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世界に誇る!「和食」に秘められた日本人の自然観とは?(後編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㉖ー

こんにちは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も、引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「和食(日本食)」に焦点を当て、

日本の伝統的な食事から分かる日本人の自然観や、

和食の種類調理の起源

日本の「食」に関する課題などから、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
世界に誇る!「和食」に秘められた日本人の自然観とは?(後編)~先生のための『和の国・日本国』講座㉖〜 

1)人類で最初に料理を始めたのは「日本人」!?
2)忘れられてきている「食事の作法」
3)「食事の作法」『思いやり』
4)『箸の使い方』を知れば「和食の心」が分かる


前回の記事で

https://note.com/w1273jp211/n/n1fb27ff9831e


日本国はじつは、

東京とは2年連続でミシュランの世界最多星を獲得していること。

日本国が世界からも「美食大国」として認められていること。

そして、

「和食」が世界から注目されている理由についての

お話をしてきました。


今回は、

調理の起源と日本国との関係

日本の「食」に関する課題と食事の礼儀作法

を通して

「和食」について迫っていきたいと思います。



1)人類で最初に料理を始めたのは「日本人」!?


日本人はなぜ、ここまで料理を究めることができたのでしょうか?


まずは、その秘密に迫っていきたいと思います。


みなさんは、

「調理」と聞くとどのようなことを思い浮かべますか?


例えば、


「煮る」


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「焼く」


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「蒸す」


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「炊く」


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などの「調理方法」を思い浮かべる人もいるでしょうか?


何をもって「調理」とするかはいろいろとあると思いますが、

「煮る」「炊く」「蒸す」などといた調理の方法は


『入れ物』


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があってはじめて可能なことです。



では、


人類の中で一番最初につくられた『入れ物』(調理器具)は何でしょうか?




そうです。


『土器』


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です。


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『土器』の主な用途は、

汁物のに抱きや、液体の貯蔵に用いられたと考えられています。


その『土器』ですが、


世界の中で一番最初に発見されたところはどこでしょうか?




そうなんです。


じつは、



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日本国!! 


世界最古の土器は、


「青森県にある大平山元Ⅰ遺跡」


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で出土しています。


しかも!

土器の内側には炭化物が付着していたため、

食料の煮炊きに使ったものであることが分かっているんです!!


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これが人類最初の調理の痕なのです。



今から、約1万7000年前


人類で最初に「料理」を始めたのは

私たちの祖先である『縄文人』だったんです。




2)忘れられてきている「食事の作法」



古来、

日本人にとって「食事」をすること自体が「神事」でした。


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「食事」は神からの贈り物で、

料理はいったん神に供え、祈りを捧げてから、

お下がりとしていただくものでした。


そのため、

食事をすることで、

神と人が一体となると考えられてきました。


そのため、

日本では古来より「礼儀作法」があります。

(前編)の記事では、


①自然の恵みに感謝すること
②人々の働きに感謝すること
③相手を尊重すること


の3つが「食事」に込められた想いであることをお話してきました。


「食事の作法」は、

ただ形だけを身に付けるのではなく、

「その意味」も一緒に知るようにしなくては

ただただやらされるもので体を成しません。


なぜ、そのような作法になっているのかを考えれば、

すべて感謝の気持ちと尊重が元にあることが

分かるはずです。


そして、

「食事の作法」こそが

日本の礼儀作法の根本と言ってもいいかもしれません。


「食事の作法」ができていれば、

他の作法の欠陥も補うことができるかもしれません。


しかし、

その大切な「食事の作法」を教えてもらってきている人は

どのくらいいるでしょうか?


例えば、

「いただきます」「ごちそうさま」を言うこと。

「くちゃくちゃ」と音を立てないこと。

食事中に肘を付けないこと。

などなど

本来、家庭で教わるべきことを教わっていない人も

いるのではないでしょうか?


その忘れ去られてきている「食事の作法」

どこで身に付けられるようにしていきますか?


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そうです。


「学校の給食」


ではないでしょうか。


その前に、

まずは伝えるべき先生方が知っておきませんか?

「食事の作法」を。


(ただし、給食は「楽しく食事をする場」でもあると僕は考えています。伝えるにしても、徹底的に伝えるのではなく、「さりげなく教えてあげる」方がいいかもしれません。。。僕はそうしています。)


一緒に、学んでいきましょう!!




3)「食事の作法」は『思いやり』



「食事の作法」とは、

食事をするときの約束事です。


では、


なぜ食事でも約束事が必要なのでしょうか?



それは、


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「みんなが気持ちよく食事をするため」


だと思います。


「食事の作法」

他者を思いやる心


つまり、


『他者を尊重する心』


がその根本にあるのです。


それでは、

「食事の作法」の基本中の基本である

『箸の上げ下げ』についてお話ししたいと思います。




4)『箸の使い方』を知れば「和食の心」が分かる



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なぜ、『箸の使い方』なのかというと


食事をするときの箸の使い方は

特に目につきやすく、「和食の心」を知ることができるからです。


日本では古くから箸を「神事」に用いてきました。

もともと、箸は「神霊の宿るもの」とされていました。


世界の中で、

特にアジア文化圏の中で


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「箸だけ」で食事が完結するのが「和食」


なのです。


しかも、日本にはどこよりも深い箸の文化があります。


このように、

日本には、箸を中心とした独自の食事文化があります。


では、


なぜ日本人は箸の使い方に美しさが求められるのでしょうか?


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それは、

箸はただ食具のみならず、「精神的な存在」であるからだと思います。


古来、日本では、


唾液が付く箸には「使った者の魂が宿る」


と信じられてきました。


そのため、

箸と茶碗、みそ汁茶碗などはそれを使うものの分身として

大切に扱われてきました。


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おうちで

「お父さんの箸」「お母さんの茶碗」

などと『誰のものであるか』が区別されていませんか?


でも、

「お父さんのしょうゆ皿」「お母さんの小鉢」

などということはありませんよね?


この違いは、


「口を直接つけるか付けないか」


の違いがあるのだそうです。


では、

『箸の上げ下げ』について確認していきたいと思います。


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実はこの作法。

箸をどのように持つのか?

箸をどのような所作で行えば無駄なく美しいか?

何百年も研究した結果、

自然とここに落ち着いたと言われています。

世界の中でここまで洗練され、

これ以上に美しい箸の使い方は存在しません。

おそらく、人間一人の生涯では、

この動作にたどり着くことは難しかったことでしょう。


箸の作法を知らない人が見ても、

この動作はあまりに美しく見えるものであり、

知識がある人から見れば、

箸の上げ下げができる人だと注目されることと思います。



箸の使い方で『タブー』と言われているものがあります。


例えば、


①指し箸


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箸で人や物を指し示す行為。


②渡し箸


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箸休めの時に、箸を橋にして器の上に載せる行為。


(ただし、「箸置き」や「お膳」などがない場合は、作法の外となります。)


③寄せ箸


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遠くにある食器を、箸を使って引き寄せる行為。


④迷い(惑い)箸


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何を食べようかと、料理の上で迷いながら箸を動かす行為。


⑤刺し箸


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料理に箸を突き刺す行為。


⑥握り箸


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箸をわしづかみに持つ行為。


⑦舐り(ねぶり)箸


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箸をなめる行為。


⑧涙箸


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汁がたれやすい料理を食べるときに、箸から汁をボトボトとたらしながら運ぶ行為。


⑨諸起こし


箸と器を同時に持ち上げる行為。


⑩拾い箸


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食べ物を箸から箸に受け渡す行為。


⑪仏箸


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ご飯に箸を立てる行為。



などなど…

他にも多々『タブー』があります。


では、


なぜ箸にはこんなにもたくさんの『タブー』があるのでしょう?


ここに

「和食の心」の神髄が秘められているのです。



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「料理」とは

どんなに手間をかけて作り、

工夫して盛り付けをしても、

箸をつけたとたんに崩れ、

食べたら目の前から消えてしまうものです。


だからこそ、

料理に箸をつける以上、

できるだけその料理を記憶に残そうとして食すのが

食べるものの礼儀だと思います。


このように、

「和食」には、

「いただいた命」や「作ってくれた人」への感謝の思い

つまり

『和の心』が込められているのです。



これからも

大切な心、文化の意味を知り、

受け継いでいきたいですね。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?

自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。



一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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