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【7話の2】連載中『Magic of Ghost』

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※この記事は【7話の1】の続きです。


 人口の風が高く舞い上がり、無数の砂と一緒に踊っている。
 死ねない理由がまたひとつ増えた。他人のために自分の命を守るというのは複雑だ。
 休憩を終えて、トルネードの稽古を数えきれないほど繰り返した。今日の目標は闘気を完璧に会得することだ。
「いい感じだよ優鬼っ! 最初の時より断然よくなってる! どんどん行くよぉ!」
「はぁ……はぁ……お、おう。全部受けてやるぜ……!」
 クレアの撃ってくる球数も相当増えた。一気に十発飛ばしてくる時もある。稽古開始時の俺だったら、とてもではないが受けきれなかっただろう。少しずつだが、確実に完全習得への道に近づいているのを実感できた。
「次はちょっと強めに行くよぉ!」
「……こ、来い!!」
 少し強めに行くと言われたが、想像を絶するほど巨大な霊気がクレアの右手、いや、どこにためているのかすらわからないほど、体全体を包み込んでいる。少しどころではない。本日一番巨大な攻撃が来る。俺は歯を喰い縛り、体内の霊力に全神経を集中させた。
 その時、なにかの意思が俺の体内に入り込んできた。もしかすると、これが霊力の意思というやつなのかもしれない。俺は目を瞑り、自分の力と波長を合わせた。

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