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花が零れる

日本語の美しさを愛してやまない。

特に花にまつわる言葉がよい。
花冷え、桜雨…など昔の俳人や詩人が趣のある表現を次々と生み出してくれた。

「花が散る」という言葉は花の種類によって表現が変わるそうだ。

桜は「散る」
梅は「零れる」
菊は「舞う」
椿は「落ちる」
芍薬は「崩れる」
雪柳は「吹雪く」
朝顔は「しぼむ」

なんと儚くも麗しい言葉たちだろう。
見たままを表現できる、日本語の偽りの無さに感動すら覚える。

世界でも類まれなる表現の多彩さを持つ日本語。
多くの表され方があるからこそ、一つ一つの言葉を吟味し、正しく用いたいと思う。
向けられる言葉の繊細な意味を感じ取るために、常に学び続ける必要がある。
母語とはいえ、まだその奥深さは計り知れない。

貴方の言葉なら尚更、じっくりと噛んでいたいから。

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