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渡辺 杜太朗
2021年6月15日 12:16
田んぼの淵で皆一緒 カカシの様に突っ立って遠い昔を見つめてる 口をあんぐり開けたまま仄暗い深海と勘違いをした鰯の群れが夜空を滑空する様は数秒おきにシュっと煌めく獅子座の頃の流星群田舎の秋の真夜中は 耳が赤く染め上がる鼻の頭も染め上がる畦道外れの車の窓から毛布を纏った妹が顔を迫り出し笑ってる寒気や眠気は一閃の光束に射抜かれたから消失中幾度も落ちる希光の探求