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【詩】胎児

抱き上げた胎児を陽光の明るみにかざして溶け合う産声のういういしさを耳の奥にかくまった

小さくて瑞々しい腹の艶やかさに 
砂塵が舞い込むのを嫌って両腕を張り出して
光がすすみゆくのをいつまでも見守っていた

夜に明け渡すためだけに胎児はこよなく愛され続けた

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voyant(まみえる人)
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