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【実食レポ】 「五建外良屋」(京都市東山区) ういろ・赤飯まんじゅう
京都に出かけるたびに、出先近くの和菓子屋さんをチェックするのですが、どこに行っても和菓子屋さんがある。
しかも1店だけでなく数軒あるところが、さすが京都です。
今回は毎年なんとなく開催している「秋の京都オトナの遠足」でめぐった和菓子屋さんのレポートです。
*
ちょっと話がそれるのですが、今年の遠足のメインは半兵衛麩さんの歴史ある建物でいただくお麩料理「むし養い」でした。
おくどさんや井戸の残る築120年の京町家の玄関を
お入りいただいた後、お食事を召し上がりいただくのは、
そこから続く昭和二十五年の建築物。
もともと店舗として使用していた建物をリノベーションし、
2022年、茶房としてリニューアルオープンいたしました。
京都タワー設計で有名な棚橋諒さん(1907~1974)が
建築に携わられた歴史的価値のある洋館を活かし、
1階は従来の佇まいが感じられる和空間に、
2階も洋館の佇まいを残し、
大正ロマン風のしつらえになっております。
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そしてヘルシー!
美味しくお麩料理をいただきお土産もゲットしてから、半兵衛麩さんから東に数分歩いた場所にある「五建外良屋」さんにお邪魔しました。
「五建ういろ」は、牛若丸と弁慶で有名な五条の地で安政2年(1855年)、建仁寺、六波羅密寺、清水寺など鳥辺野詣のお客様のために茶店を構えたのが始まりで、今日まで160年余り一子相伝による当時と同じ配合で製造しております。屋号の由来は、五条建仁寺町と当時の地名の頭文字からきており、創業時からういろ専門店として商いをしております。
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歴史のある外良屋さんですが、建物は比較的新しいです。
2階には茶房もあります。
一般的にういろうといえば「外郎」と書きますが、五建さんはういろで「外良」と書きます。
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外良屋さんなので、もちろん外良がたくさん並んでいますが、ほかの和菓子もいろいろありました。
そのなかで、目についたのが「赤飯まんじゅう」です。
とりあえず、「赤飯まんじゅう」と、外良が3種類真空パックになった「お好みういろ」を購入しました。
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真空パックはもつけれど、少しキュッとなっているそう
中身は同じです
赤飯まんじゅう
先に、翌日の朝までの消費期限だった初見の「赤飯まんじゅう」をレポートします。
ちなみに、すぐにいただかない場合は冷凍すると良いそうです。
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ひとつずつラップで包まれています
1個162円(税込、2024年11月現在)
赤飯まんじゅうは、その名の通り、赤飯が入ったお饅頭です。
赤飯といっても、小豆は入っていなくてほんのり色と香りがついたもち米が入っています。
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なんとなくおめでたい雰囲気?
いただくときには、レンジで20秒ほど温めると良いということでした。
実際に温めると、ほかほかになって香りが立ちます。
これは絶対に温めたほうが美味しい。
もち米はわりとしっかりしていて、一粒一粒がくっつかずに独立している感じです。
お饅頭のふんわりとした甘さと、赤飯の組み合わせは独特でおもしろい。
栗も良いアクセントになっていました。
デザートとごはんの間という感じで、翌日の朝食にいただきましたがちょうど良かったです。
外良
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972円
外良の方は、味別に1種類ずつパックになったタイプもありましたが、いろいろな味をいただいてみたかったので3種類「小豆」「抹茶」「白」が入っている「お好み」にしました。
(3種類なんですが、1パックなので一気にいただかなくちゃいけないのが残念。1種類ずつパックになっていたら嬉しいなぁ。もう少し大きなサイズなら1種類ずつパックになったものもあります)
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あらためて外良ってなんでしょうかということで、HPよりご紹介です。
ういろの語源は、室町時代に広まった「外郎薬」に由来する。外郎は、元々、中国の官名だった。十四世紀半ばに渡来した外郎・陳宗敬が作った薬を「ういろう」と呼び、ごつごつとした形で色は、黒っぽい。後年、江戸末期に麦粉、米粉などから作った練り菓子が、形、色合いともにこの薬に似ていた事から「ういろう」はいつの間にか菓子の名前として定着した。創業者谷川重蔵が地方の「ういろう」と区別をつけるために現在の屋号に使われている「外良」とし、呼び名も「ういろ」とした。
原材料は、米粉(国内製造)、小麦粉、砂糖で、あとは小豆や抹茶やトレハロース。
外良の生地を型に流して蒸して作られます。
五建外良屋さんの外良は、今まで外良(外郎)に持っていたイメージよりもずっとみずみずしくてやわらかくてモチモチしていました。
小豆も美味しいです。
抹茶や白は、小豆部分がなくて厚くなるからかむちむち感が増す気がします。
和菓子といえばお団子をよく買うけれど、たまには外良にするのもアリだなぁと思いました。
もち米なので、かたくならないように、保存は「常温」ということはお忘れなく。