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高齢、独居、男性の生活習慣を改善する

地域には当然、ご高齢でお一人暮らしの男性がいらっしゃっいます。

私達の現場にお越しになる方は、元気さをぎりぎり保ちながらも、ともすると生活習慣が乱れがちで健診結果や体力状況、認知機能等も注意が必要な状態になっている方が多い印象です。

私も男なので特に身につまされる気持ちになるのですが。

生涯未婚率の推移を見ると、1990年代前半までは3%~4%前後で推移していましたが、1995年くらいから上がり始めて、最近は男性が30%、女性が20%に近づいています。

※詳しい未婚率の推移はこちらから(厚生労働省ホームページ)

将来的にお一人暮らしになる方は当然増えるのだと思うのですが、直近の問題として、もともとご夫婦等ご家族で生活なさっていた方が、様々な事情により一人暮らしになったときに、食事を含めた生活面の質的な低下が訪れやすくなってしまうことが危惧されます。

本日現場でお会いした男性の方も、菓子パンが好きで見ると買って食べてしまうというお話をされていました。

「お昼も夜も菓子パン食べちゃった。」
「カップラーメンとおにぎりをどうしても食べちゃうなあ・・」
「お酒を飲みながらおつまみ食べて寝ちゃうんだよね・・」

地域の健康指導で面談をすると、一人暮らしの男性からよく聞くお話です。

どうしても食事の偏りが起こりやすくなってしまうため、様々なところに影響を及ぼす可能性があります。

もちろん、好きなものを食べることは精神的充足を得ることが出来ますので、それはそれで否定されることではなく、いい事なのでもあります。

が、一方で必要な栄養素をきちんと摂っていくことも大切にしたいことです。

私はこういう方の指導を担当させていただくとき、ご本人の嗜好や日常生活の状況を興味深くお聞きしながら、日々の食事の買い方について、少しの工夫の仕方をご紹介します。

人間は誘惑に弱い生き物ですから、食べたいものを買い続けてしまうことはある程度仕方のないことだと思います。※習慣の力はすごいです。

ここで、「あれはダメ」「これはダメ」「ああしなさい」「こうしなさい」と始まると、相手も嫌な気分になってしまいます。

そうならないように注意を払いながら、少しずつ必要な軌道修正を図っていきます。

また、独居の方は、必然的に自分以外の誰かとの接点が少なくなっていきます。

そこに加えてSTAYHOME、ソーシャルディスタンス、他人との接点8割減。

社会参加は高齢者のフレイル予防、健康増進のために重要な柱とされ、必要なことであったはず。

今後の政策で中止すべき点でもあります。

「ウィズコロナ」というスローガンを掲げたくらいですから、人々の健康と、経済と、感染対策をどのようにしていくのか。

私達もどんなことを発信して、貢献していくかをよく考えなければいけません。

生活の質を落とさず、元気でいること、余計な病気を予防することに対して、どのような貢献ができるのか。

体が元気でいることが大切なので、それをサポートすることは重要なことです。

食事のことのみならず、掃除洗濯などの家事全般も、苦手とする男性高齢者が多いので、これらのことに思いを巡らせることによって、不の解決に結びつくサービスや対応につなげることもできるかもしれません。

よろしければサポートをお願い致します! 健康と医療と事業の3面から有益な発信に努めていきます!