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【家事時間は男性の3.9倍!】実体験から学んだ、家事育児の分担で夫婦仲を悪化させないめに必要なこと。

私は、保育園児2人を育てながらフルタイムで共働きをしています。おのずと周りには、私と同じように子育てしながら共働きしている人たちが集まるのですが、よく話のテーマになるのが「夫婦の家事育児分担」。

保育園のママ友、学生時代の友人、職場の同僚・・・と各方面から、この話題が出てくるので、「結婚したら、避けては通れない夫婦の難事」だと思っています。

皆さんはどうでしょうか?


とかいう私も、避けて通ることができなかった一人です。


いつも夫にはこんな風に思っていました。

保育園の送迎も、子供の看病も、予防接種の手続きも、料理も、洗濯も・・・すべて私!
平等じゃない!

夫に対するファイティングポーズは数知れず。

なんで私ばっかり、家事も育児も仕事も・・・!


こんな感じで過ごすこと5年。正直、長かったです。
もちろん、このままではマズイ。夫婦関係が破綻する。そんな悩みもありました。

なんとか試行錯誤するうちに、やっとここ2年ぐらいは「脱出した感」があります。そして大変ありがたいことに、その経験を話してほしいと、社外イベントに出演する機会も増えました。


夫婦の家事育児分担という、避けては通らない難関をどう乗り越えるのか。
伝えたいことは山ほどあるのですが、今日はその一つ、「平等の先にあるものを見る」の巻についてお話しします!

ポイントは、未来にフォーカスすることだよ!


男女で無償労働の差がありすぎる国、日本。

そもそも、どうして家事育児のことで悩んだり喧嘩する夫婦が多いのか。それは、大多数の夫婦で、家事育児に費やす時間が違いすぎるからです。

下の図をみると、一目瞭然。
日本夫婦の家事育児の割合は、女性が圧倒的に多いのです。女性の家事関連時間は男性の3.9倍以上!

総務省 令和3年社会生活基本調査

他の国と比較しても、日本男性って家事育児してなさすぎる・・・!

「男女別に見た生活時間」 男女共同参画局 男女共同参画白書 令和4年版


かつ、共働きともなると1日にやるべきことは半端ない量です。おのずと夫への不満も溜まりがち。

お互い働いてるのに!同じ子供を持ってるのに!1日24時間は一緒なのに!

お前も苦労しろー!の信条です。

我が家も、試行錯誤していた5年間は、夫より私の方が圧倒的に家事育児をしていました。

一方で、時代の流れとともに家事育児を主体的に、こなすパパの存在も見えてきたりして。「あの子の旦那さんはあんなにしているのに、うちの夫は!」なんて比べてしまうことも。


もし、家事育児が軽減されたら、何がしたい?

だけどちょっと怒るのは待ってほしい。
夫の家事育児量が少ないことにフォーカスして喧嘩し続けても、一生平行線のままなんです。

ズバリ、怒るのではなく、家事育児の分担をした暁には、「自分は何を実現したいのか」を話すことがポイントです。

それってn=1の話(私だから上手くいった話)じゃないの?
そんなふうに思われるかもしれませんが、先日、まさにこのテーマでイベントを開催しました。

私が夫に対して、平等を求めても全く変化がなかった時代と、その後の変化について体験談をシェアさせていただいたのですが、参加者にも同じ経験をしているという人達がいたんですよね。
共感の嵐だったのです。

例えば、参加者の1人は、どんな家族にしていきたいかを伝え、話し合い、そこから逆算して家事育児の分担を決めてから物事が好転したそうです。
(こちらの件は、別途記事にしたい)


そう、家事育児の分担は手段であって、ゴールではないのです。

みなさんも、目的が不明瞭なのに、アレしろコレしろと言ってくる上司は嫌じゃないですか?
知らない間に、家庭内でやっちゃってる可能性大です(私はしていた)。


家事育児で揉め続けた5年間、夫はどんな気持ちだったんだろうとインタビューしてみました。するとこんな答えが夫から返ってきました。

「もっと家事育児して、あなたばっかりズルいと言われても、全く響かなかったよね。むしろ、なんで仕事の足を引っ張るんだろうと。俺だって、好きで残業してないし。なんなの?と思ってた。」

全く響いてない!


だけど、私が、未来の話したときから、少しづつ考えが変わったというのです。

「なつが、本社の仕事をしたいと知った時に考えが変わったかな。自分の経験を会社に還元したい、子育てとの両立に悩む社員の力になりたいこと言われて応援しようと思った。」

響いてる!

その時は、これが上手くいく!と狙ったわけではないのですが、ここから少しずつ、家事育児はどちらかに負担が偏っていることはなくなり(週単位や、月単位には変動あり)、夫も育児と仕事を両立するようになったため、夫婦喧嘩も少なくなりました。


そういえば、私は年間100人以上の子育てしながら働く人たちと関わる仕事をしていますが、「将来したいこと」を夫婦で共有している人は、家事育児の分担も夫婦仲もうまくいってる人が多いと感じます。



家族交渉は、ビジネス交渉だと一緒なのだ。

ビジネスにおいて、良い交渉のステップは以下といわれています。

Step1.交渉の構造を把握する
Step2.相手の気持ちに寄り添う
Step3.自分のミッションを確認する
Step4.WinWinの落としどころを探る

日本能率協会マネジメントセンター 戦略的思考により創造的解決に
導く ビジネス交渉術


仕事ではできていることでも、プライベートでは案外できないものです。しかし、家事育児をもっとして!と責めるだけでは、相手の気持ちは動きません。

自分たちの現状の把握(Step1)、パートナーの理解(Step2)はもちろんですが、Step3の「自分が(家族が)どうなりたいのか」が決まらないと落としどころ(Step4)も決まらないのです。

友人は夫婦年表を使っていて、毎年、結婚記念日に見直しているそうです。将来やりたいことを言い合って記念日に考えるって素敵ですよね。


私は、今でも子育てしながら共働きをするって大変だと思っていますし、限界を感じることも多いです。


ただでさえ大変なのに、夫婦で協力し合えない日々はデメリットしかありません。

みなさんも、夫婦喧嘩は終わりにして、未来の話をしませんか?






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