【詩】残像
目の前の日常が分け隔てなく繰り返されるたびにぼくらは疑わしさをつよめてゆく
今日という一日は他の誰かのものであって相互に回送するエレクトリックトレインのごときものだと
事程左様に転がり続ける函の残像を眺めていたかったのではない
残していった風にはぼくらのからだを撫ぜたはずの匂いというものが漂っている
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目の前の日常が分け隔てなく繰り返されるたびにぼくらは疑わしさをつよめてゆく
今日という一日は他の誰かのものであって相互に回送するエレクトリックトレインのごときものだと
事程左様に転がり続ける函の残像を眺めていたかったのではない
残していった風にはぼくらのからだを撫ぜたはずの匂いというものが漂っている