犬とワタシ

ワタシがね

笑っているときは

いつもとなりでベロを出しているの

まるで笑っているみたいなんだ

ワタシがね

元気がないときは

いつもとなりで口をつぐんでいるの

不思議そうにワタシの目を見ているんだ

ワタシがね

泣いているときは

涙をペロペロなめてくれる

ワタシがね

結婚して家を出るときは

玄関まできて

悲しい目をしてくれた

ワタシがね

急いで家に帰ったときは

ワタシのカーディガンがかかってた

突然だったんだって

ワタシの匂いがしたら

大きなため息をついて……

突然のことは避けられないと

ワタシが心底思ったときだった

もっと遊んでおけばよかった

あんな些細なことで怒らなければよかった

目も合わせないで意地になって……

いなくなってから

気が付いたんだ

身近な存在ほど大切にしようって

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初めまして。和道と申します。わたしの記事をご覧いただきありがとうございます！

わたしは『Magic of Ghost』というオリジナル小説を書いています。全17話の長編小説です。

現在note上でも投稿しています。

『Magic of Ghost』はファンタジーでありながら、人としてどうあるべきかを念頭において書いています。ちょっと切なく、人の温かさに触れられる作品です。

ぜひご覧になっていただけると幸いです。

よろしくお願い致します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　和道