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ミスをどう受け止めるのか?|【失敗の科学】
どーも!
わーさんです!
日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。
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『失敗の科学』
マシュー・サイド
著者
マシュー・サイド(Matthew Syed)
・1970年生まれ。
・英『タイムズ』紙の第一級コラムニスト、ライター。
・オックスフォード大学哲学政治経済学部(PPE)を首席で卒業後、卓球選手として活躍し10年近くイングランド1位の座を守った。英国放送協会(BBC)『ニュースナイト』のほか、CNNインターナショナルやBBCワールドサービスでリポーターやコメンテーターなども務める。
本書の概要
・失敗に対する姿勢を客観的に知ることができる。
今回は、本書の鍵のひとつでもある「認知的不協和」について書いていきます。
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■認知的不協和がもたらす連鎖
「認知的不協和」とは、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。
引用元:Wikipedia
著者は、認知的不協和の
解決方法は2つだと述べています。
ひとつが「自分の信念が間違っていることを認める」
ただ、これはそんな簡単にうまくはいかないです。
その理由は「怖いから」です。
自分が有能ではなかったと認めるのが怖いのです。
ふたつ目が「否定」
自分の都合のいいところだけ、解釈を変えてしまうのです。
・・・
人間は自己正当性
つまり「自分を認めて欲しい」という気持ちに突き動かされます。
それも、頭脳明晰、プライドが高い人ほどそうなります。
認知的不協和は組織においても発揮されます。
例えば、医療現場。
医療の世界は、ピラミッド型の構造をしていて、
手術をする際、一番偉いのはその手術をする執刀医です。
この際、執刀医の判断がすべてですので、
手術に関わる人は執刀医の判断に従うしかありません。
それが、どこかで間違っていたとしてもです。
例えば、患者がゴム性のアレルギーを発症しているのにも関わらず、手袋を交換しようとしない。
これは、それまでは症状がなかったため、アレルギーを発症したのはゴム性の手袋のせいではないと決めてつけてしまっているからです。
ただ、何度もアレルギーを発症すれば、
それは当の本人でも気づくはず。
でも、認知的不協和。そして、執刀医としての「権威」が邪魔をして、自分の信念を否定することができないのです。
これが、認知的不協和の恐ろしいところです。
そのため、事実を認めることができる環境。
そして、ミスを永遠と続けないための
組織づくりがとても大切になってきます。
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まとめ
今回は『失敗の科学』を紹介しました。
私たち人間は「失敗する生き物」という言われ方をします。
ただ、実際に失敗・ミスをした局面に立たされると、事前に考えていた行動ができず、直前に起きた想定外のことに対して、ずっと考えてしまい、負の連鎖が続いてしまいます。
それは「自分が失敗してしまった」ということに対する失望感からくるものなのかもしれません。
失敗は起きてはいけないモノかもしれませんが、長く続けてはいけないモノだと思っています。
絶対に断ち切る方法を考えないと、
いけないモノだと思っています。
本書は「失敗」とどのように向き合うのか?
そして、組織としてどのように「失敗」を考えるのかについて
とてもわかりやすく書いてある本です。
組織をまとめるリーダー役の人には、是非読んでもらいたいです。
また、リーダーでなくても、将来的に考えて、自身が「組織をまとめる」と思っている人にも読んでもらいたい一冊です。
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