり。
ゆずの香りもさっぱりしていて、飽きない味が長く好まれるのだろうなと納得。
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「柚餅」と書いて「ゆうもち」。
京では柚をゆうと読むことも。
そんな京の柚餅は何と言っても柚子が命、香りの高い実を厳選しています。
生地にはモチモチのやわらかな求肥、そこに和三盆をまぶしました。
和三盆は口の中ですっと溶けるきめ細かさと、上品な甘みが特徴。
「柚子の香味」と「和三盆の甘味」が折り重なって、豊かで奥深い味わいを奏でます。
この柚餅は明治初年(西暦1868年)創案、代々受け継ぐ鶴屋吉信の代表銘菓です。
全体的に上品で、贈答用の箱入りも多く、手土産として人気なことに納得です。
12月だったこともあり、店頭はとても混雑していました。
ちなみに、数寄屋建築の本店には限定商品も多くあるそう。
また2階「菓遊茶屋」では、季節の生菓子を目の前で作ったものをいただけます。
建物も素敵ですし、そちらもまた行ってみたいですね!