余計なつまみ食い
お腹が空いたよ どうしよう
冷蔵庫の腹 空っぽさ
ズボンのポッケに忍ばせた
砂利銭仲間は 家出した
ばあちゃんの腹も 鳴いている
二人揃って 立ち往生
小さなお家が 壊れそう
腹から聴こえる ホルンの音
堪らず窓開け 空気吸う
ばあちゃん一緒に 空気吸う
北風ケラケラ 笑えども
腹の中でも 馬鹿にする
夕日が綺麗な 燈色に
こんがり焼けてる 美味しそう
枝切り鋏を 持ってきて
夕日を二人で 食べたんだ
ホフホフ ハフハフ まだ足りない
もっと夕日を 持ってこい
ばあちゃん醤油で 僕ソース
チョキチョキ削って ご馳走さん
いきなり落ちた 月は寝ぼけ
暗がり世界に 包まれる
燃えたぎる腹中 キリキリと
僕らの窓だけが 光ってる
熱くて痛くて 大変だ
腹抱いてばあちゃん 布団に帰る
夕方を亡くした 悲痛の音
地球がメソメソ 泣いている
ばあちゃん布団で 火を吹いて
ここから終幕 始まった
二人でたっぷり 火を吹いて
窓の外ガラガラ スカスカさ
5時のチャイムは 真っ暗の
狼の孤高の 遠吠えさ
火を吹く二人は 迷惑さ
お医者さん 焦げずに
診てくれる?