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Photo by
akinglish
頭から生えたフラワーでブーケを
私は自分の都合が悪くなると怒鳴ります。
追い詰められると大声を出します。
頭に血が昇ると自制がききません。
弱い人間程よく吠えます。
このままでは私の周りには誰もいなくなります。
孤独な終末を迎えるでしょう。
だから私は目を瞑り、ゆっくり数を数えます。
一、ニ、参、四、伍。
数が大きくなるほどに、右脳よりも左脳が活発になっていきます。
感情に支配されるのは大変にリスキーです。
右脳は使い方を間違えると、刃物にもなります。
でも正しく使えば私の心は豊かになります。
右脳に優しい水をあげ、左脳と一緒に走ってみると。右脳も快活に走り出します。
やがて芽が出て、花が咲く時。
創造性に溢れる七色の花弁が咲き誇る様に、
私は目を瞑ります。そして風に吹かれて頭を冷やします。
もう一度眼を開けたとき、瞑る前との景色の違いを感じ取れたら私は私を褒めましょう。
右脳で感じたとを世に出すときは、
必ず左脳の許可を取り、判子を押して送り出します。
幻想的で創造的なごちゃごちゃした世界で
私は私の幸せを創りたい。
だから私は右脳を育てる。
左脳の言葉を聞きながら。
右脳に咲く花を左脳で括りブーケにしたならば、
私はそれをこの世界の養分にしたい。
敵意のない世界樹の真ん中で。