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【詩】鏡の散文詩

風呂上がりの、つるりとしたあでやかさに揺さぶられてみれば、わたしの愛憎の裏地もまたひっくり返った。

あなたは、その気色をたちどころに感じ取ってこれ見よがしに悪戯っぽく微笑んだ。

色恋だからとはいえ、さかしまに好悪をもてあそぶなんてどうかしている。

二人で鏡の中に住まう気がしてならなかった。

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voyant(まみえる人)
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