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【3話の2】連載中『Magic of Ghost』

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※この記事は【3話の1】の続きです。


「あたしの階級なんか今はどうでもいいでしょ! 次いくよ!」
 途中で話を遮られたことに怒ってるのか、少しムキになっていた。
「まず今日優鬼が倒した悪霊いたよね?」
「……あぁ」
「あぁいう霊達から『人間とか善良な霊を守る』っていうのが基本的な任務なの。任務の内容はもっと色々あるけど、基本的なことを叩き込むから今はそれ以外は頭に入れなくていいよ」
 初めはこいつからものを教わることなんてしたくなかった。だが必死に俺に向かって教えてくれているこいつの姿を見ていると、いつの間にか素直に聞こうと思うようになっていた。
「あと、これだけは覚えておいて欲しいんだけど、悪霊たちにも階級をつけることになっているの。階級と言っても、ディヴァインを含めたいくつかの組織が集まって、年に1回開かれる巨大会議で勝手に決めているだけだから、霊からしたらあまり関係ないんだけどね」
「ディヴァイン以外にも同じ様な組織があるのか……」
 話を聞いていくたびに質問が山積みになっていったが、凝縮して聞くことにした。というよりこれ以上は頭に入らない。
「あるよ! ただ組織同士はあんまり仲がよくないの。戦い方に統一性がないし、お互い干渉しないっていうのが唯一のルールかもね。それさえも暗黙のルールになっているけど。だから年に一度の巨大会議はもう大荒れなんだよ。各上層部の人達しか参加はできないけど、特別に参加させてもらった時の会議は本当に酷かった。怒鳴り合いとかも凄かったし。まぁ優鬼も会長に連れていってもらえばわかるよ」
「やらなきゃいいのに……」
 俺は揉めてまでやる会議ならやる必要はないと心底思う。
「でも霊の危険度を決めておかないと、なにもわからずトレイニーが戦って殺されるってことも昔は多々あったみたいなの。その名残かもしれないけど、今は基本的にはトランクウィル以上のソルジャーとトレイニーの二人で任務に向かってる。霊圧を感じられるソルジャーは例え階級を取得している人でもなかなかいないし」
「なるほどねぇ……。その霊の危険度ってやつはややこしいのか? そろそろ限界だけど俺……」
 脳みそがオーバーヒートを起こしそうになりながら、必死にクレアの言葉に耳を傾けた。
「霊の危険度はソルジャーと違って、階級の名称とかはないの。G13からG1に分けられていて、数字が低くなるほど危険度が増すってこと。ちなみにGっていうのはゴーストのGで、13から始まるのは、アメリカでは13っていう数字が不吉だからなの。アメリカが主体となって動いているからそう定められているのかもね」
「へぇ……名前だけ聞くとサーティーンって格好いい気もするけど結局悪霊なんだよな。まぁソルジャーの階級よりはわかりやすいかな」
 今まで戦ってきた霊たちはGいくつだったのか。もし全員G13だったとしたらと思うと、G1が恐ろしく感じられた。俺はそのことについて今はあまり考えないようにした。
「と、まぁ大体こんな感じね。細かいところはその場で教えていくから今はいいよ」
「わかった」
 終わりを告げるクレアの一言で俺は大きくため息をついた。これ以上は単語ひとつ頭には入らなかっただろう。
 大体の大まかなことはわかった。学校の勉強より真剣に覚えようとしたからか、相当疲れたようだ。
 再び大きくため息をついて、目の前の若干氷が溶けて薄くなっていそうなメロンソーダを手に取った。
「……ふぅ。覚えることが山ほどあるんだな。正直キツいな」
 外の陽はほとんど沈んでいた。
「最初はしょうがないよ。少しずつ覚えていこっ!」
 ディヴァインの話はとりあえず一段落した。
 その時校長の万年筆の音が止まった。どうやら申請書を書き終えたようだ。
「桐谷君。今から申請書をディヴァインへ直接届けに行きます。あなたも一緒に来てください」
「……え?」
 俺は耳を疑った。クレアがディヴァインに所属していて、日本に来る前はロサンゼルスにいたと聞いている。
「(ロ……ロサンゼルスって確かアメリカですよね?)」
 そんなセリフが脳内を駆け巡った。学校や家を数日空けることになるだろう。
 学校の単位も気にはなっていたが、そのまま家を出されるのではないかという不安で、動揺を隠せなかった。
「……学校の単位もご自宅のことも心配しなくていいですよ。仮に、万が一住む場所に困ったとしても私がなんとかします」
 俺は校長の一言で、一気に心を読まれたような気がした。というより確実に読まれていた。読むのは俺の専売特許だと勝手に思っていたが、俺以外にも『悟り』を使える人間が存在するようだ。
 他人に自分の心を読まれたのは初めてだった。俺はこの時少し校長に恐怖を感じた。
 俺にはポリシーがみっつある。『一度やると決めたことは死んでも曲げない』というのが、俺のポリシーのひとつ目だった。
「わかりました」
 俺は校長を真っすぐ見つめ、決断の意を示した。俺の決意が伝わったのか、校長がゆっくりと口を開いた。
「……良い目です。その決心、その目をどうかなにがあっても忘れないでください」
 俺は校長の一言でより一層覚悟が深まった。
「クレアさん。あなたはどうしますか? 久しぶりに実家に足を運んでみるのも良いかもしれませんよ?」
「……そうですね。私も行きます」
 その時一瞬ではあったが、なにやら複雑そうな表情を見せたクレアを俺は見逃さなかった。
「それではそれぞれ支度をして、またここへ来てください」
「わかりました」
 俺もクレアも身支度をするために、校長室の扉を開け外に出た。
「あたしは支度が終わり次第ここに戻って来るけど、優鬼……家は大丈夫?」
「……あぁ。なんとかなるよ……多分な」
 こうしてクレアと俺は校門まで一緒に行き、別々の道へ歩いていった。
 俺の人生はこれからどうなってしまうのだろう。学生の俺とソルジャーの俺、どっちが本当の自分になるのだろう。そんなことを考えながら生暖かい春の夜風を浴び、街灯ひとつないいつもの帰路を歩く。
 普段なら長く感じられる自宅までの道のりが今だけは何故かあっと言う間に時間が経ち、自宅前に着く頃には既にあたりは真っ暗だった。
 目の前には俺を拒む門があり、その奥には玄関が立ちはだかっている。
 門を開け、玄関の前に立った。2~3度深呼吸をして、緊張のせいか掌に汗をかいたまま玄関のドアノブに手を伸ばした。
「…………」
 そしてその扉は俺を入れることを拒んだ。案の定扉には鍵がかけられていた。家の鍵は持たせてもらっていなかったので、アルバイト以外の時は、時間には相当気をつけていた。たまにこんなこともあったのだが、ある意味アルバイトの時は時間を気にしなくてもよかったので、大変な分心にゆとりが持てる。
 仕事を辞めると、些細な金だが家に収められなくなるからだろう。仕事の時は夜でも鍵が開いていた。
「さて……どうすっかな」
 普段なら両親が寝る頃まで待っていれば、玄関を隔てて理由を聞いてくる。理由によっては外で寝るなんてこともあったが、それまでにまだ数時間もある。だが、さすがに今は時間がない。
 刻々と時が流れていき、身体が焦っているのが自分でもわかった。
 その時だった。玄関が音を立てずにゆっくりとこちら側に開いた。暖かな黄色い光と共に、ドアノブと同じ高さから弟が顔を出した。
「今お母さん洗い物してるし、お父さんはお風呂に入ってるから大丈夫だよ! ……早く入って!」
 耳を澄ませばやっと聞き取れるほどの小さな声が俺を救ってくれた。
 俺は弟に礼を言い、少しだけ開いているドアに手をかけ、急いで中に入ろうとした。しかしこの瞬間怒鳴られるやつが俺以外にも増えることになる。一瞬でそのことが頭を通過していった。
「いや、やっぱりいいや! ……もう少しここにいるよ。父さんと母さんが寝るまでさ。サンキューな!」
 俺は笑顔になれていただろうか。作り方も忘れているパズルのピースを、必死に探して無理やり押し込んだ。恐らくいびつになっていただろう。怒鳴られるのは俺だけで十分だ。そんな気持ちが完成されたパズルから俺を遠ざけていた。
 それを知ってか知らずか、扉越しから弟が俺の手を掴んで言った。
「……僕のことはいいから早く入って! ほら早く!」
「…………」
 その言葉に甘えるかの様に、暗闇から暖かい光のある方へと入った。俺にとってこの光は、凍てつくような冷たさに感じられる。
 あたり一面を冷たい明かりが照らす中、俺は音を立てずに階段を駆け上り自分の部屋に入っていった。
 ほとんどなにも置かれていない暗い部屋に、唯一ある小さなタンスがたたずんでいる。
 電気を点けようとしたが、バレたらマズいので、手探りで荷物をまとめ始めた。
 暗闇に目が慣れた頃、荷物をまとめながらふと思った。『このままバレずに家から出れば弟は怒られることはないだろう。帰る場所がなくなったとしても、唯一この家で心を開いてくれた弟だけは守りたい』。そう思い、俺は決心した。
 旅行でも2泊が限界だろう。小さなバックに必要そうな物を手当たり次第詰め込んで、自分の部屋を後にした。
 階段の下で弟が立ったまま心配そうにこちらを見ている。階段を下り、そっと弟の頭に手を乗せた。
「……兄ちゃんちょっと行ってくるわ。父さんと母さんの言うことをちゃんと聞くんだぞ?」
「……うん。お兄ちゃんまた行っちゃうの?」
 弟が望んでいた返答を言うことはできなかった。
「……また出ていったら兄ちゃん凄い怒られちゃうだろ? だから兄ちゃんが家に入ったことは内緒な。男同士の約束だ!」
「……わかった!」
 俺は弟と固い約束を交わした。小さいながらに、しっかりとした目で俺を見つめている。これで弟が俺の存在を言うことはないだろう。勝手に俺を入れて怒られることもない。これでここの家に思い残すことはなくなった。なにも言わず弟の髪の毛が乱れるほど頭を撫でた。
「……じゃあな」
 悲しみを押し殺し、そっと扉を開け再び暗闇の中へ向かった。
 玄関の扉が閉まる音と共に、タイミングがいいのか悪いのか、母親の弟を呼ぶ声が聞こえて来た。
「翼(つばさ)ちゃん! そんなところでなにやってるの? 早くお父さんとお風呂に入っちゃいなさい」
「……うん」
 扉に背を任せながら、弟が約束を守ってくれようとしたことに安堵した。
「(さてと……行くか)」
 今まで曲がりなりにも育ててくれたこの家に深く一礼して、再び暗闇の中、学校へ向かう。
 
「(急がねぇと……もうクレアは来てんだろうな。あんま遅いとまたあいつに怒られる)」
 俺の足は先ほど家に向かっていた時よりも速さを増していく。履き慣れたローファーの激しい音が夜の一本道に響いた。
 やっとのことで校門の前に着き、一ヶ所だけ明かりが灯っている部屋に向かおうとしたその時、背後から両肩を軽く叩かれた。
「遅いぞっ!」
 肩を叩いた正体はクレアだった。予想を遥かに下回る俺への接し方に、一瞬だが動きが止まり言葉に詰まった。
 俺はてっきり蹴りでも飛んで来るのではないかと覚悟していたが、それとは裏腹に若干だが笑みさえ浮かべるクレアがいる。
 まるで先ほどのできごとを考慮してくれているかのように。
「さっ、早く行こう! 校長先生が待ってるよ!」
「……だな」
 こうして二人揃って満月の下、明かりの灯った部屋まで走っていく。
 少し前までは恐ろしくて近づきたくもなかった場所だったが、もう既に何度も往復している『Z区域』に足を踏み入れ、時間を食ってしまったため、勢いよく扉を開け校長室に入った。
「すみません遅くなりました!!」
「あら、お二人揃っていらしたんですね。もしかしたら来ないのではないかと思いましたよ」
「はは……」
 校長はほんのり笑みを浮かべながら言った。そして、続けざまに想像もできないようなことを言ってきた。
「それにしてもクレアさん、ここ1ヶ月で随分と変わりましたね。桐谷君がこの部屋を飛び出し、クレアさんも出ていった後、実を言うと「遠隔透視」をして、焼却炉でのことを心配で見ていたのです。まさかクレアさんがあんなに笑みを浮かべて笑うとは思いませんでした……。ソルジャーの中で最も感情を出さないと聞いていたのですが、一ヶ月間桐谷君と一緒にいたことで、あなたの中のなにかが変化し始めているのかもしれませんね……。桐谷君はやはり不思議な子です」
「べ、別に優鬼なんか関係ありませんっ!」
「(……見ていた? まさか……俺が涙していたところも見られていたのか……)」
 俺は校長の言葉に動揺して、クレアがなにかを言っていたのはわかったが、内容までは耳に入ってこなかった。
 そしてさらに驚いたことがあった。人に支度をさせに行かせたのにも関わらず、その張本人がなにも支度をしていない。俺はその問題について校長に問いかけた。
「あの……バッグとかなにもないみたいですけど、いいんですか?」
「あぁ……えぇ大丈夫ですよ。少し離れた場所に持っていっていますから」
 その言葉に納得すると同時に俺の頭には新たな問題が現れた。
「そうですか。……ん? そう言えばディヴァインまではどうやって行くんですか?」
「飛行機です」
 俺はその言葉に単純に頷いた。普通に考えたらそうだろう。ただひとつだけ疑問に思ったことがあった。俺はパスポートを持っていない。そして俺はあの鉄の塊が鳥と共に大空を飛ぶなんてことは断固として許せなかった。
 言い換えれば怖いということになるのかもしれない。最後の望みとして、パスポートを持っていないことを言いわけに、別の方法で行くことはできないのか提案してみることにした。
「あの、俺パスポート持ってないんですよねぇ……」
「ふふふ。問題ありません。ディヴァインなどに行くための専用ジェットがありますから」
 他の提案を出す前に撃沈した。平然としていたが額の汗が頬を伝って流れ落ちた。
「あれぇ? 優鬼もしかして飛行機怖いの?」
 この瞬間クレアは俺の中で、「男のプライドを傷つける女ワーストワン」に降格した。俺はそれと同時に精一杯反論した。
「……は? 俺が飛行機にビビってる? そんなわけねぇだろ。笑わせるぜ!」
「……ふぅんっ」
 ニヤニヤしながらこちらを覗き込んでいるが、そんな安い挑発に乗るほど子どもでもない。
「ふんっ! …………や、やんのかてめぇ!」
 安い挑発に乗ってしまったことに対して、俺は自身の未熟さを痛感した。これで、飛行機嫌いがバレただろう。中々いい挑発をしてくるものだ。
 その時俺とクレアの絡みを見ていて区切りがいいと思ったのか、俺たちに声をかけてきた。
「さて、そろそろ行きますか。準備はいいですね?」
「いや! まだこいつとの……!」
「大丈夫です」
 俺の言葉に割って入るようにクレアの口が動いた。中々笑わせてくれるが、こいつは俺を手玉に取った気分でいるのだろうか。そう簡単にいくと思ったら大間違いだと思ったが、二度も同じ手にかかるわけにはいかないので、この時は許すことにした。
「じゃあ二人とも荷物をまとめてください。ここには当然滑走路はありません。少し離れた場所に専用の滑走路があるので、そこまで車で行きましょう。もうそろそろ校舎に車が来るはずです」
 この優しそうなおばさんは世間でいうところの大富豪というやつだろうか。
 専用のジェットに専用の滑走路。俺は金があってもジェットや、滑走路を作れるほどの土地を買おうとは思わない。しかし仕事上ディヴァインと日本を行き来するのであればそれも仕方がないだろう。
 その時、校庭の方からタイヤと砂の擦れる音と共に、リムジンらしき少し長めの車が到着した。
 あたりの暗闇と一体化してしまっていたため、見た目はいまいちわからなかった。
「行きましょう」
「……はい!」
 俺たちは声を合わせその言葉に答えた。
 廊下を歩き、下駄箱でいつものローファーに履き替え外に出る。
 目の前に停っている車の方向的に、少し考えて停車して欲しかった。車のヘッドライトが瞬きもせずこちらを直視しているからだ。
 俺たちは自らの手で、目に突き刺さる様な光を遮りながら車の方に近づいていった。
 別の場所から外に出て行った校長はもう既に車の方へ向かっていて、なにやら運転手と話をしているようだ。
 やっとのことで眩しさから解放され、校長の元へ着いた。
「この子たちがディヴァイン・ジャッジメントのソルジャーさんたちです」
「……どうも」
 この時俺はこの運転手に不信感を抱いていた。
 人が目の前にいるのにヘッドライトも消さない無神経さにだ。
 俺の器が小さいのかとも思ったが、これは人としてのモラルだ。
「そしてこちらの方が運転手のサイモンさんよ」
「コンニチハ。キミガ新人ノユウキキリタニデスカ? ツヨイデスカ?」
「…………」
 お世辞でも上手いとは言えない日本語を話し、随分と上からものを言ってくる。このサイモンという男、癖があり過ぎるようだ。
「サイモンさんは元々はディヴァインのソルジャーなのよ」
「……え?」
 とてもではないが信じられるわけがなかった。こんな礼儀知らずなやつでもソルジャーになれるのかと思うと、ソルジャーの看板が汚れるというものだ。
 クレアも個性的だが、ソルジャーとはこれほどまで変わったやつが多いのだろうか。
「ハハハ……ヤメテクダサイヨ校長サン。昔ノハナシデスヨ。イマノワタシハタダノ運転手デスヨ!」
 なんとか受け入れようとしたが駄目だった。よく言えば個性的なのだろうが、『根本的に嫌い』という一言が先立って、俺の頭を占領していた。俺はこいつとは仲良くなれそうにないと確信した瞬間だった。
「さぁ、二人とも車に乗ってください」
 俺たちはその言葉を聞き、車に乗り込んだ。


【4話の1】へつづく……

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