パニック障害になって2年弱。日常を6割ほど取り戻した。
⚠︎パニック発作に関する記述も多くなります。
苦手な方は ③までお進みください。
①発症〜8ヶ月目
2021年7月、私はパニック障害をドカーンと発症しました。
今思えば前兆は結構あって。
見て見ぬふりしているうちにドカーンと。
何が何だか訳が分からずこのままでは死んでしまうと思って救急病院へ行きましたが4連休真っ只中で大変な混雑。より症状は悪化してしまいました。
そして軽い睡眠薬のようなものだけもらってなんとか帰宅しました。(全然効かなかった)専門の先生じゃないから滅多なお薬は出せないようでした症状が酷く病院から動けなくてロビーなど含めトータル6時間くらいは居たかな。(その節はご迷惑おかけしました…)
発症して数日間は寝ている時しか安寧はなかったので薬を飲んでずっと寝込んでいました。その後は日々を生きるのに必死。少し動けるようになってからは専門の病院に通院も始めました。病院らしくない、カフェみたいなところで良い先生に巡り会えたのは不幸中の幸い。そこから闘いの日々が続きます。
②8ヶ月目〜1年6ヶ月。外での仕事。
発症して引きこもり状態から事態が動いたのは8ヶ月経った2022年3月。ご縁があり、外で1年間限定のお仕事を開始しました。
近場な上に、好きな歴史に関連するお仕事だったこともあり、充実した日々を過ごすうちにパニックのことを考える時間も以前より減り、症状も軽くなっていきました。
最初は週3回、午後の半日だけ入ってなんとかやっていたのが、途中からは1日になり社会保険にまで加入させてもらって。職場の人々にも大変恵まれて私にたくさんの自信をくれました😊(パニック障害のことは誰にも言っていませんが。。)
そして様々な「自分の武器」を持っているパワーのある人々が集まっており、生きる情熱を取り戻すことができました。
そのお仕事が終わった今は、とうてい治ったなどと言えないものの、以前のような寝込むような大きな発作はあまり起こっていません。
お薬は常に飲みながらでらありますが、日常を過ごせてはいます。思い切って行動してみて良かった。日常での自由を6割ほど取り戻しました。(お風呂やご飯など普通の営みも難しかった頃にくらべれば😂)
面接〜勤務開始
そのお仕事に応募したのは、まだ家の周りを散歩するだけでも発作を起こしていた頃。
例え家に居ようと、起きている時は所構わず発作に襲われていました。寝起きもご飯中もお風呂中も何もしていないときも。
不眠にもなって唯一睡眠中は安らげていたのにそれも無くなり。パニック障害の方なら分かると思いますが書くのも辛いたくさんの症状。可能なら気絶させてくれって何度も思った😂首をトンってやると気絶するやつ笑
パニックっていう言葉を見るだけ、想像するだけで発作を起こしていました。だから、パニックに「ジョン」とか別名をつけたりして。本人はいたって真面目なんですが発作が来るときに「ジョンが来てる」とか言うんです笑
話を戻して、お仕事の面接について。
そのお仕事は面接の3ヶ月後にスタートで、
「なにか苦痛から気を紛らわす術はないか」その一心で、半ば「どうとでもなれ!」と応募しました。
その時は合否よりも、面接に行って帰って来る間に発作が起きなかっただけで大喜びでした。(面接時点では発症後5ヶ月で、症状もかなりひどい時期)
そして無事雇っていただき、最初は半日でも行ければ御の字だと思って、次は1日・3日・1ヶ月、、地道に地道に進んでいって脳に大丈夫だと日々覚えさせて。
③私のパニック障害への考え方
試練の日々でしたが、全てが無駄な出来事じゃ無いと今は考えています。考え方のクセに気づけたしそれを変える力も強制的についた。パニック障害と向き合うことって日々ゴリゴリ脳の筋トレをしているようなものなのかな〜と思ったりする。
日常を日常として生きていく有り難さがわかったし、大抵のことは幸せな、どうってことない悩みだって思えるようになった。
例えばの話、前だったら怒っていたような腹の立つ出来事があったとしても「あ〜こんなことでむかつける程気力が戻ってきたんだな〜」というプラスの気持ちが先行します😂パニックになって
、人生を一度終えて再スタートしたような不思議な感覚。日々新たに積み重ねています。
自由は普通と比べるとまだまだ少ないけど、人生に必要ないような、無駄なことを考えることは減ったかな。見栄とか変なプライドとか、人間関係とかちょっとした不便への不満とか。
不便で、辛い思いをしているぶん、したい事が出来るようになった時の喜びは計り知れないと思う。
そしてそれを想像する時のワクワク感も。小さい頃とかに「大きくなったらあれやってこれやって〜」と自分でなんでも自由にできるようになった時のこと想像してワクワクしませんでしたか?あの感覚に近い。この感覚はなかなか手に入らないなとは思います。いらないか。
④発作との向き合い方
私は発作を鎮めるとき、瞑想とヨガには本当に本当に救われました。たった1秒前だって過去のことで、たった1秒後だって未来のこと。確かにあるのは今この瞬間だけ。
そして、認知行動療法の実践もパニックだけでなく今後の人生をより良くするためにとても役立つなぁと思いました。
私は『うつと不安の認知療法練習帳』という医療現場でも使われている書籍を購入して、その1冊で学びました。半端な知識を入れて症状を悪化させたくなかったので💦
パニック障害への私なりの向き合い方は誰のせいでも環境のせいでもなく、全て自分でなんとかするもの。どんなに理不尽だとしても、どうして?と思っても、自分でなんとかするもの。そう腹を決めると自然と向き合えたし踏ん張れました。これは決して自分を追い詰めるための言葉ではありません。100人いれば100通りの向き合い方があると思うので自分の納得いく受け入れ方をすれば良いと思います。
⑤さいごに。今後について。
長くなりましたが、現状こんな感じです。
今は外でのお仕事も無事終わったので、フリーランスで動画制作のお仕事をまたぼちぼち再開させていただいています。
到底無理だった遠出(電車で1時間とかだけど)も徐々にできるようになってきたのでぼちぼちお出かけも楽しもう。
パニックでなくても、不安と闘う全ての人が救われますように。絶対絶対治るし、この経験をしたからこその視点や明るい未来が待っていると信じていきましょう。絶対に大丈夫。そうやって信じることもトレーニングだと思います。
辛い思いをしたぶん、苦しんだぶんたくさんの幸せを見つけることができますよね。なんでも自分の捉え方次第。自分がそうと思ったら、それが自分にとっての真実。絶対折れない絶対負けないパニックを理由に何ひとつ諦めたくない。諦めてない。